アサシン クリード II

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Assassin's Creed II
アサシン クリード II
ジャンル アクションアドベンチャー
ステルス
対応機種 Microsoft Windows
PlayStation 3
Xbox 360
G-cluster
ひかりTVゲーム
開発元 ユービーアイソフトモントリオール・スタジオ
運営元 ユービーアイソフト
シリーズ アサシン クリードシリーズ
メディア Win/360DVD-ROM
PS3BD-ROM
G-cluster・ひかりTVゲームクラウドゲーム
稼働時期 ゲームソフト
アメリカ合衆国の旗 2009年11月17日[1]
欧州連合の旗 2009年11月20日[2]
日本の旗 2009年12月3日
日本の旗 2010年8月5日(スペシャルエディション)
クラウドゲーム
日本の旗 2013年10月31日
対象年齢 欧州連合の旗PEGI : 18+
日本の旗CEROZ(18才以上のみ対象)
エンジン Anvil[3]
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アサシン クリード II』(ASSASSIN'S CREED II)はユービーアイソフトモントリオール・スタジオ製作の、潜入アクションゲーム。 今作ではルネサンスイタリアへと舞台を移し、フィレンツェヴェネツィアサン・ジミニャーノフォルリなどの街を縦横無尽に走り回ることになる。前作同様、今回も歴史的な建築物や人物が数多く登場する。

ストーリー

本作は、前作のエンディング直後から開始される。ルーシー・スティルマンの助力を受け、デズモンド・マイルズはアブスターゴ社からの脱出を遂げる。

既に多くのエデンの果実を手中に収めたアブスターゴ社とルーシーらとの戦力差は歴然で、アブスターゴが最後の果実を手に入れるのは時間の問題であった。ルーシーは、アニムスで見たアルタイルを通して「タカの眼」の能力に目覚めたデズモンドを洗練されたアサシンにするべく、アジトに設置している新型アニムスの流入現象を利用し彼にアサシンの技術を習得させようとしていた。

15世紀イタリア第3回十字軍の時代から約300年後、世界はルネサンスと呼ばれる大きな転換期を迎えようとしていた。デズモンドの先祖である青年エツィオ・アウディトーレは、裕福な貴族の家柄に生まれたが、裏切りにより家族を殺され、家督も奪われてしまう。やがて自らに流れるアサシンの血統に気付いたエツィオは、レオナルド・ダ・ヴィンチらの協力の下、復讐を誓う。

ゲームシステム

前作のシステムを引き継ぎつつも、全体的に新要素が多く追加されており、自由度が大きく上がりストーリー展開も多彩になった。

通貨
本作から通貨の概念が登場し、武器や防具、絵画の購入という要素が加わった。他にも武器の一種として使用すると、周囲にばら撒いて人を集めたり邪魔な吟遊詩人を追い払ったりという使い方もできる。単位はフローリン
ライフバー
前作の「シンクロ・バー」は分かりやすく「ライフバー」となり、防具によって最大数が増加する。薬や医者によって回復ができる。ダメージを受けて防具が損傷すると、修理するまで一時的に上限が下がる。
悪い噂
街中で乱暴なふるまいや犯罪行為を働くと悪い噂ゲージが上昇し、兵士に目を付けられやすくなる。手配書をはがすなどで下げられるほか、上がりにくくなる装備品もある。一部地域では強制的に最大になる。
金で雇う仲間
街中に金を払うことで一時的に仲間にできる者たちがいる。傭兵は指示して攻撃させることができ、盗賊は標的の注意を引き、娼婦はステルス状態での移動や兵士の誘惑などができる。
街の復興
金でヴィラの各施設を復興させたり発展させることができる。外見的に賑やかになる他、品物の値引きや収入の増加といった実利もある。
新たなアクション
ゲームを進めると、両手にブレードを装備して二人同時に暗殺することができるようになる。他にも標的の上から飛び掛かりつつ暗殺する「エア・アサシン」や[注 1]隠れ場所に隠れたまま暗殺もできるようになった。武器でも、毒を仕込んだポイズンブレードや銃に煙玉といったものが新登場する。
データベース
作中に登場した人物や場所の情報が詳しく説明され、より深く作品世界を知ることができるようになった。

