レッドネック

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レッドネック (: Redneck) はアメリカ合衆国南部アパラチア山脈周辺などの農村部に住む、保守的な貧困白人層を指す表現。侮蔑的意味を含むが、差別語とは異なり、一般に使われる表現である。

概論[編集]

農作業など炎天下での野外労働に携わる白人は「首すじが赤く日焼けしている」ことから、この言い方で呼ばれるようになった。元来は南北戦争当時、北部の人間を“ヤンキー”、そして南部の人間を“レッドネック”と侮辱的に互いを呼び合っていたのが始まりと考えられる。現在では、その出身・居住地域や属性に関係なく、ある一定のステレオタイプに当てはまると思われる層がレッドネックと呼ばれている。

単純に白人貧困層を指す場合にはホワイト・トラッシュ (White Trash) 、もしくはプアーホワイトという表現が使われる。アパラチア山脈周辺の出身者はヒルビリーと呼ばれる。

ステレオタイプ[編集]

映画などのメディアに描かれるレッドネックのステレオタイプは次のようなものである。

エンターテイメント[編集]

元々は侮辱的な意味が強かったレッドネックという言葉だが、近年その田舎臭さや野性味を誇りとし自己のキャラクターとして主張する傾向も強くなってきている。また、逆にそのキャラクターや田舎臭さなどは、自虐的な笑いにも頻繁に使われている。

レッドネックの格好よさや誇りなどは、カントリーを中心とした音楽のPVや歌詞などで表現され、お笑いネタとしては ジェフ・フォックスワーシー (Jeff Foxworthy) やラリー・ザ・ケーブル・ガイなどが、南部訛りの英語でレッドネックに関するジョークを言う代表的なコメディアンである。

米国社会は現在、かつてからかいの対象としていた、黒人ヒスパニックメスティーソ(白人先住民との混血)[2]ユダヤ人日系人東欧系移民などに対するブラック・ジョークタブーであるが、白人マジョリティという理解から、例外的にレッドネックにたいするそれは看過されている。1962年のテレビドラマ「ビバリー・ヒルビリーズ」は、所有地から思いがけず石油が発見され、大富豪になってビバリーヒルズに引っ越した粗野なレッドネックの一家が、周囲の富裕層と起こす文化摩擦や珍騒動を描き、ヒット番組になった。日本でも「じゃじゃ馬億万長者」のタイトルで放映された。

動画リンク (PV)

動画リンク(お笑い動画)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ ブルース・ウィリス主演の映画マーキュリー・ライジング(1998)に登場する銀行強盗の犯人グループに典型的に描かれている。
  2. ^ メスティーソをからかうジョークはライト・スタッフのホセ・ヒメネスを参照のこと。