ヴァル・ドルチャ

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モンテ・アミアータを背景にしたヴァル・ドルチャを谷の出口の西から望む
ヴァル・ドルチャ
Val d'Orcia
イタリアの旗 イタリア
Flag of Tuscany.svg トスカーナ
Blank.png シエーナ
主なコムーネ カスティリオーネ・ドルチャモンタルチーノピエンツァラディコーファニサン・クイーリコ・ドルチャ
オルチャ川

ヴァル・ドルチャ (Val d'Orcia) トスカーナ州シエナ県にある広い谷で、北東にはモンテ・アミアータウンブリア州との州境がある。ヴァル・ドルチャとは、「オルチャの谷」と言う意味を表し、オルチャ渓谷とも訳される。

名前の元となったオルチャ川が中央を横切り、美しい風景が拡がり、中世に起源を持つ様々な街があり、その中の二つピエンツァモンタルチーノは特筆に値する。

元はシエナの領土であった。粘土質の土壌のため耕作に向かない土地だったが、約300年に渡る土壌改良の結果、現在のような田園風景が誕生した。現在はワイン用の葡萄栽培が盛んである。

また、渓谷を横断する道は中世ローマエルサレムへの主要な巡礼路として使われ、多くの巡礼者や商人たちが行き交った。

ヴァル・ドルチャに含まれているコムーネは、カスティリオーネ・ドルチャモンタルチーノピエンツァラディコーファニサン・クイーリコ・ドルチャである。他の重要な町はモンティッキエッロバーニョ・ヴィニョーニモンテネーロ・ドルチャモンテジョーヴィである。

多くの農事業者や農家、要塞、塔などが分散して、離れ離れになって静かなこの場所にある。

特徴的な木は道の両側に等間隔に植えられた糸杉(由来は不明)。名産は「ペコリーノ・ディ・ピエンツァ」と「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」。

世界遺産[編集]

世界遺産 ヴァル・ドルチャ
イタリア
ヴァル・ドルチャの風景
ヴァル・ドルチャの風景
英名 Val d'Orcia
仏名 Val d'Orcia
登録区分 文化遺産
登録基準 (4),(6)
登録年 2004年
公式サイト ユネスコ本部(英語)
地図
ヴァル・ドルチャの位置
使用方法表示

オルチャの谷は重要な「自然、芸術、文化」公園にもなっており、すばらしい景観と、多くのルネサンスの芸術家により伝播された注目に値する芸術の保存のために2004年7月2日よりユネスコ世界遺産として認められた。

登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。

写真集[編集]