HOTEL PACIFIC

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HOTEL PACIFIC
サザンオールスターズシングル
初出アルバム『海のOh, Yeah!!
B面 虫歯のブルース 〜 インディアン狂想曲 [MEDLEY]
リリース
規格 12cmCDCD EXTRA
12インチレコード
デジタル・ダウンロード
ストリーミング
録音 2000年4月 - 7月
猫に小判STUDIO
VICTOR STUDIO
ジャンル ロック[1]
ラテン音楽 (#1)[1]
歌謡曲 (#1)[1]
時間
レーベル タイシタレーベル
作詞・作曲 桑田佳祐
プロデュース サザンオールスターズ
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン[3]
  • 2000年7月・9月度月間10位(オリコン)
  • 2000年8月度月間4位(オリコン)
  • 2000年度年間20位(オリコン)
サザンオールスターズ シングル 年表
TSUNAMI
(2000年)
HOTEL PACIFIC
(2000年)
この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜
(2000年)
海のOh, Yeah!! 収録曲
彩 〜Aja〜
(6)
HOTEL PACIFIC
(7)
唐人物語 (ラシャメンのうた)
(8)
EANコード
EAN 4988002404483(CD盤)
テンプレートを表示

HOTEL PACIFIC」(ホテル・パシフィック)は、サザンオールスターズの楽曲。自身の45作目のシングルとして、タイシタレーベルから2000年7月19日に発売された。

2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[4][5]

背景・制作

自身初のマキシシングル(12cmCD)で発売されたシングルである。「TSUNAMI」は初回盤がケースのみ12cmサイズという例はあるが、本格的なマキシシングルとなったのはこの作品からとなる。

本作のタイトルは1965年から1988年まで神奈川県茅ヶ崎市に存在していた パシフィックホテル茅ヶ崎から取っており、1982年に発売されたアルバム『NUDE MAN』の収録曲「夏をあきらめて」にも登場していた[6]。パシフィックホテル茅ヶ崎に関しては、2019年に発売された桑田佳祐&The Pin Boysの「レッツゴーボウリング」のMVにも登場している[7]

チャート成績

本作は累計82.3万枚(オリコン調べ)を売り上げた[8]。また、本作のヒットにより2000年7月31日付のオリコンチャートで、B'z以来2組目となるシングル総売上が2000万枚を突破した[9]

オリコンによる本作の登場週数は22週である[3]

収録曲

  • 収録時間:9:34
  1. HOTEL PACIFIC (4:44)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:山本拓夫
    桑田出演のWOWOW「サマーキャンペーン」CMソング
    ラテン歌謡ロックである[10][1]
    2000年に桑田の地元である茅ヶ崎市で行われたライブ『サザンオールスターズ 茅ヶ崎ライブ』を盛り上げるために制作された[10][1]
    自身の曲としては初めて本格的なダンスを取り入れており、ミュージック・ビデオでも確認することができる[11]。このダンスではサビの部分にダチョウ倶楽部の「ヤー」やビートたけしの「コマネチ」のポーズが盛り込まれている[12]
    MVの内容は、サザンのメンバーがパシフィックホテルのプールサイドで開かれていたアマチュアバンドのライブに突然乱入し、ホテルごと乗っ取ってしまうというもの。ラストで大森隆志が撮影中のプールに飛び込むシーンは、全くのアドリブだったとのこと。また、桑田はこのMVの役作りで金髪にしていた。2004年発売のMV集『ベストヒットUSAS (Ultra Southern All Stars)』に収録されているが、同MV集に先駆けて公式サイトでファンを対象にもう一度観たいMVのアンケート調査を行った際、1位に輝いたためである。MVは神奈川県横須賀市にある観音崎京急ホテルで撮影された[13][11]
    ライブでのダンサーの衣装およびWOWOWのCMには1969年に小川ローザが出演した丸善石油(現コスモ石油)のCMのイメージが取り入れられ、後者では桑田がこの衣装を纏い本家と同様に「オー、モーレツ」と叫んだ[14][15]
    カップリング曲がスムーズに制作されたのに対し、本楽曲は桑田のこだわりがゆえに制作が難航し、アレンジ面では何度も不安を訴えて、最終マスタリングが終わった段階で既にプレスが始まっているにもかかわらず再三再四手直しをしたという。そのことから桑田やスタッフはアレンジ面は『茅ヶ崎ライブ』で初めて完成版を披露できたと語っている[16]
  2. 虫歯のブルース ~ インディアン狂想曲 [MEDLEY] (4:50)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
    メドレー楽曲。当初は「インディアン狂想曲」の部分のみが作られたが、シンプル過ぎるという理由で、冒頭の「虫歯のブルース」の部分が一か月後に作られた[16]。また「インディアン狂想曲」の間奏に、虫歯のブルースへのアンサーの意味で桑田・原・関口のコント仕立てのセリフが追加されてメドレー形式となった。