登場人物

アウディトーレ家

エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ[注 2](Ezio Auditore da Firenze)
- 関智一
本作の主人公。1459年生まれ。15世紀、イタリア・ルネサンスの時代、復讐に生きた最強のアサシン。デズモンドの先祖にあたる人物。アウディトーレ家の次男。一家は貴族であり、父もメディチ家と関係の深い有数の銀行家であったため、エツィオ自身も悪友を率いての喧嘩や女遊びに明け暮れ、何不自由なく暮らしていた。しかし、メディチ家に対する陰謀と、実はアサシンの末裔であった父をめぐる突然の裏切りにより、父ジョヴァンニと兄フェデリコ、そして弟ペトルチオは冤罪で国家への反逆者として捕らえられ、エツィオの目の前で絞首刑にされてしまう。復讐を決意したエツィオは父の隠し部屋にあった白衣を身にまとい、アサシンとして生きる道を選ぶことになる。
性格はアルタイルとは対照的に一見軽薄だが、正義感は強く、一本気な部分がある。彼を心から慕う友人や協力者も多い。また、伝説のアサシンと崇められるアルタイルに対し、最強のアサシンと呼ばれる。
フェデリコと競って聖堂の尖塔を駆け上る卓越した身のこなしなど、平時にもすでにアサシンとしての素質が垣間見えていたが、父親がアサシンであったことを知らなかった為、暗殺技術は一から習得していくことになる。
武器は長剣、短剣、槌、投げナイフといった各種武器の他、新型アサシンブレードを使用。後にレオナルド・ダ・ヴィンチの手によって改良されることで両腕に装着するダブルブレードや刃の内部に毒が仕込まれたポイズンブレード、篭手内部に仕込まれたピストルに派生する。また徒手格闘術にも優れ、敵の武器を奪い、自分の物にする技を体得している。さらに着衣泳法も得意とする。また、アサシンブレードの造りが進歩した事で、左手薬指の切除が必要なくなったため、切断はしていない[注 3]
なお、イスラム教シーア派に属していたアサシン教団ということでムスリムと勘違いされることもあるが、教団のメンバーは皆キリスト教を信仰しており、これは敵対するテンプル騎士団の構成員も同様である。
ジョヴァンニ・アウディトーレ(Giovanni Auditore)
声 - 内田直哉
エツィオの父親で、アウディトーレ家の当主。表の顔はメディチ銀行の管理を取り仕切る銀行家の貴族だが、実際はメディチ家当主ロレンツォ・デ・メディチの下でアサシンとして暗躍していた。メディチ家の陰謀の調査中にアサシンと敵対するテンプル騎士団の手により拘束される。エツィオにアサシンの装具と陰謀の証拠となる書類を託すが、アルベルティの裏切りにより処刑される。
本作の前日譚に当たる実写短編映画『アサシン クリード リネージ』の主人公でもある。
フェデリコ・アウディトーレ(Federico Auditore)
声 - 堀川仁
エツィオの兄。銀行員として働いていたが、遊び好きでほとんど仕事をしなかったため解雇された。アウディトーレ家の子息で唯一父がアサシンである事を知っていたが、父と同じくテンプル騎士団の罠にはまり処刑される。
ペトルチオ・アウディトーレ(Petruccio Auditore)
エツィオの弟。生まれつき病弱で、ベッドの上で一日を過ごすことが多い。父と長兄フェデリコと同じくテンプル騎士団の罠にはまり処刑される。投獄される直前までエツィオに鳥の羽を集めさせ、なにやら企画していた。
クラウディア・アウディトーレ(Claudia Auditore)
声 - 桑島法子
エツィオの妹。おてんば娘で気に入らない相手には鉄拳を喰らわすなどの勝気な面もあるが、父と兄弟の処刑による家庭崩壊後は、嫌々ながらもモンテリジョーニでマリオの手伝いとして、モンテリジョーニの税金収入や帳簿の記録などを担当する。
マリア・アウディトーレ(Maria Auditore)
ジョヴァンニの妻で、エツィオ達の母。才色兼備の婦人で、ダ・ヴィンチなど才能溢れる者への援助をするなどしていたが、ジョヴァンニ達を失ったショックで心を閉ざし、一切の言葉を失ってしまう。
マリオ・アウディトーレ(Mario Auditore)
声 - 大塚明夫
ジョヴァンニの兄で、エツィオの伯父。モンテリジョーニのヴィラ・アウディトーレ領主を務め、トスカーナを守る傭兵部隊の隊長でもある。ジョヴァンニと同じくアサシンの末裔であり、ジョヴァンニ達が処刑された後フィレンツェから逃れてきたエツィオたちをかくまう。未だ実戦経験が少ないエツィオに数年間戦闘訓練を叩き込むと共に、アウディトーレ家がアサシンの血統である事や、テンプル騎士団との関係や因縁等を明かす。エツィオの家族が処刑される以前からパッツィ家配下の襲撃を受けていた。

