はちおうじ・おうめ

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はちおうじ
おうめ
おうめ(2019年12月 青梅駅
概要
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 東京都
前身 「中央ライナー」「青梅ライナー」
運行開始 2019年3月16日
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 東京駅
終点 八王子駅青梅駅
列車番号 5200M+号数(はちおうじ)
5300M+号数(おうめ)
使用路線 中央本線青梅線[1]
車内サービス
クラス 普通車グリーン車
座席 全車指定席
技術
車両 E353系電車松本車両センター
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500V
運行速度 最高運転速度95 km/h (59 mph)(東京-八王子間)85 km/h (53 mph)(立川-青梅間)
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はちおうじおよびおうめは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が東京駅新宿駅から中央本線経由で運行する特急列車である。八王子駅発着の列車が「はちおうじ」、青梅駅発着の列車が「おうめ」である。

この項目では、2019年3月15日まで平日に運転されていたホームライナーの「中央ライナー」と「青梅ライナー」についても記述する。

概要

いずれも2019年3月15日まで運行されていた通勤ライナーの「中央ライナー」と「青梅ライナー」を特急化した列車で、2019年3月18日に運転を開始した[2]。特急への格上げに伴い全車指定席となり、料金もライナー料金から指定席特急料金に変更になった。またえきねっとチケットレスサービスによる事前予約も可能となった。

運行概況

中央ライナー2号 ライナー券

定期列車としては朝に上り「はちおうじ」2本と「おうめ」1本が、夜に下り「はちおうじ」5本と「おうめ」2本が運転される。 いずれの列車も、通勤需要に特化した特急列車のため、平日のみ運転されている。 なお、「おうめ」は奥多摩方面への観光シーズンが見込まれる時期や青梅マラソンが開催される日には、臨時の「おうめ」が運転されることがある。

停車駅

はちおうじ
東京駅 - 新宿駅 - 立川駅 - 八王子駅
おうめ
東京駅 - 新宿駅 - 立川駅 - 拝島駅 - 河辺駅 - 青梅駅

使用車両・編成

定期列車では松本車両センターに所属しているE353系電車が使用されている。

「中央ライナー」・「青梅ライナー」として運転されていた2002年7月1日から2019年3月15日まではE257系電車の9両編成[注釈 1]または11両編成で運用されていた。2008年3月15日から2018年3月16日までは松本車両センターに所属していたE351系電車も運用されていた。

1991年3月16日から2008年3月14日までは幕張車両センターに所属していた183系電車が使用されていた(2002年7月1日以降は「中央ライナー」のみ)。

中央ライナー・青梅ライナーで運転されていた頃は、他のライナー列車と異なり、号車番号のほか座席番号まで指定されていた。

編成図
E353系「はちおうじ」・「おうめ」
(2019年3月16日時点)
← 東京
八王子・青梅 →
はちおうじ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
G
おうめ
4 5 6 7 8 9 10 11 12
G
  • 全車禁煙
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席

