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ミッション:インポッシブル3

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M:i:III
Mission: Impossible III
監督 J・J・エイブラムス
脚本 アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
J・J・エイブラムス
製作 トム・クルーズ
ポーラ・ワグナー
製作総指揮 ストラットン・レオポルド
出演者 トム・クルーズ
フィリップ・シーモア・ホフマン
ヴィング・レイムス
ビリー・クラダップ
ミシェル・モナハン
ジョナサン・リース=マイヤーズ
ケリー・ラッセル
マギー・Q
ローレンス・フィッシュバーン
音楽 マイケル・ジアッキーノ
撮影 ダニエル・ミンデル
編集 メリアン・ブランドン
メアリー・ジョー・マーキー
製作会社 クルーズ/ワグナー・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 UIP
公開 アメリカ合衆国の旗 2006年5月5日
日本の旗 2006年7月8日
上映時間 126分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $150,000,000[1]
興行収入 $134,029,801[1] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
$397,850,012[1] 世界の旗
前作 M:i-2
次作 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
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M:i:III』(ミッション:インポッシブル3Mission: Impossible III)は、2006年アメリカ映画。トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズの3作目。

2006年5月5日にアメリカイギリスカナダで公開された。当初は2004年5月に公開される予定だった。

日本盤DVDは2006年11月17日に発売された。

ストーリー


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


米国のスパイ組織IMFのエージェント、イーサン・ハントは、現場を退き教官としての仕事をしながら、本業を秘密にして婚約者のジュリアと幸せな生活を送っていた。そんな彼の元に、かつての教え子である女性エージェント、リンジーが捕らえられたという知らせが届く。迷いながらも救出作戦に参加したイーサンは、仲間達とのチームワークを発揮しリンジー救出を果たす。しかし、ヘリに乗って逃げる途中、リンジーは頭に仕掛けられた爆弾の時限装置発動により死んでしまう。彼女は生前にメッセージを残しており、それによればIMF上官のブラッセルがブラックマーケットの商人であるオーウェン・ディヴィアンと結託して裏切り行為を働いているという。イーサンと彼のチームは真相を究明するためディヴィアンと対決する。ディヴィアンは巧妙に活動し、ジュリアを人質にとってイーサンに協力を強要するなど追い詰めるが、イーサンはなんとか彼を倒す。ディヴィアンと結託していたのは実はイーサンの直接の上司であるマスグレイブだった。マスグレイブはジュリアによって倒される。イーサンは全てを知ることになったジュリアとともにIMFの基地を訪れ、チームの面々の祝福を受け、ハネムーンに出かける。

スタッフ

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
DVD フジテレビ
イーサン・ハント トム・クルーズ 森川智之
オーウェン・ディヴィアン フィリップ・シーモア・ホフマン 山路和弘 江原正士
ルーサー・スティッケル ヴィング・レイムス 手塚秀彰 銀河万丈
ブラッセル局長 ローレンス・フィッシュバーン 石塚運昇 玄田哲章
ゼーン マギー・Q 魏涼子
デクラン ジョナサン・リース=マイヤーズ 竹若拓磨 坂詰貴之
マスグレイブ ビリー・クラダップ 桐本琢也 内田直哉
ジュリア・ハント ミシェル・モナハン 岡寛恵 甲斐田裕子
リンジー・エリザベス・ファリス ケリー・ラッセル 藤貴子 木下紗華
ベンジー サイモン・ペグ 根本泰彦 後藤哲夫
リック アーロン・ポール 阪口周平 藤井啓輔
ケビン グレッグ・グランバーグ 大西健晴 古田信幸
IMF安全保障の頭 ウィリアム・フランシス・マクガイア 浦山迅
病院所属の聖職者 ジェームズ・コンクリン
ディヴィアンのボディーガード ジェフ・チェイス 星野貴紀 木村雅史
  • DVD版 地上波初 初回放送 日曜洋画劇場 2009年3月1日
制作:東北新社、演出:三好慶一郎、翻訳:岸田恵子、調整:池田裕貴
  • フジテレビ版 初回放送 土曜プレミアム 2010年3月27日
翻訳:岸田恵子、調整:田中和成、演出:伊達康将、制作:東北新社、プロデューサー:中島良明、小林裕幸、清野真紀(フジテレビ)

製作

製作費1億5000万ドルである[1]

J・J・エイブラムスにとって、初映画監督作品である。エイブラムスは自分が製作した『エイリアス』の第1シーズンDVDボックスをトム・クルーズに進呈して売り込み、監督の座を獲得した[2]。クルーズは本シリーズの映画製作権を持っており、また毎回、監督を替えるという方針を貫いている。

この映画を製作する上でまずエイブラムスが重要視したのが、テレビシリーズの特色の一つでもあった作品中の「チームワーク」である。1は序盤のテレビシリーズの構図が次第に崩壊しトム・クルーズ演じるイーサン・ハントが苦悩する展開であり、その終盤と続作の2の見せ場はイーサンの独擅場となっていた。本作はチーム要員を編成し、前2作より『スパイ大作戦』の映画化らしい出来にする、という前置きがあり、それに従いテレビシリーズの構図に近い出来となっている。

音楽には、『エイリアス』『Mr.インクレディブル』でスパイ・アクション音楽の経験があり、エイブラムスと組むことが多いマイケル・ジアッキーノが起用された。オープニング曲は、テレビ版のテーマ曲(ラロ・シフリン作曲)をジアッキーノがアレンジしたものである。

撮影は2005年6月にイタリアで開始され、ベルリンローマ(イタリア)、バチカン上海西塘浙江省)、ヴァージニア州カリフォルニア州などでロケが行われた。撮影中にスタントマンが事故で負傷し、映画制作会社を訴える騒動があった。

日本でのプロモーション

2006年6月1日、主演のトム・クルーズが、東京 - 新大阪間の新幹線のぞみ」を借り切った来日キャンペーンを行うことが明らかになり、6月21日に実施された。時刻表にない特別ダイヤで運行し、出発時刻などは混乱を避ける目的で非公開となった。この企画の経費は、「のぞみ」の貸切りの1,500万円など、約3,000万円とされる。DVDに収録もされた。

トム・クルーズは「第4作はぜひとも日本を舞台にしたい」と述べたが、実現しなかった。

評価

エイブラムスが得意とする巧みなストーリーテリングや、1作目と2作目を足して割ったようなバランスの良いアクションシーンなどビジュアル面でのブラッシュアップもあり、アメリカの大手映画批評サイトRotten Tomatoesでは70%の評価を獲得している[3]。ただし北米での興行収入は前作よりも8000万ドルほどランクダウンした1億3402万9801ドル[1]と、大ヒットシリーズの続編としてはやや期待はずれな結果になってしまった。これは『宇宙戦争』でのプロモーション中にトム・クルーズが起こした一連の奇行が原因ではないかと言われている。

続編

第4作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が2011年12月16日に封切られた。

ラビットフット

本作品では「ラビットフット」なる兵器が登場するが、どうやらマクガフィンの一種かつ生物兵器の模様。

脚注

  1. ^ a b c d e Mission: Impossible III (2006)”. Box Office Mojo. IMDb.com, Inc. 2011年5月15日閲覧。
  2. ^ 本作の北米盤DVDの特典映像より。なお、エイブラムスは次作ではプロデューサーを務めている。
  3. ^ Mission: Impossible III”. Rotten Tomatoes. IGN Entertainment, Inc. 2011年5月15日閲覧。

関連項目

外部リンク