ヤングキング

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ヤングキング
ジャンル 青年漫画
読者対象 高校生以上
刊行頻度 月刊月2回刊(毎月第2・第4月曜日)
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 少年画報社
編集長 村岡志保[1]
刊行期間 1987年8月 -
発行部数 推定11万部(全国出版協会調べ)
レーベル ヤングキングコミックス
姉妹誌 ヤングキングアワーズ
月刊ヤングキングアワーズGH
ウェブサイト 少年画報社 - 雑誌
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ヤングキング』は、少年画報社が発行する日本月2回刊青年漫画雑誌1982年休刊となった週刊漫画雑誌『少年キング』から誌名の「キング」を継承し、1987年8月に月刊誌として創刊[2]月2回刊漫画雑誌『少年KING』休刊後の1988年6月からは月2回刊となった[2]。毎月第2・第4月曜日発売。

概要[編集]

『少年KING』の事実上の後継誌にあたるが、読者層を高校生以上としており、かつての『BADBOYS』『荒くれKNIGHT』『ギャングキング』といった不良少年を主人公としたヤンキー漫画暴走族漫画を掲載作の中心としていることが特徴である。[独自研究?]

1990年代以降『イケてる2人』シリーズを筆頭に、『愛DON'T恋』・『聖★高校生』・『ももいろさんご』など、お色気ソフトエッチを含んだラブコメディ作品が台頭し、ヤンキー漫画と二極化。バイク漫画スポーツ漫画などといった両極端に属さない作品(『キリン』『並木橋通りアオバ自転車店』『幸せレストラン』『ごてんばチアリーダーズ』『=イッパツ』など)も読切含め少なからず掲載され、掲載作のジャンルを多様化させていった。しかし2011年に、ヤンキー漫画・暴走族漫画以外のジャンルは『ヤングキングアワーズ』『月刊ヤングキング』および『ヤングコミック』へ移管され、本誌ではマフィアなど裏社会を舞台としたものやホラーものといった、『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)などと似通った作風の作品も扱うようになった。[独自研究?]

他の青年誌同様、グラビアページも掲載している。かつてはセンターカラー4ページだけになるなど、掲載作のジャンルが多様化していた2009年前後は掲載されない時期もあった[注 1]が、2017年現在は原則として毎号掲載されている。

派生誌として、1993年創刊の月刊誌『ヤングキングアワーズ』と、『月刊ヤングキングアワーズGH』(2006年に『月刊ヤングキング』として創刊、2013年に現行誌名に変更)、『ヤングキングBULL』(2018年8月 - )がある。また、増刊誌として『ヤングキングBLACK』(2018年3月 - )、『ヤングキング増刊エトランゼ』(1990年代に刊行)、『ヤングキング別冊キングダム』(1998年創刊、2004年休刊[3])や『THE 鉄道漫画』(2009年に本誌で『Rail Star Storys』(井上いちろう)をテスト掲載)がある。また、『WEBヤングキング』[4]と銘打って、漫画ウェブサイト『ソク読み[5]上でウェブオリジナル連載を行っている。2022年5月25日には、Web雑誌の『ヤングキングラムダ』を創刊[6]

ヤングキングコミックス[編集]

ヤングキングコミックス(YKコミックス)は『ヤングキング』に掲載された作品を主に収録する漫画単行本レーベル。

本誌『ヤングキング』の他、『ヤングキングアワーズ』および『月刊ヤングキングアワーズGH』などの姉妹誌とも共用の総合レーベルである[注 2]。 また、少年画報社の成年漫画誌ヤングコミック』も2014年以降は同レーベルから刊行されている(2013年までは専用レーベル「ヤングコミック コミックス(YCコミックス)」より刊行[注 3])。

そのほかに、廉価版レーベルとして「ヤンクキングコミックスベスト(YKベスト)」があり、YKコミックス同様にヤングキング系各誌の掲載作品を再録して刊行される(少年キングの系列作品や他誌他社の作品が収録される場合もある[注 4])。

作品一覧[編集]

連載中の作品[編集]

