エイシンサンサン

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エイシンサンサン
第55回桜花賞パドック（1995年4月9日）
欧字表記 Eishin Sansan
香港表記 榮進珊珊[1]
品種 サラブレッド[2]
性別 牝[3]
毛色 栗毛[2]
生誕 1992年3月7日（32歳）[3]
父 キャロルハウス[3]
母 エイシンギャロップ[3]
母の父 ノーザンテースト[3]
生国 日本の旗 日本[3]
生産者 栄進牧場[3]
馬主 平井豊光[3]
調教師 坂口正則[3]
競走成績
生涯成績 36戦4勝[3]
（中央）35戦4勝[2]
（香港）1戦0勝
獲得賞金 1億8,576万円[3]
勝ち鞍
GIII 小倉3歳S 1994年
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エイシンサンサン（欧字名:Eishin Sansan、1992年3月7日 - ) は、日本の競走馬、繁殖牝馬。主な勝ち鞍に1994年の小倉3歳ステークス。

繁殖牝馬としては、障害競走で3頭の重賞勝ち馬を輩出した。半弟に、自身が制した翌年の1995年に小倉3歳ステークスを制したエイシンイットオーがいる。

経歴

競走馬時代

3歳の1994年夏に小倉競馬場の新馬戦でデビューし2着。2週間後にも再び小倉で新馬戦に出走し、初勝利を挙げた。3戦目も小倉に遠征し小倉3歳ステークスに出走。オグリキャップの第一子であるオグリワンも出走したことで世間の注目を集めたこのレースは、最後の直線で2番手から抜け出したオグリワンをエイシンサンサンがゴール前で差し切り重賞初勝利を挙げた[4]。

しかし以降のレースでは精彩を欠くようになり、翌クラシックの桜花賞と優駿牝馬、11月のエリザベス女王杯はいずれも二桁順位に沈んだ。馬券圏内も2着に入線したオープン競走のトパーズステークスのみで、5歳となった1996年夏からは1500万下に降級となった。降級後も勝ちきれないレースが続いていたが、6歳春の1500万下・難波ステークスで約2年7か月ぶりの勝利を挙げた。6月からのGIII5連戦では全レースで掲示板に入り存在感を示すと、11月には2年前に15着に大敗したエリザベス女王杯に出走。終盤まで逃げ粘り、ゴール手前でエリモシックとダンスパートナーに差し切られるも、3着と健闘した。そして海外初挑戦となった12月の香港国際ヴァーズを最後に現役を引退した。

繁殖牝馬時代

引退後、生まれ故郷の栄進牧場で繁殖牝馬となった。2005年2月13日、3番仔のエイシンニーザン（父フォーティナイナー）が3歳未勝利戦を勝ち、産駒初勝利を挙げた。また2008年3月25日には同馬がJ・GIIの阪神スプリングジャンプを制し、産駒重賞初勝利を挙げた。