参加ミュージシャン

収録アルバム

ミュージック・ビデオ収録作品

関口和之によるカバー

HOTEL PACIFIC
関口和之 meets 青柳拓次 featuring 玲葉奈シングル
初出アルバム『World Hits!? of Southern All Stars
B面 Ya Ya (あの時代を忘れない)
愛の言霊 〜Spiritual Message〜
リリース
規格 12インチレコード
時間
レーベル タイシタレーベル
作詞・作曲 桑田佳祐
プロデュース 関口和之
関口和之 meets 青柳拓次 featuring 玲葉奈 シングル 年表
HOTEL PACIFIC
(2001年)
私の青空〜MY BLUE HEAVEN
2002年
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関口和之が過去に発売したサザンのシングル曲をセルフカバーした作品である。2001年10月24日発売。発売元はタイシタレーベル

本作は関口のアルバム『World Hits!? of Southern All Stars』と桑田のシングル「白い恋人達」が同時に発売された[17]

収録曲

DISC1
  1. HOTEL PACIFIC
    (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:青柳拓次
    ボーカルは玲葉奈が担当している。
  2. Ya Ya (あの時代を忘れない)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:青柳拓次)
    1982年発売の16枚目シングル。
DISC2
  1. HOTEL PACIFIC 〜electric havana mood〜
    (作詞・作曲:桑田佳祐)
  2. 愛の言霊 〜Spiritual Message〜
    (作詞・作曲:桑田佳祐 / 訳詞:Judith Wanso Atanga / 編曲:青柳拓次)
    1996年発売の36枚目シングル。
    歌詞は英語詞に翻訳されたバージョンである。

脚注

注釈

  1. ^ 2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数80万枚以上の作品に適用。

出典

  1. ^ a b c d e 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p153
  2. ^ The Record vol.492 p8 日本レコード協会 2020年8月4日閲覧
  3. ^ a b HOTEL PACIFIC オリコン 2016年1月16日閲覧
  4. ^ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信 オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧
  5. ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
  6. ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p34
  7. ^ プロボウラーも多数登場、桑田佳祐 & The Pin Boys「レッツゴーボウリング」MV公開 BARKS 2018年12月26日配信、閲覧
  8. ^ サザンオールスターズ 売上別TOP10&主な記録 オリコン 2008年5月19日配信 2015年1月23日閲覧。
  9. ^ 【オリコン】AKB48、“最速”7年でシングル総売上2000万枚突破 女性グループ初 オリコン 2013年3月5日配信 2015年3月25日閲覧。
  10. ^ a b 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p254
  11. ^ a b MV集『ベストヒットUSAS (Ultra Southern All Stars)』本編映像より
  12. ^ 【HOTEL PACIFIC/サザンオールスターズ】茅ヶ崎に実在したホテルがモデル!歌詞の意味は?!”. otokake(オトカケ). 2021年5月20日閲覧。
  13. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信vol.135 20ページより。
  14. ^ 2008年のライブ・ビデオ『真夏の大感謝祭 LIVE』収録。
  15. ^ ACTIVITIES-2000 SOUTHERN ALL STARS OFFCIAL SITE 2021年5月20日閲覧
  16. ^ a b SASダイヤリー サザンオールスターズラボラトリー (Internet Archive
  17. ^ サザンオールスターズ バイオグラフィー 2001年 2017年10月23日閲覧

関連項目

外部リンク