テレヴィジオン・スイス・ロマンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
緑色がフランス語圏(la Suisse romande)である。

テレヴィジオン・スイス・ロマンド(仏語 Télévision Suisse Romande)は、スイスフランス語圏放送対象地域とする放送局である。TSR 1TSR 2の2つのチャンネルを持つテレビ・ネットワークであり、スイス放送協会の一部門である。TV5MONDEにコンテンツを供給する局である。開局以来、500本を超える映画を製作する映画製作会社でもある[1]。略称はTSR(テー・エス・エル)。

略歴・概要[編集]

Nuvola apps kview.svg 画像外部リンク
Searchtool.svg TSRロゴ、1954年 - 1976年 - 仏語版Wikipédia (以下同)
Searchtool.svg TSRロゴ、1977年 - 1983年
Searchtool.svg RTSRロゴ、1983年 - 1987年
Searchtool.svg TSRロゴ、1987年 - 1989年
Searchtool.svg TSRロゴ、1990年 - 1997年
Searchtool.svg TSRロゴ、1997年 - 2006年
Searchtool.svg TSRロゴ、2006年 -

略歴[編集]

番組[編集]

TSRニュース・ヴァン (2006年)

同局の人気番組には、下記がある。

『ル・19:30』では、2008年(平成20年)に13人のスイスの映画監督がつくった短篇映画『演出家たちの日記』を番組の冒頭に放映する企画を行なった。スイスの高名な映画作家ジャン=リュック・ゴダールも『演出家たちの日記 - ゴダール篇』でこれに参加した。
  • 『聴取者のみなさまへ』(À Bon Entendeur) - 消費者マガジン番組[6]
  • 『現在』(Temps Présent) - 最新イヴェント番組[7]
  • 『双子をわたして』(Passe-moi les jumelles[8]
  • 『ヌーヴォ』(Nouvo) - テクノロジー・メディア・コミュニケーションのニュース雑誌番組[9]
  • 『赤外線』(Infrarouge) - ディベート番組[10]
  • 『TTC』[11]
  • 『説明』(Mise Au Point[12]

同局の放送はスイス全土、あるいは近隣諸国でも受信可能である。

映画製作[編集]

スイスのフランス語圏における映画製作に、人的にも経済的にも、開局当初から関わってきた歴史がある。

1954年(昭和29年)の開局とともに、ジャン=ジャック・ラグランジュが演出部には在籍しており、同時期には16歳で入局したジャン=ルイ・ロワが撮影部に勤務していた。1956年(昭和31年)、フランスのヌーヴェルヴァーグにも影響を与えた、イギリス・ロンドンでの「フリー・シネマ」運動に関わった当時20代のアラン・タネールクロード・ゴレッタが、ロンドンで製作した短篇映画が1957年(昭和32年)のヴェネツィア国際映画祭で実験映画賞を受賞した後、1958年(昭和33年)に先に帰国したゴレッタを受け入れたのは、この放送局であった。タネールも1960年(昭和35年)には、同局でテレビ映画のドキュメンタリー演出を始めている。これに1961年(昭和36年)に同局の演出部に入り、演出助手となったミシェル・ステーが加わり、彼らは、それぞれ、短篇映画を製作し始める。

彼ら5人が、1968年(昭和43年)に結成したのが、映画製作集団「グループ5」であり、彼らの本格的な映画製作に、同局は積極的に資金援助を行なった。同じころ、彼らよりも10年若いイヴ・イェルサンクロード・シャンピオンが同地域のローザンヌに「ミロス・フィルム」を起こし、映画製作を開始すると、イェルサンたちと同世代の同局演出部、フランシス・ロイセールもイェルサンたちに合流している。グループ5とミロス・フィルムは、カンヌ国際映画祭ヴェネツィア国際映画祭でつぎつぎに受賞をするが、同局は、これらの作品に出資、共同製作をしていた。

詳しくはグループ5の項目も参照。

1979年(昭和52年)には、フランスからジャン=リュック・ゴダールアンヌ=マリー・ミエヴィルが、同地域のロールに移住し、工房を構える。同年のゴダールの商業映画復帰第1作『勝手に逃げろ/人生』にはじまり、同作以降、現在に至るまで、ほとんどすべてのゴダールとミエヴィル作品に、同局は出資、共同製作をしている。

詳しくはJLGフィルムペリフェリアの項目を参照。

テレヴィジオン・スイス・ロマンドは、開局以来、500を超える映画を製作している[1]。同局の存在が、映画作家のみならず、フランソワ・ミュジーのような録音技師やピエール・バンジェリのような撮影監督が同地域にスタジオを構え、映画製作に携わり、つづく人材を育てることを可能にしている。

関連事項[編集]

[編集]

  1. ^ a b #外部リンク欄、Internet Movie Databaseの「Télévision Suisse-Romande (TSR)」リンク先の記述を参照。二重リンクを省く。
  2. ^ site des archives de la TSR (仏語)
  3. ^ le 12:45
  4. ^ le 19:00
  5. ^ le 19:30
  6. ^ www.abe.ch (仏語)
  7. ^ www.tempspresent.ch (仏語)
  8. ^ www.passemoilesjumelles.ch (仏語)
  9. ^ www.nouvo.ch (仏語)
  10. ^ infrarouge.tsr.ch (仏語)
  11. ^ TTC (仏語)
  12. ^ www.miseaupoint.ch (仏語)

外部リンク[編集]