王手飛車取り (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
王手飛車取り
Le Coup du berger
監督 ジャック・リヴェット
脚本 ジャック・リヴェット
クロード・シャブロル
シャルル・L・ビッチ
製作 レ・フィルム・ド・ラ・プレイヤード
製作総指揮 ピエール・ブロンベルジェ
出演者 ヴィルジニー・ヴィトリ
エチエンヌ・ロワノー
ジャン=クロード・ブリアリ
アンヌ・ドア
音楽 フランソワ・クープラン
撮影 シャルル・L・ビッチ
編集 ドニーズ・ド・カザビヤンカ
配給 フランスの旗 レ・フィルム・ド・ラ・プレイヤード
公開 フランスの旗 1956年
上映時間 27分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
テンプレートを表示

王手飛車取り』(Le Coup du berger)は、1956年(昭和31年)公開、ジャック・リヴェット監督による27分の短編映画である。

略歴・概要[編集]

Coup du berger (学者メイト
Solid white.svg a b c d e f g h Solid white.svg
8  black rook  black king  black bishop  black queen  black king  black king  black knight  black rook 8
7  black pawn  black pawn  black pawn  black pawn  black king  white queen  black pawn  black pawn 7
6  black king  black king  black knight  black king  black king  black king  black king  black king 6
5  black king  black king  black bishop  black king  black pawn  black king  black king  black king 5
4  black king  black king  white bishop  black king  white pawn  black king  black king  black king 4
3  black king  black king  black king  black king  black king  black king  black king  black king 3
2  white pawn  white pawn  white pawn  white pawn  black king  white pawn  white pawn  white pawn 2
1  white rook  white knight  white bishop  black king  white king  black king  white knight  white rook 1
Solid white.svg a b c d e f g h Solid white.svg

本作は、ジャック・リヴェットが、1949年(昭和24年)以来3本の習作をかさねて、初めてプロフェッショナルのプロデューサー、ピエール・ブロンベルジェが製作に携わった、リヴェットの監督する短編映画の第4作である。映画のタイトルになっている"Coup du Berger"(直訳すると「羊飼いの一撃」)は、英語では"Scholar's Mate"、日本語では学者メイト、賢者のメイトなどと呼ばれるチェス用語である。先手番の4手目(先手後手を合わせると開始から7手目)でチェックメイトとなる手筋のことを指す。

脚本は、当時28歳のリヴェットのほか、同26歳のクロード・シャブロル、同25歳のシャルル・L・ビッチの3人で執筆した。シャブロルは本作が初の脚本執筆で、批評や小説は発表していたがまだ監督としてデビューしておらず、ラインプロデューサーも兼務した。L・ビッチは、リヴェットの前作『ル・ディヴェルティスマン』(1952年)で撮影監督をし、翌年にはフィリップ・ド・ブロカらとオムニバス映画で監督を経験しており、本作でも撮影監督を務めた。フレーミングはフランソワ・トリュフォーの幼少時からの友人で、当時26歳のロベール・ラシュネーで、製作面ではシャブロルの助手として、製作主任を務めた。編集は本作の前年にジュールス・ダッシン監督の『男の争い』(1955年)で編集技師ロジェ・ドヴィールの助手を務めた当時25歳のドニーズ・ド・カザビヤンカが、本作で技師としてデビューしている。助監督は、のちのストローブ=ユイレとして名高い当時23歳のジャン=マリー・ストローブである。どのパートも、『カイエ・デュ・シネマ』誌に批評を書き、それ以前はモーリス・シェレール(のちのエリック・ロメール)の主宰する「シネクラブ・デュ・カルティエ・ラタン」に集った仲間たちである。

主演陣は、ピエール=ルイ監督の『拘引状』(1953年)に顔を出している程度だったヴィルジニー・ヴィトリを抜擢、のちに撮影監督として大成したピエール・ロムの監督作『パリ・モン・コパン』のナレーションをした程度だった当時23歳のジャン=クロード・ブリアリもほとんど本作がデビュー、ジャン・ドラノワ監督の『首輪のない犬』(1955年)に出たばかりの当時19歳のアンヌ・ドアという、フレッシュな面々に加えて、前年に第16回ヴェネツィア国際映画祭審査員を務めた『カイエ・デュ・シネマ』共同創立者で当時36歳のジャック・ドニオル=ヴァルクローズが、「エチエンヌ・ロワノー」の変名で出演している。脇に存在感を出していたのは、トリュフォー、シャブロル、当時25歳のジャン=リュック・ゴダールの『カイエ』誌の面々であった。

日本では、商業公開はされなかったが、古くから東京日仏学院が16ミリプリントを所蔵しており、幾度となく上映されていた。2009年(平成21年)6月24日、IVCがシャブロルの処女長篇『美しきセルジュ』とのカップリングでDVDを発売した。

ロアルド・ダールの短編小説「ビクスビイ夫人と大佐のコート」(1959年)との類似が指摘されている。

スタッフ・作品データ[編集]

『神聖ローマ帝国の人々』『比類なきリュリ氏の追憶を讃えるためのコンセール』
『若殿様、小君主の若様』

キャスト[編集]

以下はカメオ出演

関連事項[編集]

外部リンク[編集]