エツィオの協力者達

レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)
声 - 森川智之
ルネサンスを代表する芸術家発明家であり、マリアが援助する芸術家の一人。エツィオの装備を修理した際に番兵から守られた事をきっかけに親友となり、以来様々な技術開発によってエツィオを助けてくれる。ポイズンブレードやピストルはアルタイルが残した写本を解読した彼の研究成果であり、グライダーは彼独自の発明として製作されたものである。好奇心、探究心が強く、エツィオが集めた「アルタイルの写本の断片」を持っていくと嬉しそうにしたり、またアサシンブレードを修理した際に薬指を落とさなければいけないと冗談を言う[注 4]など、少々茶目っ気のある人物としても描かれている。
ロレンツォ・デ・メディチ(Lorenzo de' Medici)
声 - 浅沼晋太郎
メディチ家の当主であり、フィレンツェの実質的な支配者。メディチ銀行の経営者。政治活動も行なっており、芸術家達の支援もしている。気前の良い性格からフィレンツェ市民にも絶大な人気を誇る。幼い頃、ジョヴァンニに命を救われて以来アウディトーレ家とは親しくしており、パッツィ家の陰謀から命を救われたエツィオとも親しくなり協力するようになる。人柄が良い一方で作中では描かれないが陰謀を企てたパッツィ家の子の代まで皆殺しにするなど、非情な一面もある[注 5]
パオラ(Paola)
声 - 岡本麻弥
アウディトーレ家の使用人アニタの姉で、娼館ラ・ローザ・コルタの女主人。謀略により追われる立場となったアウディトーレ一家を匿い、モンテリジョーニへの脱出を手伝う。 エツィオに群衆に紛れる術とスリの技を教えてくれる。
狐(La Volpe)
フィレンツェの影に潜む伝説の盗賊。いわゆる民間伝承より生まれた義賊。レオナルドのヒントと父ジョヴァンニと親交の深かった盗賊の手引きでエツィオと出会い、フィレンツェの利権とテンプル騎士団の繋がりを教えるとともに、アサシンとしての使命に目覚めつつあったエツィオにアドバイスを与えた。
カテリーナ・スフォルツァ(Caterina Sforza)
声 - 名塚佳織
フォルリ伯爵夫人。夫の死後は実質的なフォルリの支配者となる女傑。
ローザ(Rosa)
声 - 小林ゆう
ヴェネツィア貴族と娼婦の間に産まれた非嫡子の女盗賊。ヴェネツィアに赴いたエツィオが最初に出会った女性で、セタ宮への侵入手引きのきっかけ、ダブルジャンプのコツを教えるなど、ヴェネツィアでのエツィオの活動をサポートする。気が強く男はあまりよせつけないが窮地を救われたことでエツィオには好意を持っている様子。
アントニオ(Antonio)
声 - 小杉十郎太
ヴェネツィア盗賊ギルドのリーダー。貴族たち上流社会に強い反感を持ち、平民達の自由を勝ち取るべく日々活動を続けている。
バルトロメオ・ダルヴィアーノ(Bartolomeo d'Alviano)
傭兵団の隊長。「ビアンカ」と名づけた大剣を振り回す熱血漢で、猪突猛進な性格。
ニッコロ・マキャヴェリ(Niccolò Machiavelli)
声 - 白熊寛嗣
ルネサンス期の政治思想家。理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治を宗教・道徳から切り離して現実主義的な政治理論を創始した。彼の登場によりこれまでエツィオに協力していた者たちの多くがアサシンである事が判明し、またエツィオを真のアサシンとして認める儀式を執り行う。

