アルファタウリ・AT02

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アルファタウリ・AT02
2021年オーストリアGP仕様
カテゴリー F1
コンストラクター アルファタウリ
デザイナー
先代 アルファタウリ・AT01
後継 アルファタウリ・AT03
主要諸元
エンジン ホンダ RA621H 1.6L V6ターボ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
ドライバー 日本の旗 角田裕毅
フランスの旗 ピエール・ガスリー
出走時期 2021年
通算獲得ポイント 112
初戦 2021年バーレーンGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
200101
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アルファタウリ・AT02 (AlphaTauri AT02) は、スクーデリア・アルファタウリ2021年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。

概要[編集]

2021年シーズン[編集]

ドライバーはピエール・ガスリーとF2から昇格した角田裕毅のラインナップで迎える。F1に日本人ドライバーが参戦するのは2014年小林可夢偉以来となる。

バーレーンで行われたプレシーズンテストでは、角田がルーキーでありながら全体で2番目に速いラップタイムを記録し、日本のみならず海外メディアからも注目を浴びた。その好調ぶりそのままに開幕戦のバーレーングランプリでは、13位スタートから元ワールドチャンピオンのベッテルやアロンソをオーバーテイクする見事な走りを見せ、デビュー戦で9位入賞を果たした。だが、その後は経験不足故のスピンやクラッシュが目立つようになり、いくつかのレースで入賞は果たすもののレース結果ではガスリーの後塵を拝していた。最終戦のアブダビグランプリでは自己最高となる4位入賞を果たし、ガスリーを上回る結果でシーズンを締め括り、シーズン全体では32ポイント獲得、ランキングは14位となった。

ガスリーは開幕戦ではリタイアに終わったものの、第5戦モナコグランプリではハミルトンを抑えての6位、第6戦アゼルバイジャングランプリでは上位勢のリタイアやそれによるSC・赤旗の幸運に助けられたものの3位表彰台を獲得、第11戦ハンガリーグランプリではファステストラップを記録、第20戦カタールグランプリでは予選2位(決勝は11位)といくつものレースで存在感を見せた。結局22戦中15戦入賞とエースドライバーらしい安定感を見せ、132ポイントを獲得し、ランキングは9位となった。チームとしては前年より1つ順位を上げ6位を獲得した。

スペック[編集]

シャシー[編集]

  • シャシー名: AT02
  • モノコック: スクーデリア・アルファタウリ製コンポジットモノコック
  • トランスミッション: レッドブル・テクノロジー製(カーボンコンポジット・メインケース、縦置き、油圧式8速)
  • フロントサスペンション: スクーデリア・アルファタウリ製カーボンコンポジットウィッシュボーン、ブッシュロッド、トラックロッド&アップライト レッドブル・テクノロジー製サスペンションロッカー、トーション、タンバー
  • リアサスペンション: レッドブル・テクノロジー製カーボンコンポジットウィッシュボーン、プルロッド式インボードトーションバー&タンバー
  • ブレーキ:スクーデリア・アルファタウリ製
  • クラッチ:油圧式カーボンマルチプレート
  • タイヤ:ピレリ

パワーユニット[編集]

記録[編集]

key

No. ドライバー BHR
バーレーンの旗
EMI
エミリア=ロマーニャ州の旗
POR
ポルトガルの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
AZE
アゼルバイジャンの旗
FRA
フランスの旗
STY
シュタイアーマルク州の旗
AUT
オーストリアの旗
GBR
イギリスの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
RUS
ロシアの旗
TUR
トルコの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
MXC
メキシコシティの旗
SÃO
サンパウロ州の旗
QAT
カタールの旗
SAU
サウジアラビアの旗
ABU
アラブ首長国連邦の旗
ドライバーズ
ポイント
ポイント ランキング
2021年 22 日本の旗 角田 9 12 15 Ret 16 7 13 10 12 10 6 15 Ret DNS 17 14 9 Ret 15 13 14 4 32 142 6位
10 フランスの旗 ガスリー Ret 7 10 10 6 3 7 Ret 9 11 5 6 4 Ret 13 6 Ret 4 7 11 6 5 110

脚注[編集]