上島駅 (静岡県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。106.133.66.65 (会話) による 2016年1月6日 (水) 14:52個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎概要)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

*上島駅
駅舎(2012年12月)
かみじま
KAMIJIMA
06 曳馬 (1.1 km)
(0.8 km) 自動車学校前 08
所在地 浜松市中区上島三丁目40-1
北緯34度44分28.66秒 東経137度44分43.45秒 / 北緯34.7412944度 東経137.7454028度 / 34.7412944; 137.7454028座標: 北緯34度44分28.66秒 東経137度44分43.45秒 / 北緯34.7412944度 東経137.7454028度 / 34.7412944; 137.7454028
駅番号  07 
所属事業者 遠州鉄道
所属路線 鉄道線
キロ程 4.5 km(新浜松駅起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
**1,556人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1909年(明治42年)12月6日
備考 * 1909年上島駅→1923年遠州上島駅→2012年上島駅
**1日当たりの乗車人員は、年間の乗車人員を日数で除することにより算出した。
テンプレートを表示

上島駅(かみじまえき)は、静岡県浜松市中区上島三丁目にある遠州鉄道鉄道線。駅番号は07

概要

相対式ホーム2面2線の高架駅直営駅であり、駅舎がある。早朝深夜の一部時間帯を除いて列車交換が行われる。

駅の東西両側に駐輪場(収容505台)、東側にはパークアンドライド利用者向けの駐車場・回転場がある。

地上駅時代には正式名称には「遠州」とついたが、各種表示や車内放送では省略され、「上島駅」と案内されていた。また、当時は島式ホーム1面2線であった。

地上駅の頃には鉄道車両の搬入もこの駅から行われることが多かった。車輌搬入のための仮設レールが駅構内東側の新浜松寄りに設けられていたが、これはかつての貨物側線の名残を活用していた。なお高架化に伴い新たに車両を搬入する場所を開設する必要が生じたため、現在は西鹿島 - 遠州岩水寺間に車両搬入所が新たに建設されている。

また、全国的にも珍しい回転式の発車案内が最後まで用いられた駅であったが、高架化の完成とともに消滅した(回転幕式の発車案内そのものは遠州鉄道では一般的であり、多くの駅で採用されていた)。なお、幕式であるがゆえに臨時ダイヤには対応できず、発車案内(同じく地上時代は最後まで反転フラップ式を採用していた助信駅以外は全駅LED式)を設置する駅で唯一臨時列車が表示されなかった。臨時ダイヤの際には白幕を出した上で「調整中」の貼り紙をしていた。

かつては貨物側線が多数あり、遠州鉄道最大の貨物取扱い駅であった。側線からは小野田セメント自衛隊浜松基地大協石油浜松給油所、日本石油浜松油槽所の各専用線が分岐してセメントや石油、ジェット燃料などを取り扱っており、遠州馬込駅経由で国鉄線へ貨物輸送されていたが、1975年までに全て廃止された。跡地は駐車場やマンションになっている。

歴史

遠州上島駅正面(2008年10月)
遠州上島駅ホーム(2008年10月)

駅名の由来

開業当時の地名(浜名郡曳馬村大字上島)が由来。

「上島」は天竜川の島状の中州で村づくりが行われた事に由来している。

年表

  • 1909年(明治42年)12月6日 - 上島駅として開業。
  • 1923年(大正12年)4月1日 - 遠州上島駅に改称。
  • 1956年(昭和31年)9月 - 駅構内南側に日本石油貨物側線が完成。以降その他貨物側線も敷設。
  • 1975年(昭和50年)4月 - 貨物営業廃止。
  • 1978年(昭和53年)10月頃 - 駅舎改築。
  • 2008年(平成20年)頃 - 高架工事が本格的に開始。
  • 2012年(平成24年)11月24日 - 駅が高架化され[1]上島駅に改称[2]

利用状況

2013年度(平成25年度)の乗車人員は567,935人(全18駅中2位)、降車人員は551,724人(全18駅中4位)である[3]。主として通学・通勤用に利用される。

1980年度(昭和55年度)以降の乗車人員および降車人員は次の表のとおりである。

年間の乗車人員・降車人員の推移
年度 遠州鉄道 出典・備考
乗車人員 降車人員
1980年度(昭和55年度) 326,009 人 325,748 人 [4]
1981年度(昭和56年度) 326,541 人 321,464 人 [5]
1982年度(昭和57年度) 292,605 人 296,542 人 [6]
1983年度(昭和58年度) 300,450 人 290,706 人 [7]
1984年度(昭和59年度) 278,680 人 268,858 人 [8]
1985年度(昭和60年度) 298,213 人 287,835 人 [9]
1986年度(昭和61年度) 328,287 人 316,253 人 [10]
1987年度(昭和62年度) 345,309 人 331,715 人 [11]
1988年度(昭和63年度) 397,480 人 383,312 人 [12]
1989年度(平成元年度) 409,515 人 392,116 人 [13]
1990年度(平成2年度) 431,446 人 411,982 人 [14]
1991年度(平成3年度) 445,981 人 429,504 人 [15]
1992年度(平成4年度) 489,423 人 471,677 人 [16]
1993年度(平成5年度) 490,910 人 471,677 人 [17]
1994年度(平成6年度) 486,584 人 464,708 人 [18]
1995年度(平成7年度) 493,098 人 469,282 人 [19]
1996年度(平成8年度) 517,163 人 491,751 人 [20]
1997年度(平成9年度) 521,152 人 494,722 人 [21]
1998年度(平成10年度) 505,566 人 472,981 人 [22]
1999年度(平成11年度) 492,494 人 467,562 人 [23]
2000年度(平成12年度) 493,382 人 467,796 人 [24]
2001年度(平成13年度) 493,374 人 468,100 人 [25]
2002年度(平成14年度) 483,421 人 463,446 人 [26]
2003年度(平成15年度) 510,544 人 491,040 人 [27]
2004年度(平成16年度) 513,859 人 499,705 人 [28]
2005年度(平成17年度) 559,248 人 544,059 人 [29]
2006年度(平成18年度) 549,633 人 531,830 人 [30]
2007年度(平成19年度) 574,610 人 550,913 人 [31]
2008年度(平成20年度) 587,558 人 566,583 人 [32]
2009年度(平成21年度) 555,441 人 538,669 人 [33]
2010年度(平成22年度) 552,524 人 528,258 人 [34]
2011年度(平成23年度) 557,583 人 535,651 人 [35]
2012年度(平成24年度) 583,734 人 559,780 人 [36]
2013年度(平成25年度) 567,935 人 551,724 人 [3]

