レッドネック
レッドネック (英: Redneck) はアメリカ合衆国の、主に貧困白人層を指す侮蔑語。
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[編集] 概論
アメリカの南部やロッキー山脈周辺など農村部や牧草地帯に住む、貧困層の白人に対する軽蔑を含む侮辱的な言葉である。 元来は南北戦争当時、北部の人間を“ヤンキー”、そして南部の人間を“レッドネック”と侮辱的に互いを呼び合っていたのが始まりと考えられ、農作業など炎天下での野外労働を強いられる南部や田舎の貧乏な白人は「首が赤く日焼けしている」ことから、この言い方で呼ばれるようになった。 しかし現在では、その出身・居住地域や属性に関係なく、ある一定のステレオタイプに当てはまる人々やその気質を持つ人(物)をレッドネックと呼ぶ。 単純に白人貧困層を指す場合にはホワイト・トラッシュ (White Trash, ゴミ屑白人) という表現が使われる。プアホワイト、プアホワイトトラッシュとも呼ばれるが、「プアホワイト」が和製英語なのに対し「プアホワイトトラッシュ」 (Poor White Trash) は正規の英語表現である。
[編集] ステレオタイプ
映画などのメディアに描かれるレッドネックのステレオタイプは次のようなものである。
- 南部訛りで喋り、歯並びなどの歯の状態が悪い。
- 政治志向は共和党支持。
- 白いノースリーブのアンダーシャツ、あるいは野暮ったいデザインのTシャツ、袖のあるシャツから自分で袖を断ち落としたノースリーブなどを着ており、下はカウボーイ・ジーンズを履いている。最近では迷彩柄の衣類を身に着けることも多い。太った中年以上の女性の場合はムームーを着ている場合も多い。
- 男性の帽子は、企業や地元の大学のチーム、プロスポーツチームのロゴが入った野球帽や、迷彩柄、もしくは使い古してボロボロのテンガロンハットを被っている。
- ヘアスタイルは野暮ったく、襟足だけを長く伸ばしたマレットが典型的であるが、軍人風丸刈りもしばしば見受けられる。女性の場合はビッグヘアー (Big hair) と呼ばれる古臭いボリュームのあるヘアスタイル。中年だとカーラーをつけっぱなしの頭であることも多い。
- 夫婦が家の中や路上で大声で喧嘩をしていたり、テレビを見るために戸を開けたままトイレで用を足す夫を妻がたしなめたりするシーンがある。
- 田舎のトレーラーハウスか古い農村の住宅に住んでいる。
- 旧式のフルサイズピックアップトラックを愛用。車体は南部連合の軍旗のステッカーなどで飾られ、ダッシュボードやグローブボックス内に拳銃、若しくは助手席や後部座席にライフルや散弾銃が置かれている。
- 腕や背中などに刺青をしている。
- 飲酒・喫煙を好み、そのマナーも悪い。
- 教育の程度が低いか、教育の程度にかかわらず知的でない。
- 毎週日曜日には必ず教会に行く。教会に行くときは上着の襟もとに国旗のバッチをつけている。思想傾向はキリスト教右派。
- 音楽の嗜好はカントリー・ミュージックや白人系のブルースロック、もしくは1980年代のハードロックなどである。
- テレビを好み、その嗜好も低俗である。ワイドショーや討論バラエティ番組、模擬裁判番組や全米警察24時 コップスなどを見ている(また、それらの番組に登場する一般人もレッドネックやホワイト・トラッシュ (White trash) である場合が多い)。
- 娘は十代で第一子を出産するので、世代の間隔が短く、おばあちゃんが妊娠することもある。
- ブルース・ウィリスかアーノルドシュワルツネッガーのアクション映画が好きである。もう少し階層が落ちると、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、チャック・ノリス、スティーブン・セガールとなる。
- 創造説を信じ、進化論を頑なに否定している。小学校で創造説を教えないという理由だけから子供に義務教育を受けさせない場合もある。
- 居間に曾爺さんが第二次世界大戦で戦利品として持ち帰った、ナチスのワルサーP38か日本軍将校の軍刀が宝物として飾ってある。
[編集] エンターテイメント
元々は侮辱的な意味が強かったレッドネックという言葉だが、近年その田舎臭さや野性味を誇りとし自己のキャラクターとして主張する傾向も強くなってきている。また、逆にそのキャラクターや田舎臭さなどは、自虐的な笑いにも頻繁に使われている。
レッドネックの格好よさや誇りなどは、カントリーを中心とした音楽のPVや歌詞などで表現され、お笑いネタとしては ジェフ・フォックスワーシー (Jeff Foxworthy) やラリー・ザ・ケーブルガイ (Larry the Cable Guy) などが、南部訛りの英語でレッドネックに関するジョークを言う代表的なコメディアンである。
米国社会は現在、かつてからかいの対象としていた、黒人、ヒスパニック、ユダヤ人、日系人、東欧系移民などに対するブラック・ジョークはタブーであるが、白人はマジョリティという理解から、例外的にレッドネックにたいするそれは看過されている。
09832動画リンク (PV)
- 『Rough and Ready』 : トレース・アドキンス (Trace Adkins)
- ひ弱な都会人の男と対比し、「レッドネックの男は女にモテる」といったイメージを表現。
- 『Hicktown』 : ジェイソン・アルディーン (Jason Aldean)
- "Hicktown", つまり田舎町の良さを歌った曲。
- 『Redneck Woman』 : グレッチェン・ウィルソン (Gretchen Wilson)
- レッドネック女性の逞しさやカッコ良さを歌ったグレッチェン・ウィルソンのデビュー曲。
- 『Redneck Yacht Club』 : クレイグ・モーガン (Craig Morgan)
- 「内陸部に住むレッドネックは、海のかわりに湖や川でマリンスポーツやパーティーを楽しむ」という様子を表現。
動画リンク(お笑い動画)
- 『Redneck Game』 : 台詞-ジェフ・フォックスワーシー (Jeff Foxworthy) 歌-アラン・ジャクソン (Alan Jackson)
- アトランタオリンピック直前、「レッドネックの天国、ジョージア州(アトランタ)でオリンピックを開いたら きっとこうなる」というジョーク。
- 例 : フェンシングを家畜や人間をフェンスで囲う競技と勘違い。
- 『Real Redneck Games』
- 『Texas Redneck Games』
- Redneck Photos : 個人投稿
- レッドネック的な写真を集めたミュージッククリップ
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - You might be a REDNECK IF…(クズ白人の条件) - ジェフ・フォックスワーシーのレッドネックねたについて解説している。
- Rednecks Defined : レッドネックのサブカルチャーやユーモアを集めたサイト(英語)
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