フレディ・ビュアシュへの手紙

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フレディ・ビュアシュへの手紙
Lettre à Freddy Buache
監督 ジャン=リュック・ゴダール
脚本 ジャン=リュック・ゴダール
出演者 ジャン=リュック・ゴダール
音楽 モーリス・ラヴェル
撮影 ジャン=ベルナール・ムヌー
編集 ジャン=リュック・ゴダール
配給 日本の旗 フランス映画社
公開 日本の旗 1985年6月23日
日本の旗 2002年8月17日 再映
上映時間 13分
製作国 スイスの旗 スイス
言語 フランス語
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フレディ・ビュアシュへの手紙』(仏語Lettre à Freddy Buache)は、ジャン=リュック・ゴダール監督・脚本による1981年製作の12分の短篇、スイス映画である。

概要[編集]

スイスローザンヌ市創設500年記念映画として、市の発注でつくられた。ローザンヌは、1972年の「ジガ・ヴェルトフ集団」解散と製作会社「ソニマージュ」設立以来のゴダールの公私にわたるパートナー、アンヌ=マリー・ミエヴィルの生誕の地である。ゴダールとミエヴィルは、同じヴォー州で、ローザンヌから見てニヨン寄りの小村ロール1979年、工房を構えた。ニヨンは、ゴダールが両親の離婚までの期間を過ごした土地でもある。

タイトルに用いられたフレディ・ビュアシュは、ローザンヌのフィルム・アーカイヴシネマテーク・スイス」の創設者・館長(1951年 - 1996年)。また、作中ゴダールが呼びかける「イヴ」とは、ローザンヌ生まれの映画監督イヴ・イェルサンを指す(ゴダール監督の『勝手に逃げろ/人生』(1979年)で録音技師を務めたリュック・イェルサンは従弟にあたる)。

録音技師のフランソワ・ミュジーは、1980年の『パッション』以来のゴダール組の常連である。

作品データ[編集]

スタッフ・キャスト[編集]

日本での受容[編集]

日本では2回、商業公開がなされている。初公開は1985年6月23日、『カルメンという名の女』と併映で当時東京のシネフィルのよりどころとなっていたシネ・ヴィヴァン六本木で、2002年8月17日には『JLG/自画像』と併映で東京・渋谷のユーロスペースでそれぞれ公開された。いずれも配給はフランス映画社、字幕は柴田駿

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  1. ^ 「ソニマージュ」社の登記上の所在地をスイスに移動した形跡はない。本作が同社の最後の作品となった。

外部リンク[編集]