駅周辺

住宅密集地区であるが、遠州鉄道鉄道線高架化事業に併せた駅周辺の一部区域において浜松都市計画事業上島駅周辺土地区画整理事業が行われているため、立ち退きなどによる空き地も多くなっている。なお、駐輪場が再整備中であるほか現時点では存在しないが今後バス・タクシー乗り場が整備される予定である[37]

バス

最寄り停留所は、駅西側を南北に走る二俣街道沿いにある上島上島駅東である。以下の路線が乗り入れ、遠鉄バスにより運行されている。今後は駅高架下にバス乗り場が整備される予定[37]

のりば 路線名 系統 主要経由地 主な行先 備考
上島駅東 早出線 早出町北・早出上公園・柳通り・八幡宮東・遠州病院前・県総合庁舎 浜松駅
早出町北・小池南 イオンモール浜松市野 上島駅東以降は上島イオン市野線と同一
上島イオン市野線 当停留所が始終点
上島
(静岡銀行前)
内野台線 上島西・有玉団地・半田・内野西 西部免許センター 平日朝一本のみ
61 上島西・有玉団地・半田・内野西・福応寺・内野古墳・内野台北・内野台車庫・妙蓮寺前・グリーンアリーナ入口 サンストリート浜北 内野台車庫発着も設定
上島西・有玉団地・半田・内野西・内野・内野台車庫・妙蓮寺前・グリーンアリーナ入口・平口不動前 浜北西高校 通勤通学輸送
(上島西・有玉団地・半田・内野西・福応寺・内野古墳・内野・内野台車庫・妙蓮寺前・グリーンアリーナ入口・平口不動前) 浜北西高校発浜松駅ゆきのみ設定
上島
(駅高架下)
京田・阿弥陀・遠鉄ストアフードワン高林店・常楽寺入口・元浜町・田町 浜松駅

このほか、少々西へ歩くと上島西バス停があり、53 56 萩丘都田線(浜松駅 方面、三方原営業所半田山中/都田駅前 方面)と57 医大じゅんかん(浜松駅 方面、三方原営業所 方面)が通っている。なお、上表内で述べた61 内野台線にも上島西バス停が存在するが、ポールの位置が異なるので注意が必要である。

隣の駅

遠州鉄道鉄道線
曳馬駅 - 上島駅 - 自動車学校前駅

脚注

  1. ^ "遠州鉄道鉄道線の高架開通に伴う通勤ラッシュ時のダイヤの増強等について" (PDF) (Press release). 遠州鉄道. 2012-11-1. p. 2. 2012-11-24閲覧 {{cite press release2}}: |date=の日付が不正です。 (説明)
  2. ^ 遠州鉄道公式Twitterの新聞記事画像
  3. ^ a b 『静岡県統計年鑑 平成25年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  4. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和55年』 全国書誌番号:82024736 pp. 287-289
  5. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和56年』 全国書誌番号:83020918 pp. 287-289
  6. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和57年』 全国書誌番号:84021214 pp. 279-281
  7. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和58年』 全国書誌番号:85042552 pp. 279-281
  8. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和59年』 書誌情報 pp. 279-281
  9. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和60年』 運輸・通信 私鉄運輸状況
  10. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和61年』 運輸・通信 私鉄運輸状況
  11. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和62年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  12. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和63年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  13. ^ 『静岡県統計年鑑 平成元年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  14. ^ 『静岡県統計年鑑 平成2年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  15. ^ 『静岡県統計年鑑 平成3年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  16. ^ 『静岡県統計年鑑 平成4年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  17. ^ 『静岡県統計年鑑 平成5年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  18. ^ 『静岡県統計年鑑 平成6年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  19. ^ 『静岡県統計年鑑 平成7年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  20. ^ 『静岡県統計年鑑 平成8年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  21. ^ 『静岡県統計年鑑 平成9年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  22. ^ 『静岡県統計年鑑 平成10年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  23. ^ 『静岡県統計年鑑 平成11年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  24. ^ 『静岡県統計年鑑 平成12年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  25. ^ 『静岡県統計年鑑 平成13年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  26. ^ 『静岡県統計年鑑 平成14年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  27. ^ 『静岡県統計年鑑 平成15年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  28. ^ 『静岡県統計年鑑 平成16年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  29. ^ 『静岡県統計年鑑 平成17年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  30. ^ 『静岡県統計年鑑 平成18年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  31. ^ 『静岡県統計年鑑 平成19年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  32. ^ 『静岡県統計年鑑 平成20年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  33. ^ 『静岡県統計年鑑 平成21年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  34. ^ 『静岡県統計年鑑 平成22年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  35. ^ 『静岡県統計年鑑 平成23年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  36. ^ 『静岡県統計年鑑 平成24年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  37. ^ a b [1]

関連項目