交響曲第30番 (ハイドン)

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交響曲第30番 ハ長調Hob.I:30は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの祝典交響曲である。 交響曲は1765年に作曲された。この曲はグレゴリオ聖歌を使っているため、時折アレルヤ交響曲と呼ばれている。 このアレルヤ聖歌はメロディがモーツァルト交響曲第41番のメロディーに時々間違われる。モーツァルトはハ長調交響曲を完成させた少し後に、実際にアレルヤ聖歌のメロディによってアレルヤカノンK533を書いた。

楽器編成[編集]

フルートオーボエ2、ファゴットホルン2、、弦五部


構成[編集]

3楽章からなる。演奏時間はおよそ13分。

  • 第1楽章 Allegro
    聖歌の旋律は第2ヴァイオリンに現れ、第1ヴァイオリンがそれを装飾している。第2主題は同主短調への陰りが見られる。展開部は冒頭の上昇音型の動機により展開される。再現部は管楽器のみで聖歌の主題が奏され、提示部よりも簡略化されている。ホルンの代わりにトランペットを指定した版がある。
  • Andante
    ト長調アウフタクトで始まる付点リズムを特徴とした主題を弦楽器が奏し、独奏フルートやオーボエが続く。展開部は独奏フルートがソリスティックに活躍する。
  • Tempo di Menuet, piu tosto Allegretto
    2つのトリオとコーダを持ったメヌエットと考えられる。メヌエットはホルンの落ち着いた音色が特徴的な穏やかな主題。それに続く部分はトリオの表記やメヌエットの反復の指示はないが、ヘ長調でヴァイオリンと独奏フルートを重ねた流麗な第1トリオと、イ短調で鋭いリズムを持つ第2トリオだと考えられる。メヌエットが再び反復された後のコーダも落ち着いたもの。