リザード (アルバム)
『リザード』 | ||||
---|---|---|---|---|
キング・クリムゾン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1970年8月-9月 ロンドン | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
オリジナル盤 アイランド アトランティック リイシュー盤 EG→Discipline Global Mobile | |||
プロデュース |
ロバート・フリップ ピート・シンフィールド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
キング・クリムゾン アルバム 年表 | ||||
|
リザード(Lizard)は、キング・クリムゾンが1970年に発表したアルバム。通算3作目。
解説
前作『ポセイドンのめざめ』の一部にゲスト参加したフリー・ジャズ・ピアニスト、キース・ティペットが、本作では自分のバンドのメンバー(マーク・チャリグ、ニック・エヴァンス)も引き連れて全面参加。また、イエスのジョン・アンダーソンもゲスト参加(ルーパート王子のめざめ)。オリジナルLPは、23分に及ぶ組曲「リザード」がB面を占めていた。
キング・クリムゾンは前作『ポセイドンのめざめ』の発表後に解散状態となっており、同時期にイエスからギタリストのピーター・バンクスが脱退していたこともあり、ジョン・アンダーソンはイエスのギタリストになるようにロバート・フリップを誘っていた。しかし、フリップはそれに応じずに、アンダーソンに対して「君こそキング・クリムゾンに入れ」と言ったとされる。それに呼応するかたちで、アンダーソンが『リザード』にゲスト参加することになったと言われている。
ゴードン・ハスケルは前作にも参加していたが、本作のレコーディング終了後に脱退[2] 。アンディ・マカロックは本作のみの参加で、後にフィールズ、グリーンスレイドに加入。
バンドはオーディションでボズ・バレルとイアン・ウォーレスを獲得し、ベーシストに内定していたリック・ケンプ(後にスティーライ・スパンに加入)が不参加となったため[3]、ボーカリストとして加入したボズにベースを教えて、本作に伴うイギリス・ツアーを行う。本作収録曲のうち「サーカス」「レディ・オブ・ザ・ダンシング・ウォーター」は、ツアーのセット・リストに組み込まれた [4]。
収録曲
全曲ピート・シンフィールド作詞、ロバート・フリップ作曲。
- サーカス-カメレオンの参上- - "Cirkus" including "Entry of the Chameleons" - 6:29
- インドア・ゲイムズ - "Indoor Games" - 5:40
- ハッピー・ファミリー - "Happy Family" - 4:17
- レディ・オブ・ザ・ダンシング・ウォーター - "Lady of the Dancing Water" - 2:44
- リザード - "Lizard"
- (a)ルーパート王子のめざめ - "Prince Rupert Awakes" - 4:35
- (b)ピーコック物語のボレロ - "Bolero - the Peacock's Tale" - 6:36
- (c)戦場のガラスの涙 - "The Battle of Glass Tears" - 11:03
- (i)夜明けの歌 - "Dawn Song"
- (ii)最後の戦い - "Last Skirmish"
- (iii)ルーパート王子の嘆き - "Prince Rupert's Lament"
- (d)ビッグ・トップ - "Big Top" - 1:10
参加ミュージシャン
- ロバート・フリップ - ギター、メロトロン、キーボード
- メル・コリンズ - サックス、フルート
- ゴードン・ハスケル - ボーカル、ベース
- アンディ・マカロック - ドラムス
- ピート・シンフィールド - 作詞、映像
ゲスト・ミュージシャン
- ジョン・アンダーソン - ボーカル(on "Prince Rupert Awakes")
- キース・ティペット - ピアノ、エレクトリックピアノ
- マーク・チャリグ - コルネット
- ニック・エヴァンス - トロンボーン
- ロビン・ミラー - オーボエ
脚注
- ^ Chart Stats-King Crimson-Lizard-
- ^ E.G. Recordsは、ハスケルは正式メンバーではなくセッション・ミュージシャンであったと主張し、彼のパフォーマンス印税を認めなかった。この処置に対しハスケルは異議を唱えたが、経済的な事情により訴訟は断念した(Smith,Sid. King Crimson:Track By Track. London:helter skelter publishing Limited.2002)
- ^ 『ストレンジ・デイズ2004年4月号増刊 キング・クリムゾン』(ストレンジ・デイズ、雑誌05302-4)p.22, 210
- ^ コレクターズ・クラブ・シリーズの14番目のアイテムとして2001年に発表されたライヴ・アルバム『Live at Plymouth』(1971年5月11日のプリマス公演を収録)でも確認できる。