ぴあ
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
102-0075 東京都渋谷区東1-2-20 渋谷ファーストタワー |
設立 | 1974年(昭和49年)12月20日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 1011001069980 |
事業内容 |
ライブ・エンタテインメント関連事業 メディア・コンテンツ事業 |
代表者 | 矢内廣(代表取締役社長) |
資本金 |
4,239,158千円 (2011年3月31日現在) |
発行済株式総数 |
14,092,913株 (2011年3月31日現在) |
売上高 |
連結:92,664,776千円 単独:91,660,453千円 (2011年3月期) |
営業利益 |
連結:54,612千円 単独:56,282千円 (2011年3月期) |
純利益 |
連結:92,409千円 単独:87,153千円 (2011年3月期) |
純資産 |
連結:3,900,350千円 単独:4,271,287千円 (2011年3月期) |
総資産 |
連結:22,974,594千円 単独:23,047,268千円 (2011年3月期) |
従業員数 |
連結:242名 単独:211名 (2011年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
矢内廣 20.61% 株式会社セブン&アイ・ホールディングス 10.01% 凸版印刷株式会社 7.73% 株式会社セブン&アイ・ネットメディア 5.00% 株式会社セブン-イレブン・ジャパン 5.00% (2011年3月31日現在) |
主要子会社 | ぴあデジタルコミュニケーションズ |
外部リンク | http://www.pia.co.jp/ |
ぴあ株式会社は、東京都渋谷区東にあるチケット事業・出版事業の会社。東京証券取引所市場一部に上場している。
概説
雑誌『ぴあ』は、中央大学の学生だった矢内廣が1972年(昭和47年)に創業・創刊し(これは学生起業の走りであったともいわれる)、映画情報・コンサート情報をまとめた雑誌として出版されていた[1]。1984年(昭和59年)には電話注文によってコンサートやイベントのチケット販売を行う『チケットぴあ』を開始して人気を得た[2]。1999年にはチケット販売専用のWebサイト「チケットぴあ」を開始。
雑誌『ぴあ』の購読者は、20歳代のサラリーマンやOL、大学生、高校生で合計75%、残りが主婦や中学生とされ、若年層がその大部分を占めていた[2]。当時の雑誌『ぴあ』は、「できるだけ客観的で完全な“情報のインデックス”」であることを目指しており、装丁は厚く、使用されている文字はとても小さかったという[2]。1984年(昭和59年)頃の時点では、一号あたりの発行部数は約45.7万部となっていた[2]。
『ぴあ 首都圏版』が2011年(平成23年)7月21日発売号を最後に休刊し、雑誌としての「ぴあ」の発行はなくなった[3]。なお表紙は1975年9月号からイラストレーターの及川正通が担当し続け「最も長期間にわたり同じ雑誌の表紙イラストを書き続けた人物」として2007年にギネス登録された。
沿革
- 1972年(昭和47年)7月10日 - 月刊『ぴあ(首都圏版)』を創刊。
- 1974年(昭和49年)12月20日 - ぴあ株式会社を設立。
- 1984年(昭和59年)4月 - 「チケットぴあ」のサービス開始。
- 2002年(平成14年)1月 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
- 2003年(平成15年)
- 5月 - 東京証券取引所市場第一部に上場。
- 同年 - ビクターエンタテインメントの書籍・雑誌事業撤退に伴い、当社がその事業を引継ぎ、書籍事業を強化。
- 2008年(平成20年)5月 - システムトラブルに伴う経営悪化により、全社員311人に対し90人~100人の希望退職者を募集。
- 2009年(平成21年)
- 12月 - 株式会社セブン&アイ・ホールディングスと資本・業務提携。
- 12月18日 - ぴあ株式会社が約29億円の第三者割当増資を行い、株式会社セブン&アイ・ホールディングス、株式会社セブン&アイ・ネットメディア、株式会社セブン-イレブン・ジャパンの3社が引き受け、グループで20%の株式を保有する。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
雑誌
- SODA(旧・ぴあEX)
- 月刊スカパー!