テンプル騎士団

ウベルト・アルベルティ(Uberto Alberti)
法務執行官。エツィオの父ジョヴァンニの友人だったが、メディチ家への恨みを晴らすためにアウディトーレ家を裏切り、ジョヴァンニを処刑する。
フランチェスコ・デ・パッツィ(Francesco de' Pazzi)
声 - 青山穣
貴族、銀行家。メディチ家の抹殺のためロレンツォを殺害しようとする。世に言うパッツィ家の陰謀の首謀者。
ヴィエリ・デ・パッツィ(Vieri de' Pazzi)
声 - 下山吉光
貴族。フランチェスコの息子。浪費家で、自ら様々なギャンブルを主催しているが、なぜか常勝。万が一彼に勝利してしまった場合、一族は最後の晩餐に呼ばれてしまう。エツィオとは彼がアサシンとなる以前から因縁浅からぬ関係で、たびたび小競り合いを起こしていた。
ベルナルド・ディ・バンディーノ・バロンチェッリ(Bernardo di Bandino Baroncelli)
銀行家。エツィオの襲来に心底震え上がっている。
アントニオ・マフェイ(Antonio Maffei)
聖職者。ヤコポ・デ・パッツィの顧問。塔の上に上り、自称「神の言葉」を叫んでいる。
ステファノ・ダ・バニョーネ(Stefano da Bagnone)
聖職者。だがそれは、あくまで上流社会に身を投じたいがための地位のため、神の存在を信じてはいない。
フランチェスコ・サルヴィアーティ(Francesco Salviati)
ピサ大司教。エツィオの襲来に備えて、野営している。
ヤコポ・デ・パッツィ(Jacopo de' Pazzi)
銀行家、貴族。パッツィ家の長でもある。
エミリオ・バルバリーゴ(Emilio Barbarigo)
商人ギルドの長、貴族。「セタ宮」の主でもある。商業を牛耳っている。
カルロ・グリマルディ(Carlo Grimaldi)
貴族、十人委員会のメンバー。総督に毒を盛り、暗殺する。
マルコ・バルバリーゴ(Marco Barbarigo)
貴族、ヴェネツィア総督。暴君としてヴェネツィア史に名を残しており、モロの妻を奪う為に自ら彼を暗殺しようとしたが失敗した。

だが、モロはその時のショックで記憶喪失になり、結果的に彼の妻を奪い、さらには彼を直属の護衛にすることに成功した。

ダンテ・モロ(Dante Moro)
マルコ・バルバリーゴの護衛。以前は人柄の良さから人気も高く美人の妻を持っていたが、彼の雇い主に暗殺されかけ、現在は記憶喪失中。
ルドヴィコ・オルシ(Ludovico Orsi)
声 - ふみいち
貴族、盗賊。ボルジアの依頼を受けエデンの果実の奪還とカテリーナ・スフォルツァの命を狙う。
チェッコ・オルシ(Checco Orsi)
声 - えどさん
貴族、盗賊。ルドヴィコの弟。ボルジアの依頼を受けエデンの果実の奪還とカテリーナ・スフォルツァの命を狙う。エツィオに暗殺されるが事切れる寸前に抵抗し、深手を負わせる。
ロドリゴ・ボルジア(Rodrigo Borgia)
声 - 山路和弘
アサシンの仇敵であるテンプル騎士団のイタリア支部総長であり、教皇庁の重鎮。出生からスペイン人とも呼ばれる。知略に長けた狡猾な人物で、またその立場から多くの仲間から恐れ敬われていた。前教皇の死後は入念な根回しと買収により遂には教皇の座を獲得し、秘宝の一つである「杖」までもその手中に収める。

