磁気単極子

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磁気単極子(じきたんきょくし、Monopole)とは単一の磁荷を持つとされる仮想的な素粒子モノポールとも言われる。

現在では、宇宙のインフレーションの名残として生み出されたと仮定されるものの一つである。2009年現在に至るまでその存在は観測されておらず、現在でもモノポールを観測する試みがカミオカンデなどで続けられている。

目次

[編集] 概要

通常、磁石にはN極、S極の二つの磁極が必ず存在し、この組み合わせを磁気双極子という。N極のみ、およびS極のみを持つ磁石、磁気単極子(モノポール)は現在まで観測にかからず存在しないと考えられており、マクスウェルの方程式により代表される古典電磁気学はこの前提のもとに構成されている。

しかし、古典電磁気学は磁気単極子の存在を許すように容易に改変出来る。さらに1931年ディラックは量子力学でも磁気単極子を考えることが可能であり、しかもそれが可能になるための条件から磁荷の最小単位が定まることを示して磁気単極子が一躍注目をあびた。

磁気単極子は陽子の1016倍の質量を持つため、陽子崩壊の触媒となることが予想されている。このためSFでは磁気単極子を磁場の中に封じ込め、振動させることによって燃料物質の陽子崩壊を誘発してエネルギー源として利用するアイデアが登場している。

[編集] マクスウェルの方程式

ディラックによれば、マクスウェルの方程式は「磁気単極子の存在」により次のようになる。

  • \nabla \cdot \mathbf{E} = \frac{\rho}{\varepsilon_0}
  • \nabla \cdot \mathbf{H} = \frac{\rho_m}{\mu_0}
  • \nabla \times \mathbf{E} + \mu_0 \frac{\partial \mathbf{H}}{\partial t} = - \mathbf{J_m}
  • \nabla \times \mathbf{H} - \varepsilon_0 \frac{\partial \mathbf{E}}{\partial t} = \mathbf{J_e}

磁気単極子は陽子の1016倍程度の質量を持ち、磁気単極子の磁荷gは次式で表される。

g = \frac{n \hbar c}{2e}

ここで、n は任意の整数である。

[編集] 磁気単極子が登場する作品

陽子崩壊の触媒として利用するモノポール反応炉としてパワードスーツであるモジュールや艦船の推進機関に使用されている。
  • オリジナルアニメーション「YAMATO2520」の作品内全般
半永久機関である波動エンジンに変わる新型機関「モノポールエンジン」として登場するため、真空相転移反応の触媒として使用されている。出力は波動エンジンのそれを凌ぐ。
  • 小説「9S」の主人公、坂上闘真の武器「鳴神尊」の原料の一つ目とされている。
  • TVアニメ「星方武侠アウトロースター」の第22話「重力脱獄」にて、主人公らが脱獄する際に使用。
  • TV特撮「ウルトラマンガイア」の第47話「XIG壊滅!?」に登場する超巨大怪獣モキアンの体内に存在。地球に接近して地磁気を狂わせ、天変地異を起こそうとする。
  • PCゲーム「スタークルーザー」に単極子駆動型という航宙用エンジンが登場する。
  • TVアニメ「機動戦士ガンダム00」に「GNドライブ」と呼ばれるモノポールを利用した動力機関が登場する。
  • 漫画「ルパン三世M」に魔毛狂介の作成したタイムマシン2号機の動力源として登場。
  • 小説「トゥインクル☆スターシップ」シリーズでトゥインクル☆号の動力にモノポールが使用されているような描写が登場する。
  • TVゲーム「サンダーフォースV」では外宇宙から飛来したVasteelを解析した際に得た技術の1つとしてモノポール理論が挙げられている。

[編集] 関連項目