ひつじだよ! 全員集合!

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ひつじだよ! 全員集合!
イベントの種類 音楽系イベント
通称・略称 ひつじだよ! 全員集合!
正式名称 サザンオールスターズ 年越しライブ2014 「ひつじだよ! 全員集合!」
開催時期 2014年12月27日28日30日31日
会場 横浜アリーナ
主催 キョードー横浜
協賛 三井住友銀行
企画制作 アミューズ
協力 WOWOW
最寄駅 新横浜駅
駐車場
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サザンオールスターズ 年越し ライブ 2014 「ひつじだよ! 全員集合!」
サザンオールスターズ の 年越し・ツアー
場所 横浜アリーナ
初日 2014年12月27日
最終日 2014年12月31日
公演数 全4公演
ウェブサイト 公式サイト
サザンオールスターズ ツアー 年表
WOWOW presents サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」 supported by Volkswagen Golf
2013年
サザンオールスターズ 年越し ライブ 2014 「ひつじだよ! 全員集合!」
(2014年)
WOWOW presents サザンオールスターズ LIVE TOUR 2015 「おいしい葡萄の旅」
2015年

サザンオールスターズ 年越しライブ2014 「ひつじだよ! 全員集合!」』(さざんおーるすたーず としこしらいぶにぜろいちよん「ひつじだよ ぜんいんしゅうごう」)は、サザンオールスターズ2014年12月27日から12月31日まで、横浜アリーナで行った年越しライブ。ただし、12月29日は行っていない。

解説

自身として、2005年に行った『SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005 みんなが好きです!』以来、9年振りとなる年越しライブ[1]。タイトルはザ・ドリフターズ主演の国民的人気コント番組「8時だョ!全員集合」と2015年の干支であるをもじったもの[2]

2014年6月25日のデビュー36周年の際に、自身のホームページやYouTubeにて、「進撃のサザン 進撃3連発!」として、同年9月にシングル発売(後の「東京VICTORY」)、年内のオリジナルアルバム発売(後の『葡萄』。制作が遅れ翌年3月の発売)、本ライブの発表を行った[3]

このライブでは少しでも多くの観客に楽しんでもらいたいとの意向で、舞台後方のバックステージにも観客席が用意された[4]

最終日である12月31日だけは、WOWOWで本ライブが全編生中継された。また、途中でNHK系「第65回NHK紅白歌合戦」との中継により、「ピースとハイライト」と「東京VICTORY」を披露し、自身としては、4回目の紅白出場という形になった。本ライブの最後に、15作目のオリジナルアルバムである『葡萄』の発売日が2015年3月31日であることと、全国ツアー(後の「おいしい葡萄の旅」)の開催が発表された[5]

本ライブの全編の映像ソフト化はされていないが、自身のアルバム『葡萄』の完全生産限定A・Bの特典として、「Making Movie~ピースとハイライト」「東京VICTORY」「天国オン・ザ・ビーチ」「栄光の男」を収録したDVDが付属となっている[6]

スケジュール

※ライブ会場は横浜アリーナである[1]

  • 12月27日・28日・30日 開場16:30 開演18:00
  • 12月31日 開場20:00 開演21:30

演奏曲

※曲順は公式サイトに従う[7]

曲順 発売年
1 Big Star Blues (ビッグスターの悲劇) 1981
2 フリフリ'65 1989
3 希望の轍 1990
MC
ちょっとだけ、懐かし目の選曲コーナー
4 気分しだいで責めないで 1978
5 匂艶 THE NIGHT CLUB 1982
6 メロディ (melody) 1985
7 逢いたくなった時に君はここにいない 1990
8 あっという間の夢のTONIGHT 1984
9 JAPANEGGAE (ジャパネゲエ) 1984
10 死体置場でロマンスを 1985
11 Computer Children 1985
12 鎌倉物語 1985
MC〜メンバー紹介
ちょっとだけ、新しい目の選曲コーナー
13 BLUE HEAVEN 1997
14 LONELY WOMAN 2004
15 SAUDADE 〜真冬の蜃気楼〜 1998
16 ごめんよ僕が馬鹿だった 2005
MC〜紫綬褒章披露・ラブユー褒章
とある港町の物語のコーナー
17 涙のアベニュー 1980
18 思い出のスター・ダスト 1982
19 シャ・ラ・ラ 1980
20 LOVE AFFAIR 〜秘密のデート 1998
(最終日のみ)中居正広有働由美子によるトーク・曲紹介[注 1]
21 ピースとハイライト 2013
22 東京VICTORY 2014
MC
はっきり言って、時間調整のコーナー
23 爆笑アイランド[注 2] 1998
24 愛と欲望の日々 2004
25 イエローマン 〜星の王子様〜 1999
26 怪物君の空 1985
27 BOHBO No.5 2005
28 ボディ・スペシャル II (BODY SPECIAL) 1983
29 勝手にシンドバッド 1978
(最終日のみ)カウントダウン〜一月一日
アンコール
30 ハイそれまでヨ[注 3]
天国オン・ザ・ビーチ