2015年10月に繁殖牝馬を引退[5]。その後は功労馬として引き続き栄進牧場で繋養されている。

競走成績

以下の内容はnetkeiba.comの情報[6]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番 馬番 オッズ
（人気） 		着順 騎手 斤量
（kg） 		距離（馬場） タイム
（上り3F） 		タイム
差 		勝ち馬/（2着馬）
1994 7. 16 小倉 3歳新馬 18 8 18 8.6 （4人） 2着 岸滋彦 53 芝1200m（良） 1:10.5 (36.1) 0.2 ブイマシン
7. 31 小倉 3歳新馬 14 6 10 1.4 （1人） 1着 岸滋彦 53 芝1200m（良） 1:11.2 (36.7) -0.1 （ランドヴユウ）
9. 4 小倉 小倉3歳S GIII 14 7 11 8.1 （5人） 1着 岸滋彦 53 芝1200m（良） 1:11.1 (36.2) -0.2 （オグリワン）
10. 22 阪神 デイリー杯3歳S GII 12 6 8 7.0 （4人） 4着 岸滋彦 53 芝1400m（良） 1:22.5 (36.0) 0.2 マキシムシャレード
12. 4 阪神 阪神3歳牝馬S GI 10 1 1 21.4 （5人） 6着 岸滋彦 53 芝1600m（良） 1:35.6 (36.5) 0.9 ヤマニンパラダイス
1995 2. 18 京都 エルフィンS OP 12 3 3 14.9 （6人） 10着 岸滋彦 54 芝1600m（良） 1:36.1 (36.0) 0.9 シェイクハンド
3. 11 京都 チューリップ賞 GIII 11 7 8 33.3 （7人） 8着 岸滋彦 54 芝1600m（良） 1:37.0 (38.2) 1.9 ユウキビバーチェ
4. 9 京都 桜花賞 GI 18 5 10 139.1 （14人） 15着 岸滋彦 55 芝1600m（稍） 1:36.1 (37.0) 1.7 ワンダーパヒューム
4. 30 東京 4歳牝馬特別 GII 16 4 7 23.2 （8人） 9着 岸滋彦 54 芝2000m（稍） 2:03.2 (35.3) 0.6 サイレントハピネス
5. 21 東京 優駿牝馬 GI 18 7 13 158.4 （15人） 11着 岸滋彦 55 芝2400m（良） 2:28.5 (37.0) 1.8 ダンスパートナー
10. 22 京都 ローズS GII 16 5 9 195.1 （16人） 9着 熊沢重文 55 芝2000m（良） 2:02.1 (35.6) 0.9 サイレントハピネス
11. 12 京都 エリザベス女王杯 GI 18 1 2 100.1 （16人） 15着 熊沢重文 55 芝2400m（良） 2:28.3 (35.4) 1.1 サクラキャンドル
11. 26 京都 トパーズS OP 10 8 9 33.4 （8人） 2着 土肥幸広 52 芝2000m（良） 2:01.0 (36.0) 0.1 ユウトウセイ
12. 17 阪神 阪神牝馬特別 GII 12 5 6 113.2 （10人） 7着 松永幹夫 53 芝2000m（良） 2:01.2 (37.3) 0.9 サマニベッピン
1996 1. 5 京都 京都金杯 GIII 15 6 11 43.7 （11人） 13着 岸滋彦 51 芝2000m（良） 2:02.3 (38.3) 2.6 テイエムジャンボ
1. 28 小倉 関門橋S OP 9 8 9 6.9 （5人） 5着 土肥幸広 52 芝2000m（良） 1:59.6 (35.3) 0.5 トウカイサイレンス
2. 18 小倉 小倉大賞典 GIII 16 4 8 50.6 （14人） 5着 幸英明 51 芝1800m（稍） 1:48.4 (36.6) 0.6 アラタマワンダー
3. 17 中京 中京記念 GIII 16 6 12 53.3 （14人） 11着 幸英明 51 芝2000m（稍） 2:03.3 (37.2) 1.1 イナズマタカオー
9. 14 阪神 オークランドT 1500万下 10 3 3 10.4 （5人） 5着 田原成貴 55 芝2200m（良） 2:14.7 (36.5) 0.2 マルシゲギャロップ
10. 5 京都 渡月橋S 1500万下 14 6 9 16.0 （6人） 5着 土肥幸広 55 芝1600m（良） 1:33.6 (35.3) 0.6 マサラッキ
10. 27 京都 古都S 1500万下 12 2 2 4.0 （2人） 5着 土肥幸広 53 芝2000m（良） 1:59.1 (36.6) 0.8 マルカダイシス
11. 16 京都 比叡S 1500万下 13 5 6 6.9 （3人） 6着 土肥幸広 53 芝2000m（良） 2:01.4 (36.5) 0.8 プレミアムプリンス
12. 14 中山 冬至S 1500万下 13 8 13 13.1 （5人） 2着 中舘英二 53 芝2500m（良） 2:35.7 (38.0) 0.2 ビッグシンボル
1997 1. 5 中山 迎春S 1500万下 8 3 3 7.4 （4人） 5着 中舘英二 55 芝2500m（良） 2:37.9 (38.3) 1.0 アドマイヤラピス
2. 2 京都 松籟S 1500万下 10 8 10 17.4 （7人） 3着 藤田伸二 55 芝2400m（良） 2:28.2 (36.1) 0.5 インターフラッグ
3. 9 中山 サンシャインS 1500万下 14 3 3 10.9 （5人） 13着 中舘英二 54 芝2400m（良） 2:38.0 (39.8) 2.7 サクラシンオー
4. 13 阪神 難波S 1500万下 15 6 10 22.7 （9人） 1着 中舘英二 55 芝2200m（良） 2:14.0 (36.4) 0.0 （タニノタバスコ）
5. 11 東京 緑風S 1500万下 13 4 4 18.7 （9人） 1着 角田晃一 56 芝2400m（良） 2:25.1 (36.1) -0.7 （ミラクルロッキー）
6. 7 東京 目黒記念 GII 15 6 11 14.1 （6人） 6着 土肥幸広 53 芝2500m（良） 2:33.1 (36.7) 0.4 アグネスカミカゼ
6. 22 阪神 マーメイドS GIII 13 5 6 13.5 （4人） 5着 土肥幸広 55 芝2000m（稍） 2:03.7 (37.8) 1.1 エアグルーヴ
7. 20 小倉 北九州記念 GIII 11 7 8 11.5 （5人） 4着 土肥幸広 53 芝1800m（良） 1:46.8 (35.9) 0.3 ダンディコマンド
8. 10 小倉 小倉記念 GIII 10 8 10 7.3 （4人） 5着 土肥幸広 54 芝2000m（稍） 2:01.8 (38.1) 1.2 ゲイリーイーグル
9. 7 阪神 朝日チャレンジC GIII 9 6 6 29.8 （8人） 2着 土肥幸広 53 芝2000m（良） 1:59.8 (35.7) 0.5 シンカイウン
10. 12 東京 府中牝馬S GIII 11 6 6 17.0 （6人） 3着 土肥幸広 55 芝1800m（良） 1:46.4 (34.5) 0.1 クロカミ
11. 9 京都 エリザベス女王杯 GI 15 8 15 33.0 （8人） 3着 土肥幸広 56 芝2200m（良） 1:46.4 (36.0) 0.1 エリモシック
12. 14 沙田 香港国際ヴァーズ G2 14 1 12着 武豊 55.8 芝2400m（良） 2:29.0 0.0 ルソー

