マインツ中央駅

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ドイツ鉄道 マインツ中央駅
駅舎
Mainz Hauptbahnhof
所在地 ドイツの旗ラインラント=プファルツ州マインツ
北緯50度0分4.67秒 東経8度15分31.14秒 / 北緯50.0012972度 東経8.2586500度 / 50.0012972; 8.2586500 (ドイツ鉄道 マインツ中央駅)
管理者 DB Station&Service
電報略号 DS100コード - FMZ
駅種別 - Hb
カテゴリー - 2
駅構造 地上駅
ホーム 4面7線
開業年月日 1884年 10月15日
備考 http://www.bahnhof.de/bahnhof-de/Mainz_Hbf.html?hl=mainz%20hbf
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ライン=マインSバーン マインツ中央駅
Mainz Hauptbahnhof
所属事業者 ライン=マインSバーン
所属路線 8号線
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マインツ中央駅(マインツちゅうおうえき、ドイツ語: Mainz Hauptbahnhof)は、ドイツラインラント=プファルツ州の州都マインツにあるである。

歴史[編集]

Berdellé's station

現在の駅は普仏戦争後の都市の拡大に伴い、1882年から1884年にかけて建てられた。

1840年4月13日にライン・マイン川の対岸のフランクフルトヴィースバーデン間にタウヌス鉄道が開通し、旅客がマインツから減少した。その一方で、マインツはヘッセン大公国の最大の都市であり、鉄道網の開発にとっては魅力的な地であった。1845年にマインツとルートヴィヒスハーフェン・アム・ラインをつなぐ路線の許可をヘッセンルートヴィッヒ鉄道が得て、1847年から建設が始まった。1848年革命の影響により路線の完成は1853年3月23日に遅れた。オリジナルの駅は要塞(現在の博物館)の城壁とライン川に隣接した土地に築かれ1853年8月にオープンした。

1858年にはヘッセンルートヴィッヒ鉄道がダルムシュタットを経てアシャッフェンブルクに至る路線を開設したが、ライン川をまたぐ橋が構築されず、ライン川右岸のルートとなった。旅客は船でライン川を横断しなければならなかった。そのため、1860年に鉄道橋の建設を開始し、1862年12月20日にローマ時代以来初めてのマインツでライン川をまたぐ橋が使用開始された。

1859年10月17日にマインツとビンゲン間の路線が完成し、1871年にはマインツとアルツァイ間がゴンゼンハイムを経由した路線で開通した。

19世紀にマインツはダルムシュタット、ルートヴィヒスハーフェン、アシャッフェンブルク、ビンゲン、フランクフルトの結節点として発展し、乗客は着実に増加した。しかし、このターミナル駅は要塞や城壁、ライン川にはさまれた場所であったため、鉄道関連施設を拡充するエリアが制限されていた。1858年にはすでにマインツの新聞にて駅の移転が報じられている。

川岸の構成と町の発展、拡張および鉄道の開発は許容可能な結果を生み出すために、協調性の高い計画を必要とした。1873年に、建築家のチーフのエドゥアルド・クレイスィッヒが町の西側へ駅を移設することを提案した。この提案では、駅の場所へ至る線路をひくためには都市の西側へ大きなカーブを建設しなければならなかった。さらに、要塞の下にトンネルを掘らなければならなかった。

マインツの建築家、フィリップ・ヨハン・ベルデールが砂岩を用いて、バロック新古典主義の要素をもつネオルネッサンス建築 の駅を建築した。1884年10月15日に駅は盛大にオープンした。

利用状況[編集]

ICE等の長距離列車やローカル列車、Sバーンなどの列車と1日当たり60,000人の旅客を扱っている。 また、駅はマインツのトラムネットワークや都市、地域間のバス輸送の重要な結節点である。

路線[編集]

ドイツ鉄道

遠距離路線[編集]

