ロメオ型潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ロメオ型潜水艦
Romeo clsss submarine.JPG
艦級概観
艦種 潜水艦
建造期間 1957年 - 1984年
就役期間 1958年 - 就役中
前級 ウィスキー型潜水艦
次級 フォックストロット型潜水艦
性能諸元
排水量 基準:1,475t
水中:1,830t
全長 76.6m
全幅 6.7m
吃水 5.2m
機関 ディーゼル・エレクトリック推進・2,700ps
ディーゼル機関 2基・4,000ps
推進電動機 2基
スクリュー 2軸
速力 水上:15ノット
水中:13ノット
最大深度 300m
乗員 54名
兵装 533mm魚雷発射管 8門(艦首 ×6門・艦尾 ×2門)
兵装 魚雷 ×14本
または機雷 ×28個

ロメオ型潜水艦(-がたせんすいかん Romeo class submarine)は、ソヴィエト/ロシア海軍通常動力型潜水艦である。

ロメオ型NATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は633型潜水艦Подводные лодки проекта 633)である。

設計[編集]

ウィスキー型潜水艦の発達型であるが、船体がやや大型化し、新型のセンサを搭載した以外、大きな設計上の変更は無く、第二次世界大戦中のS型潜水艦の系譜を直接に継ぐ艦と言える。ただ、設計上の差異が有ることから、ウィスキー型潜水艦や、それの基となるドイツUボートXXI型との関連性を強調し過ぎるのは正しくないとする見方もある。

通常は水上を騒音の大きいディーゼルエンジンで航走し、会敵の際に潜航して待ち伏せ攻撃を行なう。潜航能力は低く潜航時の航続距離は10~20海里、最大潜航可能時間は約半日程度であり、ソナーから逃れても空気補充時にレーダーで必ず探知されてしまう。基本的に第二次世界大戦の後半に運用されていたレベルの性能の、”潜水艦”と称されるが実情は「可潜艦」というべき旧世代潜水艦であり、現代の基準においては、潜水艦としてもはや時代遅れのものと見なされているが、北朝鮮エジプトにおいてまだ使われている。

運用[編集]

ソビエト連邦中華人民共和国朝鮮民主主義人民共和国で生産され、ソ連ではProject 633、中国ではType 033またはType ES3として知られる。中国では1967年から1984年にかけて100隻近く建造され、一時は主力潜水艦であったが、現在は全艦退役している。中国で1隻だけ建造された技術試験型の033G武漢型は、6基のC-801対艦ミサイルを運用可能であり、フランス製の低周波パッシブソナー、シントラ DUUX 5をも搭載しているとされている。この内、DUUX 5に関しては、後期に建造された艦に追加されている可能性がある。また、中国の明型潜水艦のデザインはこれに酷似し、船体はこれの改良型である。

北朝鮮では、1973年に2隻を中国から取得し、1976年から1995年までに24隻を国内で建造した。現在でも保有しているとされるが、燃料不足にあえぐ朝鮮人民軍でどの程度運用されているかは不明である。1985年2月に1隻が沈没している[1]

エジプト海軍では、1982年1984年に中国から4隻を購入した。1990年代にハープーン艦対艦ミサイルの発射能力を追加する改装が行なわれており、現在も全艦が運用されている[1]。また、ブルガリア海軍1986年までに4隻の中古艦を供与され運用していたが、2000年代後半までに全て退役している[2]

運用国[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b ">『世界の海軍2010-2011』世界の艦船4月号増刊(第657集) 海人社 2007年
  2. ^ 『世界の海軍2006-2007』世界の艦船4月号増刊(第723集) 海人社 2010年

外部リンク[編集]