中央本線・青梅線都内完結優等列車沿革

中央ライナー
青梅ライナー
中央ライナー(2008年4月)
概要
種類 ホームライナー
現況 廃止
地域 東京都
前身 「おはようライナー高尾」「おはようライナー青梅」「ホームライナー高尾」「ホームライナー青梅」
運行開始 2001年12月1日
運行終了 2019年3月15日
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 東京駅新宿駅
終点 八王子駅高尾駅青梅駅
使用路線 JR東日本:中央本線青梅線
車内サービス
クラス 普通車グリーン車
座席 指定席
技術
車両 E257系松本車両センター
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500V
運行速度 95 km/h (59 mph)(東京 - 八王子)
130 km/h (81 mph)(八王子 - 高尾)
85 km/h (53 mph)(立川 - 青梅)
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過去の編成図
おはようライナー・ホームライナー
中央ライナー・青梅ライナー
← 東京・新宿
八王子・高尾・青梅 →
183系・189系
「おはようライナー高尾(青梅)」
「ホームライナー高尾(青梅)」
1 2 3 4 5 6 7 8 9
G定
185系
「おはようライナー高尾」
「ホームライナー高尾」
10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
G定 G定
183系・189系
「中央ライナー」「青梅ライナー」
1 2 3 4 5 6 7 8 9
G
E351系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
G
E257系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
G
  • 全車禁煙
凡例
G=グリーン車座席指定席
G定=グリーン車(普通車定員制扱い、利用にライナー券を要する)
指=普通車座席指定席
定=普通車定員制車両(利用にライナー券を要する)
  • 1991年平成3年)
    • 3月16日 : 「おはようライナー高尾」「ホームライナー高尾」「おはようライナー青梅」「ホームライナー青梅」が183系で運行開始[3]
    • 12月1日 : 「おはようライナー高尾」の時刻繰り下げ[3]
  • 1992年(平成4年)3月14日 : 全列車とも土休日運休となる[3]
  • 1993年(平成5年)4月10日 : ATS-P導入完了に伴い、全列車ともスピードアップにより所要時間が短縮[3]
  • 1996年(平成8年)3月16日 : 「おはようライナー高尾」「ホームライナー高尾」の使用車両を185系に変更。[3]
  • 1999年(平成11年)3月1日 : 310円の乗車整理券を500円のライナー券に変更[3]
  • 2001年(平成13年)12月1日 : グリーン車も含め全車座席指定制の「中央ライナー」「青梅ライナー」に変更し、合計上り5本・下り6本を設定、全列車が183系・189系での運行となる[3]
  • 2002年(平成14年)
    • 7月1日 : 「中央ライナー」の一部と「青梅ライナー」をE257系に置き換え。6月29日の上り列車をもって「青梅ライナー」から183系撤退[3]
    • 12月1日 : 下り「青梅ライナー」が増発されて2本になる。下り「中央ライナー」の運行開始時間を繰り下げ、夜間に2本増発、16時台の1本が廃止。また、携帯電話からビューカード決済によりライナー券を予約する制度をJR東日本で初めて採用[3]
  • 2004年(平成16年)3月13日 : 上り「青梅ライナー」を東京駅終着に変更[3]
  • 2008年(平成20年)3月17日幕張車両センター配置の183系・189系からE351系とE257系により置き換え、定員の増加が図られる[4]
  • 2010年(平成22年)12月4日 :東京17時発の運行時刻を18時台に変更。利用率の低かった「中央ライナー」4・6号を廃止。
  • 2012年(平成24年)3月17日 : 上り「中央ライナー」を東京駅終着に変更[5]
  • 2014年(平成26年)
    • 3月17日 : 上り「中央ライナー」が1本増発されて2本になる。上り「青梅ライナー」のライナー券が携帯電話からのビューカード決済専用予約に対応開始。これによって、全列車が携帯電話からのビューカード決済により予約が可能になる。それに伴い上り「青梅ライナー」のグリーン券の青梅線内での駅売りが廃止される。
    • 4月1日 : 消費税率引き上げにより、ライナー券を普通車は10円値上げして510円、グリーン車は20円値上げして720円となる。
  • 2018年(平成30年)3月17日 : E351系の運用を終了し、全列車がE257系に統一[6]
  • 2019年(平成31年/令和元年)
    • 3月16日 : ダイヤ改正に伴い「中央ライナー」「青梅ライナー」が廃止され、E353系による特急「はちおうじ」(上り2本、下り5本)「おうめ」(上下各1本)が運行開始(改正後最初の平日である3月18日より)[2]。本改正で導入の「あずさ」「かいじ」「富士回遊」と同等の新料金体制を導入。但し、同区間を運行する成田エクスプレスはA料金のままである。
    • 10月12日 - 10月27日令和元年東日本台風(台風19号)の影響で、中央本線 高尾駅 - 大月駅間で土砂崩れが発生した。この影響で、中央本線・青梅線の特急列車はNEXを除き運休となった。
  • 2020年(令和2年)
    • 2月16日 : 青梅マラソン開催に伴い、臨時特急「おうめ」91・92号が千葉~青梅間で運転される。臨時列車であるが初めて千葉発着の特急「おうめ」が運転された。
    • 3月14日 : ダイヤ改正に伴い、特急「はちおうじ」の下り1本を特急「おうめ」に変更。なお、同じ中央線の特急「あずさ」「かいじ」では、号数を両列車で統合し、かいじ2号・あずさ4号・あずさ6号・かいじ8号…という呼び方に再編されたが、「はちおうじ」「おうめ」については、引き続き号数を区別している。
  • 2021年(令和3年)
    • 10月23日 : 臨時特急「おうめ」93・94号が新宿~奥多摩間でE257系を使用して運転される[7]

脚注

注釈

  1. ^ 3号車から11号車まで使用される

出典

  1. ^ 青梅線は「おうめ」のみ。
  2. ^ a b "2019年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 14 December 2018. 2018年12月19日閲覧
  3. ^ a b c d e f g h i j 「【特集】通勤ライナー -首都圏の国鉄-JR 通勤ライナー運転変遷史」『鉄道ピクトリアル』第747号、電気車研究会、2004年6月、62-63頁。 
  4. ^ "2008年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 13 December 2007. 2012年12月23日閲覧
  5. ^ "2012年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 11 December 2011. 2012年12月23日閲覧
  6. ^ "2018年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 15 December 2017. 2017年12月15日閲覧
  7. ^ "秋の臨時列車の運転について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 20 August 2021.

関連項目

外部リンク