系統 経路
ICE 20 (キール –) ハンブルクハノーファーゲッティンゲンフランクフルト・アム・マイン (– ヴィースバーデンマインツ –) マンハイムカールスルーエフライブルク・イム・ブライスガウバーゼル SBB (– チューリッヒインターラーケン)
ICE 31 IC 31 (キール –) ハンブルク – ブレーメンオスナブリュックミュンスタードルトムントエッセンデュースブルクデュッセルドルフケルンボンコブレンツマインツ – フランクフルト・アム・マイン– マンハイム – カールスルーエ – フライブルク・イム・ブライスガウ – バーゼル SBB or ヴュルツブルクニュルンベルクレーゲンスブルクパッサウ (– リンツウィーン中央駅ウィーン国際空港)
ICE 45 ケルン – ケルン/ボン空港モンタバウアーリンブルク南 – ヴィースバーデン – マインツ
ICE 50 IC 50 ドレスデンライプツィヒエアフルトフルダ – フランクフルト中央 / フランクフルト南 – フランクフルト空港マインツ – ヴィースバーデン
ICE 91 (ドルトムント – エッセン – デュッセルドルフ or ハーゲンヴッパータール – ケルン – ボン – コブレンツ – マインツ –) フランクフルト・アム・マイン– ヴュルツブルク – ニュルンベルク – レーゲンスブルク – パッサウ – リンツ – ウィーン中央駅 – ウィーン国際空港
IC 30 ハンブルク – ブレーメン – ミュンスター – ドルトムント – エッセン – デュースブルク – デュッセルドルフ – ケルン – ボン – コブレンツ – マインツ – マンハイム – ハイデルベルク– シュトゥットガルト
IC 32 ドルトムント – エッセン – デュースブルク – デュッセルドルフ – ケルン – ボン – コブレンツ – マインツ – マンハイム – ハイデルベルク– シュトゥットガルト(– テュービンゲン)
IC 35 ノルトダイヒ – ミュンスター – ゲルゼンキルヒェン – デュースブルク – デュッセルドルフ – ケルン – ボン – コブレンツ – マインツ – マンハイム – シュトゥットガルト or カールスルーエ – オッフェンブルクコンスタンツ
IC 55 ライプツィヒ – ハレ (ザーレ)マクデブルクブラウンシュヴァイク – ハノーファー – ビーレフェルトハム – ドルトムント – ハーゲン – ヴッパータール – ゾーリンゲン – ケルン – マインツ – マンハイム – ハイデルベルク – シュトゥットガルト (– ウルムケンプテン (アルゴイ)オーベルストドルフ)

近距離路線[編集]

系統 経路 事業者 使用車両
S 6 マインツヴォルムス – フランケンタール (プファルツ) – ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン中央駅 – マンハイム – マンハイム・フリードリヒスフェルド DBレギオ南西 425
ヴィースバーデンマインツリュッセルスハイムフランクフルト空港フランクフルト・アム・マインオッフェンバッハ東 (– ハーナウ) DBレギオヘッセン 430
RB 31 マインツ – マインツ ワゴンファブリック – マインツ-ゴンゼンハイム – マインツ マリーエンボルン – クライン=ヴィンターンハイム – オーバ=オルム – ニーダー=オルム – ザウルハイム – ヴォールシュタット – アルムスハイム – アルビヒ – アルツァイ vlexx 620, 622
MRB 32 コブレンツボッパルトオーバーヴェセルビンゲン・アム・ラインインゲルハイム・アム・ラインマインツ Trans regio 460
RB 33 テュルキスミューレ – イダー=オーバーシュタインバート・クロイツナハマインツ vlexx 620, 622
RB 75 ヴィースバーデン – マインツグロース=ゲーラウダルムシュタットディーブルクアシャッフェンブルク DBレギオヘッセン 143 + 3 Dostos
(HVZ: 143 + 2 Dostos)
RE 2/80 コブレンツ – ボッパルト – ビンゲン・アム・ライン – マインツ – フランクフルト空港 – フランクフルト・アム・マイン DBレギオズードヴェスト/ vlexx 429
RE 3/80 ザールブリュッケン – テュルキスミューレ – イダー=オーバーシュタイン – バート・クロイツナハ– マインツ – フランクフルト空港 – フランクフルト・アム・マイン vlexx 620, 622
RE 13 マインツ – ニーダー=オルム– ザウルハイム – ヴォールシュタット – アルムスハイム–アルツァイ vlexx 620, 622
RE 4 マインツ – ヴォルムス – フランケンタール (プファルツ) – ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン中央駅– ゲルマースハイムカールスルーエ DBレギオズードヴェスト 429
RE 14 マインツ – ヴォルムス – フランケンタール (プファルツ) – ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン ミッテ – マンハイム

関連項目[編集]

外部リンク[編集]