2024年10号現在。

  • あめとむち(あいそえる) ※シリーズ連載[7]
  • エルフせんぱいは××××したい(亀吉いちこ)
  • 株式会社神かくし(片山陽介)
  • KIPPO田中宏
  • 鬼門街 KARMA(永田晃一)
  • 小牧先生のダンジョンほけんだより 〜feat.やんちゃギャルの安城さん〜(原作:加藤雄一「やんちゃギャルの安城さん」、漫画:すおしろ)
  • 近野智夏の腐じょうな日常(原作:渡邊ダイスケ、作画:大羽隆廣
  • さよならブラック企業 〜ヒーロー弁護士 如月樹の本懐〜(外本ケンセイ、監修:竹内瑞穂)※『さよならブラック企業』の第2部[8]
  • スイリ先生、はしたないっ!(井上とさず)
  • トーキョーカモフラージュアワー(松本千秋)
  • トナリノジイサン(小池ノクト)
  • トビウオと深海魚(靖史) ※シリーズ連載[9]
  • 撮るに足らない(二駅ずい)
  • BITTER(ヒロ)
  • ヒドゥラ(吉沢緑時
  • ひとでなしのエチカ(ピエール手塚)
  • ブギーガール(野中かをる)
  • ふたりはキャバ嬢!(ゐなり)※シリーズ連載[10]
  • ベアフェイス(狛犬はやと)
  • 僕×スター(肥谷圭介
  • 枕営業の眠さん(原作:藤見登吏央、作画:もりちか
  • マンガで分かる心療内科(原作:ゆうきゆう、漫画:ソウ
  • やえの酒めぐり(本郷司、協力:岸根靖興、取材協力:Japanese SAKE STAND 85)
  • やんちゃギャルの安城さん(加藤雄一)
  • ワンナイト・モーニング(奥山ケニチ)

月1連載[編集]

不定期掲載[編集]

休載作品[編集]

連載終了作品[編集]

あ行[編集]

か行[編集]

さ行[編集]

た行[編集]

な行[編集]

は行[編集]

ま行[編集]

や・ら・わ行[編集]

発行部数[編集]

  • 2011年(2010年10月1日 - 2011年9月30日) - 200,000部(公称部数)[17]
  • 2012年(2011年10月1日 - 2012年9月30日) - 200,000部(公称部数)[18]
  • 2013年(2012年10月1日 - 2013年9月30日) - 200,000部(公称部数)[19]
  • 2014年(2013年10月1日 - 2014年9月30日) - 200,000部(公称部数)[20]

以下の部数は全国出版協会発行の「出版指標 年報」掲載の推定値であり、公称値とは性質が異なる。

推定発行部数(全国出版協会)
部数 出典
1992年(平成4年) 17万部 1993年版 出版指標年報
1993年(平成5年) 22万部 1994年版 出版指標年報
1994年(平成6年) 25万部 1995年版 出版指標年報
1995年(平成7年) 26万部 1996年版 出版指標年報
1996年(平成8年) 31万部 1997年版 出版指標年報
1997年(平成9年) 31万部 1998年版 出版指標年報
1998年(平成10年) 31万部 1999年版 出版指標年報
1999年(平成11年) 33万部 2000年版 出版指標年報
2000年(平成12年) 33万部 2001年版 出版指標年報
2003年(平成15年) 30万部 2004年版 出版指標年報 ISBN 4-9901618-1-5
2005年(平成17年) 19万部 2006年版 出版指標年報 ISBN 4-9901618-3-1
2006年(平成18年) 16万部 2007年版 出版指標年報 ISBN 978-4-9901618-4-2
2007年(平成19年) 13万部 2008年版 出版指標年報 ISBN 978-4-9901618-5-9
2008年(平成20年) 12万部 2009年版 出版指標年報 ISBN 978-4-9901618-6-6
2009年(平成21年) 10万部 2010年版 出版指標年報 ISBN 978-4-9901618-7-3
2010年(平成22年) 9万部 2011年版 出版指標年報 ISBN 978-4-9901618-8-0
2011年(平成23年) 10万部 2012年版 出版指標年報 ISBN 978-4-9901618-9-7
2012年(平成24年) 13万部 2013年版 出版指標年報 ISBN 978-4-915084-00-3
2013年(平成25年) 15万部 2015年版 出版指標年報 ISBN 978-4-915084-02-7
2014年(平成26年) 12万部 2015年版 出版指標年報 ISBN 978-4-915084-02-7
2015年(平成27年) 11万部 2016年版 出版指標年報 ISBN 978-4-915084-03-4