その他

ジロラモ・サヴォナローラ(Girolamo Savonarola)
黒衣を身に纏った修道士。エツィオが深手を負った際に取り落とした秘宝「エデンの果実」を手にした事で野望に目が眩み、メディチ家の腐敗と荒廃しかけていたフィレンツェに現れて人心掌握を行い、実質的な支配者として君臨する。
クリスティーナ・ヴェスプッチ(Cristina Vespucci)
声 - 平野綾
エツィオの恋人。貴族の令嬢で、フィレンツェでも評判の美女。ロマンチストだが、意思が弱い面もある。アメリゴ・ヴェスプッチは従兄弟にあたる[注 6]
ミネルヴァ(Minerva)
宝物庫で立体映像としてエツィオの前に現れる謎の女性。かつて来たりし者の一員であり、未来の人間に自らの言葉を託そうとする。
アルタイル・イブン・ラ・アハド(الطائر ابن لا أحد, Altaïr ibn-La'Ahad)
前作の主人公にして12世紀の大シリアを生きた伝説のアサシン。テンプル騎士団の陰謀を打ち砕き、エデンの果実を手に入れ、悪用されることの無いように隠していた。今作では前作およびその続編『アサシン クリード ブラッドライン』のその後の行動が写本で綴られているほか、流入現象の影響でデズモンドの夢の中に登場する。

現代

デズモンド・マイルズ(Desmond Miles)
声 - 東地宏樹
現代に生存する最後のアサシンであり、本作の主人公。アルタイル、エツィオの血を引くアサシン一族の末裔であり、幼少期は自身もアサシンとして育てられてきた過去を持つ。アサシンとしての生活から逃げ出しバーテンダーとして生活していたが、テンプル騎士団の末裔が組織するアブスターゴ社によって拉致され、アニムスの被験体17号として遺伝子に刻まれたアルタイルの記憶を追体験。それにより人々の心を操る能力を持つという秘宝・エデンの果実の在処を敵であるアブスターゴ社に知られてしまう。本来ならばその時点で用済みとして始末されるはずだったが、ルーシーの助力により秘宝が無事発見されるまでの間、生かされる事になった。
前作ではアルタイルの記憶を何度も体験した影響で流入現象が起きており、アサシンの持つ敵と味方や隠された文字などを視覚的に判断する能力「タカの眼」を習得する。今作では、アブスターゴ社に対抗すべく流入現象を利用し、先祖であるエツィオの体験からアサシンの技術を身に付けようとする。
ルーシー・スティルマン(Lucy Stillman)
声 - 園崎未恵
アブスターゴ社の研究員であり、ヴィディックの助手。遺伝子に刻まれた記憶を追体験する装置・アニムスの開発者。デズモンドにはそれとないヒントをいくつも残すなどの協力をしている。自らもまたアサシンの一員であることをデズモンドに告白し、アブスターゴからの逃亡を画策する。
ショーン・ヘイスティングス(Shaun Hastings)
声 - 飛田展男
現代でデズモンドをサポートするエンジニア。デズモンドのアニムス上での行動を監視し、時代背景や登場人物の相関関係などについての情報をデズモンドに提供する。いわゆるナードであり皮肉屋。結婚歴がある。自分でアニムスを利用できないことを歯がゆく思っており、羨望からかことあるごとにデズモンドに噛み付く。アサシンの末裔ではないが、アブスターゴの不正を暴く活動をしていた為に命を狙われ、レベッカに助けられることで今にいたっている。本人曰く人を殺した事も殺す覚悟も有るらしい。顔は英語版の声を演じるイギリスコメディアン、ダニー・ウォレス(Danny Wallace)がモデル。
レベッカ・クレイン(Rebecca Crane)
声 - 渡辺明乃
現代でデズモンドをサポートするエンジニア。アニムス2.0の管理を担当している。
ウォーレン・ヴィディック(Warren Vidic)
声 - 多田野曜平
アブスターゴ社の研究員。エデンの果実を探すために前作でデズモンドを利用していた。利用価値の残っているデズモンドとルーシーを捜している。
被験体16号(Subject 16)
声 - 浅沼晋太郎
デズモンドの前のアニムス被験者。デズモンドと同じくエツィオの子孫。長期間に渡ってアニムスによる過去の記憶を体験させられ、また一度の期間が数日に及んでいた事などから深刻な流入現象により精神の破綻を引き起こし、死亡していると言われている。前作でデズモンドが目撃した、タカの眼でしか見る事の出来ない部屋の紋様を描いた人物。アニムスを通じてデズモンドに歴史の闇に隠された真実を伝えようとし、今回も彼がアニムスのプログラム内に隠された真実を伝える為に20個に分割した動画ファイルを残す。デズモンドに対してと同様、彼に一連の実験を行ったのはウォーレンとルーシーであった。そのため、彼女は彼の死に責任を感じている。

