インディア型潜水艦

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インディア型潜水艦
1985年10月に米海軍が撮影したインディア型潜水艦
艦級概観
種別 救難潜水艦
艦名 不詳
建造者 {{{建造者}}}
運用者 {{{運用者}}}
建造期間 {{{建造期間}}}
就役期間 {{{就役期間}}}
同型艦 {{{同型艦}}}
前級 666型潜水艦
次級 無し
主要諸元
排水量 基準 3,950t(水上)
基準 5,100t(水中)
全長 106.0m
全幅 9.7m
吃水 10.0m
深さ {{{深さ}}}
機関 ディーゼル発動機×2基(4,000馬力
電動機×2基(3,500馬力)
スクリュー×2軸
機関出力 {{{機関出力}}}
電力 {{{電力}}}
速力 15.0ノット(水上)
11.5ノット(水中)
燃料 {{{燃料}}}
航続距離 5000/13ノット(水上)
85浬/3ノット(水中)
潜航深度 {{{潜航深度}}}
乗員 48名
救難員29名
政治将校17名
搭載量 {{{搭載量}}}
装甲 {{{装甲}}}
兵装 無し
搭載機 {{{艦載機}}}
搭載総数 {{{総艦載機数}}}
搭載艇 {{{艦載艇}}}
C4ISTAR {{{C4I}}}
レーダー
ソナー {{{ソナー}}}
電子戦
対抗手段
{{{電子戦}}}
特殊装備 {{{特殊装備}}}
その他 {{{その他}}}

インディア型潜水艦(-がたせんすいかん India class submarine)は、ソヴィエト/ロシア海軍通常動力型潜水艦である。深海救難艇を除けば、現在までに建造された唯一の救難専用潜水艦である。

インディア型NATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は940型潜水艦(レノク[1]Подводные лодки проекта 940)である。

開発[編集]

1960年代米海軍に対抗すべく、ソ連海軍は戦力拡大を推進し、続々と潜水艦を竣工させていた。しかし潜水艦隊の規模拡大と共に、潜水事故も増加していた。そのため、事故に遭った潜水艦を救助するための救難潜水艦の必要性が高まり、1967年ソビエト連邦閣僚会議ロシア語版の採決により、数種類の救助潜水艦の開発計画が開始された。

本型以前に開発された救助潜水艦としては、666型潜水艦が存在するが、この型は通常の攻撃型潜水艦を改造したものであり、救助潜水艦としての性能には不満があった。そのため、当初から専用の救助潜水艦として設計された第940号計画が誕生した。開発を担当したのはソ連三大潜水艦設計局の一つであるソロモノフ設計局(当時の第112設計局:OKB-112)であった。本型への要求性能は、生命維持装置、泥濘排出装置、医療装置、金属切削装置などを搭載して、深度300m海域での作業が可能、というものだった。

本型の設計は1972年より開始され、1980年代に試験艦が完成、各種救助実験が実行された。

装備[編集]

インディア型潜水艦の最大の特徴は、艦体の上面に深海救難艇2隻を搭載できるスペースを持った、いわば「救難母艦」である点である。一般的に、深海救難艇はその小型性もあって低速であるが、940型潜水艦は水上ならば15.0ノットの速力で航行することが可能である。このことは、いざ潜水艦の事故が発生すれば、ただちに現場に急行し、深海救難艇を放出して救助活動に当たることが可能であることを意味している。さらに、潜水艦であることは、深海救難艇を搭載した潜水艦救難艦[2]と比較した際、悪天候や流氷に覆われた海などでも潜行することで問題なく航行ができ、かつ秘密裏に救難活動ができるという利点がある。

インディア型潜水艦は最大で2隻のプリズ級深海救難艇を搭載することができ、2隻で「沈没艦からの生存者の収容」「生存者の本艦への移送」を行なうことで、迅速に救助ができるようになっていた。また、ソナーも装備していたが、これは敵艦捜索用ではなく遭難艦捜索用のものであった。冷戦時の西側諸国では、戦闘区域での救助活動を考慮して魚雷発射管による武装もしていると考えられていたが、実際には非武装であった。

運用[編集]

米海軍によるインディア型の運用想像図。インディア型の救難潜水艇がノヴェンバー型の救助を行なっている。

しかし、ディーゼル推進型潜水艦である本型では、深海での長時間にわたる救助活動には適さず、開発は中止され、試作建造された2隻は海没処分(というより不法投棄[3])された。しかし、940型の開発経験は、以後の救助潜水艦の開発に活かされた。

[編集]

  1. ^ サケ類の一種。
  2. ^ 当時、ソ連海軍はエリブルス級潜水艦救難艦を2隻保有しており、また航洋曳船に深海救難艇を搭載することも行なっていた。
  3. ^ 1991年8月17日に撮影されたウラジオストクの940型潜水艦は、艦体は錆びつき、上構の一部が撤去されるなど、とても運用中とは思えない状態で放置されていた。

参考文献[編集]

関連項目[編集]