グルーボール

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グルーボール(英:glueball)とは、量子色力学(QCD)において存在が予言されている、異種中間子に分類される複合粒子である。QCDでは、を持ったクォークグルーオンを単独で取り出すことはできず(クォークの閉じ込め)、クォーク3つの状態(バリオン)やクォークと反クォークの結合状態(メソン)を作ることで無色となった状態でのみ存在できる。

同様に、グルーオンのみが複数結合することによって、全体で無色となった状態も考えることができる。これがグルーボールである。 格子ゲージ理論による数値計算などによって、その存在と質量が予言されているが、崩壊過程の計算までは非常に困難である。実験では、f0(1500) と呼ばれる粒子が最も軽いグルーボールの有力な候補とされているが、グルーボールの性質(崩壊過程など)に関する理論側の予言が十分な情報を与えられないことから、それがグルーボールであると特定する決定的な証拠がないのが現状である。

参考文献[編集]

Particle Data Group: C. Amsler et al., "Review of Particle Physics," Physics Letters B667 (2008) 1.

関連項目[編集]