交響曲第39番 (ハイドン)

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交響曲 第39番 ト短調Hob.I:39は、ヨーゼフ・ハイドン1768年に作曲した交響曲

概要[編集]

理性より感情の表現を押し出したロマン主義に通じるシュトゥルム・ウント・ドラング期の作品であり、古典派では数少ない短調の交響曲の一つであり、劇的な曲想を持つ。調性曲想ホルンの用法等様々な点において、モーツァルト交響曲第25番との関連が認められるため、モーツァルトはこの曲を意識していた可能性が高い。

編成[編集]

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro assai[編集]

4/4拍子。主題の間に2度の休止が挟まれることで劇的な効果を高めている。同じ動機を元に展開される。展開部は対位法的に絡み合い、更に切迫する。

第2楽章 Andante[編集]

変ホ長調。3/8拍子。平行調の下属調をとる調選択はこの時期には珍しい。弦楽器のみになるが、終結を除いて上2声、下2声がユニゾンとなり、曲は全体としてほとんど2声部で進行する。刻むような運動の中で強弱が対比されている。

第3楽章 Menuet-trio[編集]

ニ短調ハ短調を経過する主部は、ヴァイオリンとオーボエがユニゾンで淡々と歌われる。トリオは変ロ長調でオーボエとホルンにより朗々と歌われる。

第4楽章 Allegro di molto[編集]

4/4拍子。第1主題は内声部の刻みの上を広い音域のアルペッジョで跳躍する。急速なテンポのまま音階や跳躍など多くの要素が凝縮され、劇的に終わる。

外部リンク[編集]