カテドラル (競走馬)

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カテドラル
2018年野路菊S
欧字表記 Catedral[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2016年2月9日(8歳)[1]
登録日 2018年5月3日
ハーツクライ[1]
アビラ[1]
母の父 ロックオブジブラルタル[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)キャロットファーム[1]
調教師 池添学栗東[1]
競走成績
生涯成績 34戦4勝[1]
獲得賞金 2億2223万3000円[1]
(2024年3月31日現在)
勝ち鞍
GIII 京成杯AH 2021年
Listed 朱鷺S 2020年
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カテドラル(欧字名:Catedral2016年2月9日 - )は、日本競走馬[1]2021年京成杯オータムハンデキャップの勝ち馬である。

馬名の意味は、ロマネスク、ゴシック様式を兼ね備えるスペイン、アビラ大聖堂

戦績[編集]

デビュー前[編集]

2016年2月9日、ノーザンファームで誕生。その後、一口馬主法人キャロットファームから総額4,000万円(一口10万円×400口)で募集された。

2歳(2018年)[編集]

栗東池添学厩舎に入厩し7月8日の新馬戦(中京芝2000m)でデビュー。重馬場のなか好位から抜け出して後続に2馬身半差をつけ、初戦を勝利で飾る。続く野路菊ステークスは6頭立てと小頭数のなか先手を取るとそのまま逃げ切り2勝目を挙げた[2]。3戦目の東京スポーツ杯2歳ステークスは好位から競馬をするも馬群に沈み11着と惨敗、初黒星となる。

3歳(2019年)[編集]

3歳初戦となった京成杯は果敢に先手を取ったが4コーナーで勝ち馬のラストドラフトに交わされブービーの11着と大敗。続くアーリントンカップはほぼ最後方の位置取りから上り最速の脚で追い込みイベリスにクビ差の2着に迫った。初GI挑戦となったNHKマイルカップでも後方で脚を溜めると、直線で馬群を割って脚を伸ばしたが先に抜け出したアドマイヤマーズを捕まえられず、外から伸びたケイデンスコールに最後は交わされ3着に敗れた。古馬との初対戦となった中京記念は前走のような切れる脚を発揮できず8着に敗れた。。その後は休養を取り、3か月ぶりとなった富士ステークスに出走、スタートでやや後手を踏み追い込んだものの5着までに終わる。マイルチャンピオンシップは後方2番手から上がり33秒4の脚で前に迫ったが6着に敗れた。

4歳(2020年)[編集]

4歳初戦、初めての1番人気となった京都金杯は最後方から競馬をしたが、末脚不発の17着と大敗[3]。5か月ぶりのレースとなった米子ステークスは10着に敗れた。続く朱鷺ステークスは直線で外から追い込み、ストーミーシーをアタマ差交わし一昨年の9月以来となる3勝目を挙げた。次走、スワンステークスは7着に敗れ、キャピタルステークスでは珍しく2番手につけたが9着に沈んだ。

5歳(2021年)[編集]

5歳初戦となった東京新聞杯は12番人気と低評価だったが道中中団から直線追い込み、勝ったカラテにアタマ差の2着と好走する。続くダービー卿チャレンジトロフィーは上がり最速の脚で追い込んだがテルツェットを捕えきれず連続2着となる。安田記念は後方2番手から末脚発揮とはならず12着に終わる。小倉1800mで行われた中京記念は後方から脚を伸ばすもアンドラステに3/4馬身及ばず2着に敗れる。続く京成杯オータムハンデキャップは中団後方でレースを進め、直線半ばで進路を見つけると一気に伸び、逃げて粘るコントラチェックをゴール寸前でクビ差差し切り優勝。14度目の重賞挑戦で重賞初制覇を果たした[4]。次走、マイルチャンピオンシップは後方から競馬をしたが9着に敗れた。

6歳(2022年)[編集]

シーズン前半は低調なパフォーマンスが続き、初戦の東京新聞杯から3戦連続で8着以下、3戦目の安田記念に至っては最下位18着と惨敗。7月の中京記念は10番人気ながら後方からの鋭い追い込みで2着に健闘したが、結局馬券に絡めたのはこの1戦のみに終わった。8月の小倉記念は4着、11月の福島記念は見せ場なく13着に沈んだ。

