ダラム大学
| Durham University | |
|---|---|
| 校訓 |
Fundamenta eius super montibus sanctis "Her foundations are set upon the holy hills"(詩篇第86編"Psalter"より) |
| 創立 | 1832年 |
| 総長 | Bill Bryson |
| 副総長 | Chris Higgins |
| 学生 | 16,275[1] |
| 学部生 | 11,640[1] |
| 大学院生 | 4,635[1] |
| 所在地 |
イギリス |
| キャンパス | 都市 |
| スクールカラー | Palatinate Purple |
| ウェブサイト | http://www.dur.ac.uk |
ダラム大学(Durham University)は、イギリス、ダラム州、ダラム市及びストックトン・オン・ティーズ市に所在する大学である。イギリスの研究志向型大規模大学連合「ラッセルグループ」に属する。
目次 |
概要 [編集]
ダラム大学はイングランドで3番目に古い大学であり[2]、オックスフォード大学やケンブリッジ大学(両校をあわせてオックスブリッジと呼ぶ)と同じカレッジ制大学であることから、これら3大学をまとめてドオックスブリッジ と呼ぶ事もある[3]。
日本語教育を長年行ってきた事もあり[4]、日本の大学とも繋がりが深く、帝京大学ダラム分校がダラム大学キャンパス内にある。また東京大学、横浜国立大学、熊本大学、東北学院大学、青山学院大学、就実大学の各校ともダラム大学は協定を結んでいる(文部科学省平成20年度調査登場順[5])。ダラム・ビジネス・スクールは東京大学大学院との交換留学も行っている。
沿革 [編集]
ダラム大学の起源は、世界遺産であるダラム大聖堂にある。実は、1832年のダラム大学開設以前にも、設立の動きは二度ほどあった。第一はヘンリー8世の治世の時代で、オックスフォードにダラム大聖堂のカレッジを設立する動きがあったが、実現しないまま終わった。第二の試みは、共和制時代であり、1657年には設立勅許状が発行されるに至るが、オックス・ブリッジの強い反対に遭ってクロムウェルがオックス・ブリッジに妥協、またも設立計画は流れた。そして19世紀を迎え、ようやく開設が実現した。
ダラム大聖堂の主教は、その統治する地域において聖俗双方の権力を有していたことから「プリンス・ビショップ」と呼称され、その豊かな財産は羨望の的となっていた。しかし、19世紀にダラム大聖堂の財産が徴収される恐れが生じたため、最後のプリンス・ビショップであるヴァン・ミルダート主教の指導によりダラム大聖堂主教参事会が大聖堂の組織改組案を作成、これが1832年に議会により承認された。通常、これをもってダラム大学の設立とする。1833年にダラム大学は開校したが、設立勅許状が発行されたのは1837年6月1日であり、その7日後に第一期の卒業生を送り出した。
組織 [編集]
ダラム大学は、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学と同様、カレッジの集合体であり、計16のカレッジから構成されている。ダラム大学のキャンパスは2ヶ所に分かれており、一つは世界遺産であるダラム城・大聖堂を有するダラム市街、もう一つはそこから23マイル(約30キロ)南にあるストックトン市街に、最新鋭の設備を備えた、クィーンズキャンパスがある。両キャンパス間は定期的にシャトルバスが運行され、簡単に行き来する事ができる。ダラムキャンパスでは、世界遺産であるダラム城がUniversity College の施設として使われている。University Collegeの学生は世界遺産に登録された城に住むことができる。同場所は映画ハリー・ポッターのロケにも使われた。入学式や卒業式はこの世界遺産で行われる。
学生の85%がイギリス国外からの留学生で構成される[6]国際色豊かなダラム・ビジネス・スクールは、ファイナンス分野が強く、フィナンシャル・タイムズの会計学修士号に関するランキングで世界第28位となっている[7]。
カレッジ一覧 [編集]
現在、ダラム大学には16のカレッジがある。ダラムキャンパスに14カレッジ、そしてストックトンのクィーンズキャンパスに2カレッジがある。ストックトンのクィーンズキャンパスは現在も拡張工事が行われており、新たなカレッジの設置も検討されている。 上記のようにダラム大学は日本との繋がりも深く、日本人にも人気が高い事から、各カレッジに毎年数名の日本人が在籍している。
- College of St Hild and St Bede
- Collingwood College
- Grey College
- Hatfield College
- John Snow College (Queen's Campus)
- Josephine Butler College
- St Aidan's College
- St Chad's College
- St Cuthbert's Society
- St John's College
- St Mary's College
- Stephenson College (Queen's Campus)
- Trevelyan College
