交響曲第31番 (ハイドン)

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交響曲 第31番 ニ長調『ホルン信号』Hob.I:31は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1765年に作曲した交響曲である。ホルン信号という副題は19世紀になってから呼ばれるようになった。交響曲第72番ニ長調との関連が指摘されるが、実際に作曲年代は近くこの曲の方が後に書かれた。両曲ともエステルハージのホルン奏者の技巧を誇示するために書かれたとされている。

楽器編成[編集]

独奏ヴァイオリン、独奏チェロフルートオーボエ2、ファゴットホルン4、弦五部

構成[編集]

  • 第1楽章 Allegro 
    ニ長調 3/4拍子 ソナタ形式。 4本のホルンの信号音の短い序奏の後、弦を伴い、独奏ホルンが郵便ホルンを表す第1主題を提示する。第2主題はフルートの上昇旋律と弦による対話で構成されている。
  • 第2楽章 Adagio
    ト長調 6/8拍子 独奏ヴァイオリンがシチリアーノ風の主題を提示し、2本のホルンがそれに続く。独奏チェロも長い旋律を奏する。伴奏音型を担当する第2ホルンはかなり技巧的に作られている。
  • 第3楽章 Menuetto 
    ニ長調。トリオではホルンとオーボエ、ヴァイオリン、フルートなど様々な音色の重なりが工夫されている。
  • 第4楽章 Finale,Moderato molto-Presto
    ニ長調 2/4拍子。変奏曲。弦楽器による主題のあと、それぞれオーボエ、独奏チェロ、フルート、ホルン四重奏、独奏ヴァイオリン、トゥッティ、独奏コントラバスを主とした七つの変奏が続く。その後短い経過部を挟んで音楽は突如Prestoとなり疾走する中、ホルンにより再び第1楽章冒頭の信号音の動機が再現され堂々と終わる。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]