繁殖成績

生年 馬名 性 毛色 父 馬主 管理調教師 戦績 出典
初仔 2000年 エイシンサンスリー 牝 鹿毛 ミシエロ 平井豊光
→（有）ホースケア 		栗東・坂口正則
→水沢・只野廣明 		75戦0勝（抹消） [7]
2番仔 2001年 エイシンランブダー 牝 栗毛 マヤノトップガン 楠田喜彦 名古屋・植松則幸 59戦2勝（抹消） [8]
3番仔 2002年 エイシンニーザン 牡 栗毛 フォーティナイナー 平井豊光 栗東・坂口正則 42戦7勝（抹消、乗馬）
優勝・阪神スプリングジャンプ(J・GII)
3着・京都ハイジャンプ(J・GII) 		[9]
4番仔 2003年 エイシンテンリュー 牡 鹿毛 サンデーサイレンス 23戦4勝（抹消）
3着・青葉賞(GII) 		[10]
5番仔 2004年 エーシンサーフィン 牝 栗毛 フレンチデピュティ 栄進堂 28戦3勝（抹消、繁殖） [11]
6番仔 2005年 エーシンディーエス 牡 鹿毛 デヒア 21戦3勝（抹消、乗馬）
優勝・京都ハイジャンプ(J・GII)、京都ジャンプS(J・GIII) 		[12]
7番仔 2007年 エーシンリターンズ 牝 栗毛 キングカメハメハ 24戦5勝（抹消、繁殖）
2着・関屋記念(GIII)
3着・桜花賞(GI)、ローズS(GII)、チューリップ賞(GIII) 		[13]
8番仔 2008年 エーシンシルビア 牝 栃栗毛 スペシャルウィーク 4戦0勝（抹消、繁殖） [14]
9番仔 2009年 エーシングルーオン 牡 栗毛 アグネスタキオン 16戦2勝（抹消） [15]
10番仔 2010年 エーシンシャイナー 牝 栗毛 グラスワンダー 2戦0勝（抹消、繁殖） [16]
11番仔 2011年 エイシンミッキー 牡 鹿毛 スペシャルウィーク 3戦0勝（抹消） [17]
12番仔 2012年 エイシンタイヨウ 牡 栗毛 キングカメハメハ 小野ジュディ 盛岡・城地俊光 20戦0勝（抹消） [18]
13番仔 2013年 エイシンイッサ 牡→騸 栗毛 エーシンフォワード （同）JPN技研 佐賀・土井道隆 34戦5勝（抹消） [19]
14番仔 2014年 エイシンクリック 牡 鹿毛 ルーラーシップ 栄進堂 栗東・坂口智康 31戦6勝（現役）
優勝・阪神スプリングジャンプ(J・GII)
3着・ステイヤーズS(GII)、東京ジャンプSJ・GIII) 		[20]
15番仔 2015年 エイシンエスティマ 牡 鹿毛 エイシンフラッシュ （同）JPN技研 名古屋・新山広道 4戦1勝（抹消） [21]
  • 2022年9月27日現在