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2013年前半頃までは雑誌表紙についても掲載作品のカラーイラストが採用されていた(2013年16号でカバーグラビアが再登場し、1号置いて同年18号よりカバーグラビアを再開)。2014年17号までの約一年間はカバーグラビアが継続されたが、同年18号より連載再開した『KIPPO』がカバーイラストを飾って以来、2015年3号までの約半年弱にわたってグラビア表紙は途絶えている[1][2]
  2. ^ 一部の『ヤングキングアワーズ』掲載作品(『蒼き鋼のアルペジオ』『­スピリットサークル』など)に関しては、「ヤングキングアワーズコミックス」の名称も奥付で見られる。他方、同時期のアワーズ掲載作品であっても、『それでも町は廻っている』などをはじめ通常のYKコミックス表記の奥付となっている作品も少なくない。なお、『月刊ヤングキングアワーズGH』掲載作品に関しては、旧称が「月刊ヤングキング」だった事もあり、アワーズコミックスの使用は無い模様。
  3. ^ 少年画報社 - comics - あまあま*パフュメ 全1巻[リンク切れ] - 同書籍が、“『ヤングコミック』掲載「ヤングキングコミックス」レーベル刊行”の初回作品(ただし2013年12月発売)。『ヤングコミック』掲載作品でも、『ヤングキング』より移籍の『パピィラバーズ』、『月刊ヤングキング』より移籍の『ハッピーネガティブマリッジ』などは、継続して「ヤングキングコミックス」より刊行されているため、この限りに非ず。
  4. ^ 『ヤングキング』本誌で『ドンケツ』を連載中のたーしの過去作品『アーサーGARAGE』(講談社週刊ヤングマガジン』掲載)などがYKベストとして刊行されている。

出典[編集]

  1. ^ “イケオジ、元戦闘工作員、天狗、ねこと個性豊かな主人公が登場する28作品”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月31日). https://natalie.mu/comic/column/508995 2023年1月31日閲覧。 
  2. ^ a b 少年画報社 - history_search[リンク切れ]
  3. ^ マンガぽーる - 別冊ヤングキング キングダム (少年画報社)(2014年5月25日時点のアーカイブ
  4. ^ WEB ヤングキング Web限定漫画 無料配信中!
  5. ^ 無料・試し読みも【漫画・電子書籍のソク読み】
  6. ^ “ヤングキングからトガった異世界マンガ誌誕生、ハンバーガーちゃんの転生絵日記など”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年5月25日). https://natalie.mu/comic/news/478941 2022年5月25日閲覧。 
  7. ^ “パパ活女子meets巨乳人妻、あいそえるのシリーズ連載「あめとむち」がYKで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年10月7日). https://natalie.mu/comic/news/496735 2024年2月26日閲覧。 
  8. ^ “リーガルドラマ「さよならブラック企業」第2部開幕 仕事の真意を問う労働譚”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年6月26日). https://natalie.mu/comic/news/530347 2023年6月26日閲覧。 
  9. ^ 靖史「トビウオと深海魚」『ヤングキング』2024年7号、少年画報社、2024年3月11日、205頁。 
  10. ^ “人気キャバ嬢、営業終了後の素顔は…ゐなり「ふたりはキャバ嬢!」がシリーズ連載化”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年1月6日). https://natalie.mu/comic/news/556111 2024年1月8日閲覧。 
  11. ^ 『ヤングキング』2023年21号、少年画報社、2023年10月6日、78頁、ASIN B0CJMNCFK5 
  12. ^ ヤングキング 2023年22号”. 少年画報社. 2023年10月23日閲覧。
  13. ^ ヤングキング 2022年14号”. 少年画報社. 2022年6月27日閲覧。
  14. ^ 少年画報社 - ヤングキング 2013年06号(2013年02月25日 発売) - データなし(2013年6月14日時点のアーカイブ)
  15. ^ 少年画報社 - ヤングコミック 2013年05月号(2013年04月10日 発売)[リンク切れ]
  16. ^ 『ヤングキング』2023年16号、少年画報社、2023年7月24日、ASIN B0CB6XHXRW 目次より。
  17. ^ 社団法人 日本雑誌協会 - JMPAマガジンデータ - 男性 コミック - 一般社団法人日本雑誌協会(2012年10月14日時点のアーカイブ)
  18. ^ 社団法人 日本雑誌協会 - JMPAマガジンデータ - 男性 コミック - 一般社団法人日本雑誌協会(2013年6月15日時点のアーカイブ)
  19. ^ 社団法人 日本雑誌協会 - JMPAマガジンデータ - 男性 コミック - 一般社団法人日本雑誌協会(2014年2月7日時点のアーカイブ)
  20. ^ 社団法人 日本雑誌協会 - JMPAマガジンデータ - 男性 コミック - 一般社団法人日本雑誌協会(2015年2月5日時点のアーカイブ)

外部リンク[編集]