1962
2014

31 ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜 2005
MC
32 栄光の男 2013
33 Oh! クラウディア 1982
  • 最終日以外の20曲目と21曲目の間には、「人生泣いたり笑ったり… (省略) 今年は本当にありがとう。来年も宜しくお願いします。」といったナレーションとともに映像が流れた。

参加ミュージシャン

  • ダンサーズ
    • EBATO DANCING TEAM

エピソード

  • このライブでは桑田が同年11月に受章した紫綬褒章の実物を会場で披露し、黒沢明とロス・プリモスの「ラブユー東京」をファン、メンバー、スタッフへの感謝の気持ちや褒章が「みんなの褒章」であるといった事を込めた歌詞に替えた「ラブユー褒章」を歌うコーナーを設けている[9][10]。このコーナーの中で桑田が発した冗談及び皇居で拝謁した際の天皇陛下の口調のものまねや最終日に起きた不備が物議を醸し、抗議運動が起こる程の騒動になったため[11][12]、2015年1月15日にアミューズは桑田との連名で、年越しライブでの振る舞いに対する謝罪と紅白歌合戦でのパフォーマンスに関する釈明をする趣旨の文章を発表[13]。桑田本人も二日後の1月17日に放送された自身のラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(TOKYO FM)の冒頭で自らの非を認め、騒動が起きた原因と天皇陛下への敬意を述べた上で一連の態度を謝罪した[14]
  • 紅白歌合戦にシークレットゲストとして出演した際に笑いをとる目的で着用した付け髭、2013年夏のライブ『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』で「ピースとハイライト」を演奏した際の演出についても疑問や批判・デマが寄せられ、前述の釈明文と「やさしい夜遊び」でデマや政治的な意図を否定する出来事があった[13][14]
  • 前述の披露のため紫綬褒章を自宅の神棚から持ち出す際、妻の原由子が「大丈夫?」などと言って心配していたことを前述の謝罪のラジオの際に桑田が明かしており、「その時に言う事を聞いていればよかった」と述べていた[14]。また、原はこのライブで起きた騒動の影響で炎上や曲解を怖れ「詞を書くときは気をつけなければ」と思うようになり、桑田に対して「変な曲解されませんように」と祈るようになった事や、騒動への謝罪の内容が正確に伝わるように伝えることの難しさをのちに角田光代との対談で明かしている[15]
  • 謝罪・釈明をした後もしばらくは週刊誌にバッシング記事を書かれたり、ネット上に批判やデマが書かれるなど、騒動の影響が尾を引く事となった[16][17][18]
  • このライブで「Computer Children」「怪物君の空」「爆笑アイランド」を演奏したことに関しては、「あれは新作リリースに際し、元来サザンとは世相に”物言う”バンドであると、あらためてファンに提示するためのセットリストだったのでしょうか?」とSWITCHのインタビューで尋ねられたが、桑田は「そういうものではなかった」と答えている[19]
  • 桑田はこのライブを前年の復活ライブと違う性格のものにする事を当初から決めており、選曲に関しては「久々に『KAMAKURA』の曲とかも聴きたいなあ」といった公式BBSのファンの意見も参考にした事を述べている[19]
  • 桑田はこのライブに関して「『東京VICTORY』は新曲でしたけど、アルバムもリリース前だったし、久々に休止や再開といったお題の無い実験精神と楽しさと“三十六周年ありがとうフェア”みたいな気分でした。シンプルにお客さんとの駆け引きを楽しみたかったんですよ」と述べている[19]
  • 12月6日にはWOWOWで『サザンオールスターズ 年越しライブ2014 「ひつじだよ!全員集合!」 直前スペシャル』が放送され、キャスターとして中田有紀が出演した[20]。なお、中田は31日の公演を鑑賞したことを述べている[21]。この番組では2014年のサザンの活動をニュース形式で振り返ったり[20]ざわちんが番組からのオファーにより桑田のものまねメイクに挑戦する企画も行われた[22]
  • 2日目には安倍晋三首相・昭恵夫人が来場している[8]
  • 3日目には桑田と同じ時期に紫綬褒章を受章した高畑淳子が、桑田の誘いに乗る形で長男の裕太・長女のこと美を連れて鑑賞した[23]。高畑はサザンのライブを鑑賞できたことに感激し、桑田に感謝の念を述べている[24]
  • 3日目の公演には桑田と親交がある3代目桂春蝶も観に行っていた事を翌日(2014年12月31日)のブログで報告しており、終演後にはメールのやりとりも行っている[25]
  • 2015年5月6日にはWOWOWで本放送とは別アングルの編集が施され、31日とは別の日の模様の映像が加えられたり、一部シーンをカットしたうえでの総集編が放送された。