7歳(2023年)[編集]

2月19日の小倉大賞典より始動。58キロのトップハンデをものともせず、上り最速の末脚で勝ち馬ヒンドゥタイムズをクビの上げ下げまで追い詰め、ハナ差の2着に健闘した[5]

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[6]およびnetkeiba.com[7]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2018.07.08 中京 2歳新馬 芝2000m(重) 10 2 2 007.30(4人) 01着 R2:06.1(34.3) -0.4 0福永祐一 54 (トーセンカンビーナ) 464
0000.09.15 阪神 野路菊S OP 芝1800m(良) 6 2 2 003.60(2人) 01着 R1:48.1(34.1) -0.1 0福永祐一 54 ヴェロックス 474
0000.11.17 東京 東スポ杯2歳S GIII 芝1800m(良) 16 2 3 006.80(3人) 11着 R1:47.5(35.1) -0.9 0福永祐一 55 ニシノデイジー 468
2019.01.14 中山 京成杯 GIII 芝2000m(良) 12 5 6 011.00(5人) 11着 R2:02.2(36.3) -1.0 0福永祐一 56 ラストドラフト 486
0000.04.13 阪神 アーリントンC GIII 芝1600m(良) 18 5 10 021.70(7人) 02着 R1:34.2(33.3) -0.0 0A.シュタルケ 56 イベリス 480
0000.05.05 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 5 10 032.80(7人) 03着 R1:32.5(33.7) -0.1 0B.アヴドゥラ 57 アドマイヤマーズ 476
0000.07.21 中京 中京記念 GIII 芝1600m(稍) 16 7 14 004.00(2人) 08着 R1:34.2(34.7) -0.6 0川田将雅 53 グルーヴィット 476
0000.10.19 東京 富士S GIII 芝1600m(稍) 18 5 10 014.90(7人) 05着 R1:33.4(33.5) -0.4 0A.シュタルケ 54 ノームコア 480
0000.11.17 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 17 6 11 080.4(13人) 06着 R1:33.5(33.4) -0.5 0武豊 56 インディチャンプ 490
2020.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 18 7 13 003.10(1人) 17着 R1:36.1(35.7) -2.1 0武豊 55 サウンドキアラ 494
0000.06.21 阪神 米子S L 芝1600m(良) 18 1 2 006.30(4人) 10着 R1:33.7(34.2) -1.0 0福永祐一 56 スマイルカナ 488
0000.08.30 新潟 朱鷺S L 芝1400m(良) 18 7 13 007.30(4人) 01着 R1:21.2(34.8) -0.0 0福永祐一 56 (ストーミーシー) 482
0000.10.31 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 16 5 9 020.10(6人) 07着 R1:21.6(33.9) -0.4 0福永祐一 56 カツジ 490
0000.11.28 東京 キャピタルS L 芝1600m(良) 13 7 10 004.70(2人) 09着 R1:33.8(35.8) -1.0 0C.ルメール 56 ピースワンパラディ 490
2021.02.07 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 2 4 034.2(12人) 02着 R1:32.4(33.5) -0.0 0田辺裕信 56 カラテ 488
0000.04.03 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 15 6 11 007.80(4人) 02着 R1:32.8(34.2) -0.2 0田辺裕信 56 テルツェット 484
0000.06.06 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 14 8 14 074.50(9人) 12着 R1:32.8(33.9) -1.1 0田辺裕信 58 ダノンキングリー 488
0000.07.18 小倉 中京記念 GIII 芝1800m(良) 12 6 8 009.50(6人) 02着 R1:46.3(33.7) -0.1 0福永祐一 56 アンドラステ 482
0000.09.12 中山 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 16 1 2 015.40(7人) 01着 R1:32.0(33.9) -0.0 0戸崎圭太 56 コントラチェック 482
0000.11.21 阪神 マイルCS GI 芝1600m(良) 16 6 11 035.20(8人) 09着 R1:33.2(33.1) -0.6 0戸崎圭太 57 グランアレグリア 492
2022.02.06 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 15 8 14 018.40(5人) 08着 R1:33.6(34.3) -1.3 0戸崎圭太 58 イルーシヴパンサー 494
0000.04.02 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 8 15 012.30(6人) 09着 R1:32.9(34.1) -0.6 0戸崎圭太 57 タイムトゥヘヴン 494
0000.06.05 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 6 11 203.4(18人) 18着 R1:34.0(34.2) -1.7 0戸崎圭太 58 ソングライン 484
0000.07.24 小倉 中京記念 GIII 芝1800m(良) 16 6 11 028.6(10人) 02着 R1:46.0(34.0) -0.1 0団野大成 57 ベレヌス 482
0000.08.14 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m(良) 15 7 14 013.70(6人) 04着 R1:58.6(35.1) -1.2 0団野大成 57 マリアエレーナ 484
0000.11.13 福島 福島記念 GIII 芝2000m(良) 16 2 4 011.20(6人) 13着 R2:01.5(35.9) -1.3 0団野大成 57 ユニコーンライオン 488
2023.02.19 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(重) 16 1 1 017.70(9人) 02着 R1:49.7(35.3) -0.0 0団野大成 58 ヒンドゥタイムズ 494
0000.03.26 中山 マーチS GIII ダ1800m(不) 16 1 2 026.4(10人) 09着 R1:52.3(37.6) -0.9 0石川裕紀人 58.5 ハヤブサナンデクン 492
0000.05.20 京都 平安S GIII ダ1900m(稍) 16 4 7 048.3(10人) 12着 R2:03.0(41.3) -3.2 0西村淳也 57 グロリアムンディ 494
0000.08.13 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m(良) 16 3 6 021.70(8人) 11着 R1:59.5(36.0) -1.7 0団野大成 58.5 エヒト 488
0000.11.11 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 8 15 100.5(12人) 12着 R1:36.5(36.8) -1.3 0田辺裕信 57 ドライスタウト 492
2024.01.06 中山 中山金杯 GIII 芝2000m(良) 17 7 13 184.0(17人) 08着 R1:59.4(33.8) -0.5 0荻野極 58.5 リカンカブール 488
0000.02.18 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(良) 15 1 2 014.30(6人) 07着 R1:45.9(34.3) -0.8 0斎藤新 58.5 エピファニー 490
0000.03.31 阪神 大阪杯 GI 芝2000m(良) 16 8 16 355.5(16人) 09着 R1:58.9(34.2) -0.7 0藤岡康太 58 ベラジオオペラ 492
  • 競走成績は2024年3月31日現在

