K-162 (原子力潜水艦)
| 艦歴 (ソビエト連邦) | |
|---|---|
| 船名: | K-222 |
| 造船番号: | 501[1] |
| 起工: | 1963年12月28日[1] |
| 進水: | 1968年12月21日[1] |
| 就役: | 1969年12月31日[1] |
| 退役: | 1984年に予備、1989年に海軍の籍を抹消、1999年にロシア海軍旗を下ろす。 |
| その後: | scrapped at 2010年に"Zvezdochka"工場(セヴェロドヴィンスク)で解体, 3区画の原子炉ブロックは第27バース付近に保管 |
| 仕様諸元 | |
| 艦種: | 原子力潜水艦 |
| 排水量: | 浮上時:5,197 long tons (5,280 t) 潜航時:7,000英トン (7,100 t) |
| 全長: | 106.9 m (350 ft 9 in) |
| 全幅: | 11.6 m (38 ft 1 in) |
| 喫水: | 8 m (26 ft 3 in) |
| 機関: | 2 × VM-5 reactor|VM-5m 型加圧水型原子炉, 177.4 MW (237,897 hp) 蒸気タービン2基 , 2軸推進 80,000 shp (60 MW) |
| 速力: | 44.7 ノット (82.8 km/h) |
| 航海日数: | 70日間 |
| 試験深度: | 400 m (1,312 ft 4 in) (推定値) |
| 総員: | 82人 (士官25人) |
| 兵装: | SS-N-7個々の巡航ミサイル発射管10基, 533-mm 魚雷発射管4基 (魚雷12本). |
| センサー・ FCS: |
ソナー MGK-300 "ルビーン", 魚雷発射制御システム "Ladoga-P-661", 航法装置"Sygma-661", 機雷検出用ソナー"Radian-1", レーダーシステムRLK-101とMTP-10, 敵味方識別装置 "Nichrom", 無線情報装置.[2] |
K-162(Ru: К-162)は、661号計画「アンチャール」(En: Project 661 Anchar, Ru: Проект 661 «Анчар»)によって建造された旧ソ連海軍の巡航ミサイル原子力潜水艦である。同型艦はない。就役時にはK-162であったが、後にK-222に変更された。本記事では、変更前の番号名を使用する。NATOコードネームは、パパ型(級)原子力潜水艦。
目次 |
概要 [編集]
K-162はコムソモレツと同様に、実験的な性格を持った艦である。1958年、当時のソ連政府は、高速力、新型原子炉、水中発射型巡航ミサイル、大深度発射可能な重魚雷、およびその他の新しい潜水艦用システムの開発を目的に潜水艦の建造を指令した。というのも、第1世代の巡航ミサイル原潜は、速力では仮想敵の米海軍に後れをとり、ハードウェアの信頼性は乏しく、戦術的効果の低い(浮上しなければ発射できない)巡航ミサイルなど、見劣りのするものとなっていたからである。
この計画は、P-70「アメチースト」巡航ミサイル(NATOコードネームSS-N-7 スターブライト)を含む本級に結実した。1959年、ミサイルの開発開始と並行して、船体の設計も承認されたが、本格的なチタン製の大型潜水艦の建造に伴う技術的な問題とチタン材の調達の問題から、起工は1963年12月28日にまでずれこんだ。この遅れの間に、より安価な高張力鋼製のチャーリー型の調達が軌道に乗ったほか、後継のミサイル(P-120「マラヒート」、NATOコードネームSS-N-9 サイレーン)の開発も進むなどして、システムが陳腐化してしまったため、建造はK-162ただ1隻のみにとどめられた。
1968年12月21日、ようやく進水したK-162は、ほぼ1年後の1970年1月13日に42 kt(このとき原子炉出力80%)、翌1971年には44.7 kt(82.8km/h)を記録し、潜水艦の潜航中速力の世界記録を達成した。この記録は、現在も破られていない。しかし、その代償として、水中雑音レベルはきわめて高く、高速力を発揮した際には船殻外部を損傷する場合もあった。また、上述のようなシステムの陳腐化、多くの装備品の命数が乏しいことなど、作戦運用には問題が多かったことから、K-162はその就役期間のほとんどを実験艦として過ごした。
1980年、K-162は、セヴェロドヴィンスク造船所での炉心交換作業中に、1次冷却水漏出事故を起こし、原子炉室が汚染された。その後、1988年に予備役、1989年に除籍とされたが、破損した冷却水配管は満足に補修されていない。解体を予定されるも、予算不足のため実行されることなく、現在も保管中である。
要目 [編集]
旧ソ連・ロシアの軍用ハードウェアの要目(特に数値)については資料によりばらつきがあることが珍しくない。ここでは参考文献に挙げた2つの資料を参照し、両者が食い違う場合にはより新しい資料であるポルトフ[2005]の記述を採用した。
- 全長:106.9m
- 全幅:11.5m
- 喫水:8.2m
- 水中排水量:7,000t
- 水上排水量:5,197
- 予備浮力:31%
- 船体構造:チタン製複殻式、9区画
- 推進機関:原子力ギアドタービン —— V-5型加圧水型原子炉(177.4MW)×2基 / 蒸気タービン2基 / スクリュー×2軸 / 銀亜鉛電池(補機)×152基2群
- 最高速力(水上/水中):16 / 37~38 kt
- 連続航海期間:70日
- 潜行深度:400~500m
- 乗員:75名
- 兵装:533mm(21 inch)魚雷発射管×4(魚雷等×12本)、ミサイル発射管×10基
- 同型艦:なし
参考文献 [編集]
- アンドレイ・V・ポルトフ、2005、『ソ連/ロシア原潜建造史』、海人社
- A.S.Pavlov, Gregory Toker (translator), Norman Friedman (editor, English language edition), 1997, Warships of the USSR and Russia 1945-1995, [Annapolis, Maryland]: Naval institute press, ISBN 1-55750-671-X.
関連項目 [編集]
以下は、旧ソ連における他のチタン製船殻の潜水艦
出典・注記 [編集]
外部リンク [編集]
- Project 661 (Anchar) - Papa Class - 環境保護団体ベロナ財団のサイト内の記事
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