- 韓流ぴあ
- ぴあ Movie Special(季刊)
ムック
現在は「ぴあMOOK」としてジャンルを問わず多数のムックを出版している。
- 季節・地域限定ぴあ - 『春ぴあ』『夏ぴあ』『秋ぴあ』『冬ぴあ』など
- 映画系 - 『トランスフォーマーぴあ』『PIXARぴあ』『踊る大捜査線読本』など
- 音楽系 - 『布袋寅泰ぴあ』『渡辺美里ぴあ』『小室哲哉ぴあ』『氷室京介ぴあ』など
- アニメ系 - 『プリキュアぴあ』『聖闘士星矢ぴあ』『魔法少女まどかマギカぴあ』など
- 特撮系 - 『仮面ライダーぴあ』『スーパー戦隊ぴあ』『円谷ぴあ』など
- 作家系 -『押井守ぴあ』『松本零士ぴあ』『赤塚不二夫80年ぴあ』『井上雄彦ぴあ』など
- スポーツ系 -『大相撲ぴあ』『新日本プロレスぴあ』、Jリーグ関連書籍・雑誌(後述)など
- こどもと遊ぼう
- 最新!最強!のグルメ
- Jリーグ関連
- 2013年度よりJリーグオフィシャルチケットパートナーとして協賛するにあたり、Jリーグ公認の書籍・雑誌などを発行するようになった。
- ぴあJリーグ観戦ガイド(2013年度から刊行)
- 1999-2012年度までJリーグが発行元<発売元は年度によって異なっていた>だった「Jリーグオフィシャルファンズガイド」に代わる公認書籍となった。
- FOOTBALL PEOPLE(2015年4月創刊)
- 日本サッカー応援本・J.FOOTBALL DAYS(2015年8月創刊)
写真集
- ハン・ヒョジュ 写真集「ひざしのほうへ」 2014
- 長渕剛 写真集2011-2012「未来」
- T.M.Revolution写真集「SEVENTH HEAVEN」
- 堀北真希「Cinematic」
- 上戸彩 ツアー・ドキュメンタリー写真集
- 尾崎豊 オフィシャル写真集
- 櫻井敦司 写真集「SACRIFICE」
- THE YELLOW MONKEY 「15YEARS」
- L'Arc-en-Ciel 「Shibuya Seven days 2003ライブ・ドキュメント写真集」
- 織田裕二 写真集「COLORS」
かつて発行していた雑誌
- ぴあ(ススめる!ぴあ(首都圏版)、ぴあ関西版、ぴあ中部版)
- 首都圏版は、1972年7月に、同年の8月号として創刊。創刊号の表紙は高比良芳実による若者のイラスト。月刊(1972年〜1979年)→隔週刊(1979年〜1990年)→週刊(1990年〜2008年)→隔週刊(2008年〜2011年)と変遷した。誌名も『ぴあ』から、週刊化に伴い『Weeklyぴあ』と同時に首都圏の鉄道路線図を掲載し、再び隔週刊化した際に『ススめる!ぴあ』に変わり首都圏の鉄道路線図の掲載を終了した。1975年9月号から休刊まで、表紙イラストを及川正通が担当し続けた。各地域版『ぴあ』の中では最後まで刊行されていたが、2011年7月21日発売号を以て休刊。
- 関西版は、朝日新聞社が発行していた情報誌『Q』を引き継ぎ、1985年6月(6月28日号)から『ぴあ関西版-Q』として新生創刊されたもの[5]。1986年4月、誌名から『Q』が外され『ぴあ関西版』に改称。2010年10月7日発売号を以て休刊。現在Webサイト「@ぴあ関西」が「ぴあ関西版WEB」と改称されて運営中。
- 中部版は、1988年9月創刊。2010年6月3日発売号を以て休刊し、休刊2日前の6月1日よりスターキャット・ケーブルネットワークが発行している情報誌『ta☆crat's』(ティー・エー・クラッツ)と統合したフリーペーパー形態の月刊誌『月刊ぴあ×スターキャット東海版』(ぴあ×starcat)が創刊された。また2012年12月にはWebサイト「ぴあ中部版WEB」が開設された(なお「@ぴあ」時代は中部版は開設されていなかった)。
- 関西版・中部版は、創刊から休刊に至るまで一貫して隔週刊だった。
- ウレぴあ(2011年10月25日創刊)
- Invitation(2009年1月休刊)
- WORLD SOCCER GRAPHIC(2008年11月休刊)
- R&R NEWSMAKER(2007年12月28日発売号にて休刊)
- けっこんぴあ(首都圏版 2009年1月休刊、関西版 2008年12月休刊)
- ぴあCalendar
- キース・ヘリングを表紙に起用
- 発行元はウィルメディア。関東版、関西版、東海版、北海道・青森版、福岡・山口版が刊行されていた。
その他
- 千葉商科大学サービス創造学部の公式サポーター企業
- ぴあフィルムフェスティバル 1977年より続く、自主製作映画を中心とした映画祭
- 2013年に刊行物の印刷部数詐称の不祥事が内部告発で発覚した[6]。
脚注
- ^ 競合雑誌に「シティロード」(廃刊)があった。
- ^ a b c d ぴあ出版事業本部長 林和男氏インタビュー 『都市の遊び方』 (新潮文庫、如月小春著) 昭和61年4月発行
- ^ “ぴあ首都圏版:休刊へ”. 毎日新聞. (2011年4月22日) 2011年4月23日閲覧。
- ^ ぴあ株式会社との業務提携終了について 株式会社ファミリーマート・ニュースリリース 2010年3月19日
ぴあがセブン&アイグループとの資本・業務提携をした影響によるもの。提携解消後のファミリーマートは、資本提携も視野に入れて、株式会社エンタテインメントプラス(イープラス)との業務提携を強化する。 - ^ faceback! 松田聖子、ぴあ関西版WEB、2013年5月17日。
- ^ 「ぴあ」が部数を偽装、他の出版社は大丈夫? 東洋経済 2013-11-24