さざれ石

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京都府宮津市籠神社にあるさざれ石(2015年9月10日撮影)

さざれ石細石、さざれいし)は、小さな

概要

さざれ石は、もともと小さなの意味であるが、長い年月をかけて小石の欠片の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化した「石灰質角礫岩」を、日本の国歌である「君が代」の歌詞にある巌(いわお)であるとして、この岩を指してさざれ石と呼ぶことも少なくない[1]

日本では、滋賀県岐阜県境の伊吹山が主要産地である。

2003年(平成15年)9月に、宮崎県日向市大御神社で、境内の拡張工事中に日本最大級のさざれ石群が発見された。

「君が代」におけるさざれ石

さざれ石公園(岐阜県揖斐川町
文科省敷地内にあるさざれ石

日本の国歌である「君が代」の歌詞に歌われることで、その名が知られている。ただし、歌詞中のさざれ石(細石)は文字通り、細かい石・小石の意であり、それらの小石が(いわお)となり、さらにその上に苔が生えるまでの過程が、非常に長い歳月を表す比喩表現として用いられている。

岐阜県揖斐川町春日に、「君が代」の歌詞の由来とされ[2]、岐阜県の天然記念物にも指定[3]されている石灰質角礫岩があり、周辺は「さざれ石公園」として整備されている[4]

各地のさざれ石

日本国内


海外

関連項目

脚注

  1. ^ 教育課程審の「審議」まとめ,毎日新聞,1987年11月28日.
  2. ^ 岐阜県の愛石家小林宗一が1963年に発表した説。これが君が代さざれ石,中日新聞,1987年3月28日.
  3. ^ 笹又の石灰質角礫巨岩”. 岐阜県. 2016年9月10日閲覧。
  4. ^ さざれ石公園 揖斐川町の観光情報、2016年9月10日閲覧。
  5. ^ ラグビーワールドカップ2015の日本代表が愛国心を意識するために訪れたことでも知られる。3つの曲線。「歴史を変えた」エディー流チームビルディングとはラグビーリパブリック、2015年09月21日

外部リンク