血統表

エイシンサンサンの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 サーゲイロード系
父

*キャロルハウス
1985 栗毛
父の父
Lord Gayle
1965 黒鹿毛 		Sir Gaylord Turn-to
Somethingroyal
Sticky Case Court Martial
Run Honey
父の母
Tuna
1969 栗毛 		*シルバーシャーク Buisson Ardent
Palsaka
Vimelette *ヴイミー
Sea Parrot
母

エイシンギヤロツプ
1984 栗毛 		*ノーザンテースト
1971 栗毛 		Northern Dancer Nearctic
Natalma
Lady Victoria Victoria Park
Lady Angela
母の母
マルブツウイドー
1971 栗毛 		*マリーノ Worden
Buena Vista
*ホイスリングウインド Nasrullah
Spring Run
母系(F-No.) (FN:8-c) [§ 2]
5代内の近親交配 Wild Risk 5×5、Hyperion 5×5、Lady Angela 4×5（母内）、Nearco 5×5（母内） [§ 3]
出典
  1. ^ [22]
  2. ^ [22]
  3. ^ [22]

脚注

  1. ^ “賽事日期:14/12/1997 沙田 香港國際瓶賽”. 香港賽馬會. 2022年6月11日閲覧。
  2. ^ a b c “エイシンサンサン｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2022年6月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k “エイシンサンサン”. netkeiba.com. 2022年6月12日閲覧。
  4. ^ “【夏競馬の名場面】オグリキャップの”長男”を差し切ったエイシンサンサン…１９９４年小倉３歳Ｓ”. スポーツ報知. 2022年6月12日閲覧。
  5. ^ “エイシンサンサン (JPN)”. studbook.jp. 2022年6月12日閲覧。
  6. ^ “エイシンサンサンの競走成績”. netkeiba.com. 2022年6月12日閲覧。
  7. ^ “エイシンサンスリー”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  8. ^ “エイシンランブダー”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  9. ^ “エイシンニーザン”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  10. ^ “エイシンテンリュー”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  11. ^ “エーシンサーフィン”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  12. ^ “エーシンディーエス”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  13. ^ “エーシンリターンズ”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  14. ^ “エーシンシルビア”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  15. ^ “エーシングルーオン”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  16. ^ “エーシンシャイナー”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  17. ^ “エイシンミッキー”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  18. ^ “エイシンタイヨウ”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  19. ^ “エイシンイッサ”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  20. ^ “エイシンクリック”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  21. ^ “エイシンエスティマ”. netkeiba.com. 2022年6月11日閲覧。
  22. ^ a b c “血統情報：5代血統表｜エイシンサンサン｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2022年6月11日閲覧。

外部リンク

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