脚注

注釈

  1. ^ 12月27日・28日・30日は「平和ボケした世の中で のびのび暮らしているけれど 忘れちゃいけないことがある 一人で生きてるわけじゃない 誰にもらった幸せなのか感謝しながら生きていこう この先世の中どうなるものか誰にもわかりはしないけど 今年も本当にありがとう」というナレーションが挿入された。
  2. ^ 二番の歌詞の行革の部分を衆議院解散に変更した[8]
  3. ^ ハナ肇とクレージーキャッツの楽曲。Aメロのみ。

出典

  1. ^ a b サザン、9年ぶり年越しライブ幕開け 1万5000人が狂喜乱舞 オリコンスタイル 2015年8月20日閲覧
  2. ^ サザン、9年ぶり年越しライブは「ひつじだよ! 全員集合!」barks
  3. ^ サザンオールスターズ2014 進撃のキックオフトレーラーYouTube
  4. ^ サザンオールスターズ、9年ぶりの年越しライブ開幕 新旧ヒット織り交ぜて34曲を熱演リアルサウンド・2015年12月19日閲覧。
  5. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.129 10ページより
  6. ^ サザンオールスターズ 年越しライブの映像がアルバム特典に!新曲「アロエ」のミュージック・ビデオも完成イータレントバンク・2015年3月5日閲覧。
  7. ^ sas.fan-net サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」 2015年8月20日閲覧
  8. ^ a b 桑田さん「解散はむちゃ」=安倍首相、替え歌にびっくり 時事ドットコム 2014年12月28日(日)22時57分配信
  9. ^ サザンオールスターズ@横浜アリーナro69(アールオーロック)
  10. ^ 『サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」』レポート★オリコンニュース 2015年1月7日
  11. ^ サザン桑田に右翼抗議 ライブでの不敬パフォーマンス問題に, 東スポweb, 2015年1月14日
  12. ^ サザン桑田に右翼抗議 ライブでの不敬パフォーマンス問題に, 東スポweb, 2015年1月14日
  13. ^ a b サザンオールスターズ年越しライブ2014に関するお詫び Archived 2015年8月22日, at the Wayback Machine.
  14. ^ a b c サザン桑田 ラジオ謝罪【ほぼ全文】 デイリースポーツ, 2015年1月18日
  15. ^ 文藝春秋 2018年10月号 P169 - 170より。
  16. ^ 週刊・新聞レビュー「謝りつづけるサザンの桑田さん、その必要はあるのか?」 徳山喜雄(新聞記者)Yahoo!ニュース
  17. ^ サザンが歌った「拉致問題」 有田議員が絶賛した理由 ライブドアニュース 2015年4月6日
  18. ^ SWITCH Vol.33 No.4 Southern All Stars [我が名はサザン] P22より。
  19. ^ a b c SWITCH Vol.33 No.4 Southern All Stars [我が名はサザン] p21より。
  20. ^ a b サザン特番|AKI-BEYA 中田有紀のオフィシャルブログameba
  21. ^ 年越しはサザンと|AKI-BEYA 中田有紀のオフィシャルブログameba
  22. ^ 桑田佳祐さん風ものまねメイク | ざわちんオフィシャルブログameba
  23. ^ いざ~サザンライブへ|高畑淳子オフィシャルブログ「Atsuko's Tsureduregusa」2014年12月30日 ameba
  24. ^ 明けましておめでとうございます|高畑淳子オフィシャルブログ「Atsuko's Tsureduregusa」2015年1月4日 ameba
  25. ^ 桂春蝶オフィシャルブログ 2014年大晦日です! 2014年12月31日ライブドアブログ

関連項目

外部リンク