- University College
- Ustinov College (postgraduate only)
- Van Mildert College
ランキング [編集]
イギリスの新聞社による2011年度ランキングにおいて、ダラム大学は、
であった。
また、ダラム大学はQS社の2011年世界ランキングにおいて、世界の主要17,000社の人事部が大学卒業生を対象として評価で、世界15位となっている。[12]
著名な関係者 [編集]
- 伊藤武彦 - 名古屋商科大学大学院のアソシエイトディーン・教授
- ジョン・D・バロウ - ケンブリッジ大学の応用数学・理論物理学科教授
- 酒井啓子 - 東京外国語大学地域文化研究科教授
- 末近浩太 - 日本の中東イスラーム学者、国際政治学者。立命館大学国際関係学部准教授
- マーティン・ショー - イギリスの政治学者、社会学者。専攻は、国際関係論、政治社会学、戦争論
- ハロルド・ジェフリーズ - イギリスの数学者、統計学者、地球物理学者、天文学者である
- ミルトン・マルガイ - シエラレオネの政治家(SLPPの創立者)で、初代首相である
- ジョン・D・バロウ - イギリスの天文学者・物理学者である。専門は宇宙論と数理物理学
- ラルフ・サムプソン - イギリスの天文学者
- アンドリュー・ギャンブル - イギリスの政治学者でケンブリッジ大学教授
- ジョージ・ロチェスター - イギリスの物理学者で王立協会会員。K中間子を発見した一人である
- レジナルド・ヒル - イギリスの推理作家である
- ジェレミー・ブラック - イギリスの歴史学者
- トニー・バーロウ - ザ・ビートルズの広報担当
- トーマス・ウィルフレッド・シャープ - イギリスの都市計画家。都市理論家
- ローレンス・ウェイジャー - イギリスの地質学者、探検家、登山家である
- アーサー・ホームズ - イギリスの地質学者である。地質年代測定に放射性元素が使えることを発見した地質学者の一人である
- クリフォード・ネルソン・パイル - 西アフリカのシエラレオネ共和国の国歌を作曲した人物
- デイヴィッド・キャンベル - イギリスの国際政治学者、政治地理学者
- デイヴィッド・ヘルド - イギリスの国際政治学者・教授。
- カール・ウィックランド - スウェーデン生まれの米国精神科医
- ケネス・ダウニー - イギリスの救世軍の作曲家
- ジョン・ダイクス - イギリスの賛美歌作曲家。「聖なる、聖なる、聖なるかな」を作曲したことで知られている
- ルース・ギップス - イギリスの女流作曲家、ピアニスト、オーボエ奏者
- ビル・ブライソン - アメリカ合衆国アイオワ州デモイン出身のノンフィクション作家、随筆家
- エバ・ポピエル - 韓国で活動する女優
- ジョナサン・エドワーズ - 英国の元陸上選手。三段跳世界記録保持者
- ニック・シェイラ - フォード・モーター社の最高執行責任者(COO)兼社長
- レオ・ブレア - 元英国首相トニー・ブレアの父親。ダラム大学法学部レクチャラー
架空の人物 [編集]
- ジェームズ・モリアーティ - アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の登場人物。ダラム大学の元数学教授であったとされている。
- ジョン・ドリトル - ヒュー・ロフティングの児童文学作品『ドリトル先生』シリーズの主人公。ダラム大学で医学博士号を取得したとされている。
脚注 [編集]
- ^ a b c “大学別学生数2007-2008”. Higher Education Statistics Agency online statistics. 2009年9月19日閲覧。
- ^ ロンドン大学のユニヴァーシティ・カレッジ やキングス・カレッジなどは、大学としての資格はなかったがダラム大学設立以前から存在した。またスコットランドのいくつかの大学はダラム大学より設立年が古い(アンシャンユニバーシティ参照)
- ^ 特に三校間で開催されるスポーツイベント時にこの言葉は用いられているようである。詳しくはドオックスブリッジ 参照
- ^ 2004年に日本語学科は廃止された “University confirms cuts”. BBC. 2009年9月19日閲覧。
- ^ “海外の大学との大学間交流協定(平成20年度)”. 文部科学省. 2011年7月14日閲覧。
- ^ “global-mba-rankings-2011”. フィナンシャル・タイムズ. 2011年7月18日閲覧。
- ^ “masters-in-finance-pre-experience-2011”. フィナンシャル・タイムズ. 2011年7月18日閲覧。
- ^ “The Complete University Guide 2011”. 2011年5月12日閲覧。
- ^ “The Times”. 2011年9月12日閲覧。
- ^ “The Sunday Times”. 20011-9-12閲覧。
- ^ “University ranking by institution”. The Guardian. 2011年5月12日閲覧。
- ^ “Durham graduates among most sought after in the world”. 20011-09-05閲覧。