スタッフ

トロフィー

本作からPlayStationのトロフィー機能に対応となった。本作のトロフィーは獲得がしやすく、最も多くのプラチナトロフィーが獲得されているとの調査結果もある[4]

ギネス・ワールド・レコーズ

2010年4月、『アサシン クリード II』は「史上最も出版物で特集を組まれたゲームソフト」としてギネス・ワールド・レコーズに認定された[5]

スペシャルエディション

2010年8月5日に発売。『アサシン クリード II』の本編にダウンロードコンテンツとして提供された『フォルリの戦い』、『虚栄のかがり火』を収録。それに加え、PS3版には短編映画『アサシン クリード リネージ』とそのメイキング版の日本語版を収録した。

携帯電話用コンテンツ

AU、ソフトバンク、NTTドコモの3キャリア向けに携帯アプリ版ゲームが配信されている。前作の携帯アプリに引き続き本作も2Dベルトスクロールアクションになっている。配信はユービーアイソフトの子会社であるゲームロフト。ストーリーラインは『アサシン クリード II』と同様である。

脚注

注釈

  1. ^ 前作でもオープニングムービー内ではそれらしき技を見せていたが、本編中には使用できなかった。
  2. ^ 日本版では基本的に「エツィオ」表記で統一されているが、海外音声では「エッツィオ」に近い発音であり、日本語吹き替えでも「エッツィオ」と発音されていることが多い。
  3. ^ ただし、服装をアルタイルに変えた場合はモデルの使い回しのためか薬指の欠如も再現される。また、デズモンドの流入現象による夢の中のアルタイルはエツィオの声になっている
  4. ^ 改良されているため本来は必要ない。
  5. ^ 続編の『アサシン クリード ブラザーフッド』で、敵側からそのことを聞かされる場面がある。
  6. ^ 作中では序盤以降に登場しないが、続編『アサシン クリード ブラザーフッド』では彼女との思い出を回想するミッションがあり、サヴォナローラの支配に洗脳された暴君に殺害されていた事が明らかになる。

出典

  1. ^ Ellie Gibson (2009年6月2日). “E3: Assassin's Creed 2 gets release date News // None /// Eurogamer - Games Reviews, News and More”. Eurogamer.net. 2009年6月27日閲覧。
  2. ^ News: Assassin's Creed II gets Euro date”. ComputerAndVideoGames.com (2009年6月12日). 2009年6月27日閲覧。
  3. ^ Bayer, Thilo (2009年5月19日). “PC Games Hardware: "Assassin's Creed 2: Engine detailed"”. PC Games Hardware. 2010年4月20日閲覧。
  4. ^ Trophy Hunters: Here Are Your Top 10 Platinums”. PlayStation.com. 2012年3月2日閲覧。
  5. ^ Assassin's Creed II Sets Guinness World Record Archived 2010年4月19日, at the Wayback Machine.

外部リンク