血統表[編集]

カテドラル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ハーツクライ
2001 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
アイリッシュダンス
1990 鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
*ビューパーダンス Lyphard
My Bupers

*アビラ
Abyla
2004 鹿毛
*ロックオブジブラルタル
Rock of Gibraltar
1999 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Offshore Boom Be My Guest
Push a Button
母の母
Animatrice
1985 鹿毛
Alleged Hoist the Flag
Princess Pout
Alexandrie Val de l'Orne
Apachee
母系(F-No.) (FN:4-i) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5・5×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [8]
  2. ^ [9]
  3. ^ [8]
  4. ^ [8][10]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o カテドラル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月20日閲覧。
  2. ^ 【野路菊S】カテドラル、断然人気のヴェロックス抑えデビュー2連勝!」『スポーツ報知』、2018年9月16日。2021年10月11日閲覧。
  3. ^ 【京都金杯】カテドラルは末脚不発の17着に大敗 武豊「何でだろう…」」『サンケイスポーツ』、2020年1月5日。2021年10月11日閲覧。
  4. ^ 【京成杯AH結果】カテドラルがゴール寸前で差し切り待望の重賞初制覇!」『netkeiba.com』。2021年10月11日閲覧。
  5. ^ 【小倉大賞典】カテドラルが9番人気に〝猛反発〟の2着 悔しい団野「直線は内、外の差かな」”. 東スポ競馬. 東京スポーツ新聞社 (2023年2月19日). 2023年2月20日閲覧。
  6. ^ "競走成績:全競走成績|カテドラル". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年5月20日閲覧
  7. ^ "カテドラルの競走成績". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2023年5月20日閲覧
  8. ^ a b c カテドラル 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年10月12日閲覧。
  9. ^ カテドラル - Catedral - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2021年10月14日閲覧。
  10. ^ a b カテドラル血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年10月12日閲覧。

外部リンク[編集]