クーロン

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クーロン
coulomb
記号 C
国際単位系 (SI)
種類 組立単位
電荷
組立 A·s
定義 1 Aの電流が1 sの間に運ぶ電荷
由来 2つの点電荷を1 mの距離においたときに、8.987 55×109 N の力が働くときの電荷
語源 シャルル・ド・クーロン
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クーロンcoulomb、記号C)は、電荷SI単位である。クーロンという名称は、フランス物理学者シャルル・ド・クーロンの名にちなむ。

定義[編集]

現在のクーロンの定義はアンペアに基づくもので、1間に1アンペアの電流によって運ばれる電荷(電気量)が1クーロンとなる。それは、電子が持つ電荷(電気素量)の約6.241 510×1018倍である。

元々の定義は、2つの点電荷を1メートルの距離においたときに、8.987 55×109 N の力が働くときの電荷というものであった。

1988年ジョセフソン定数フォン・クリッツィング定数の協定値が与えられたことにより、これらのクーロンの代替の(ただし、まだ公式ではない)定義のためにこれら2つの値(KJ ≡ 4.835 979×1014 Hz/V, RK ≡ 2.581 2807×104 Ω)を用いることが可能となった。それによれば、1クーロンは正確に電気素量の 6.241 509 629 152 65×1018 倍の値となる。

しばしばクーロンは1モルの、すなわちアボガドロ定数個(NA = 6.022 141 29(27) × 1023 mol−1個)の電子が持つ電荷として定義されていると説明されることがあるが、これは完全に誤っている。1モルの電子が持つ電荷はファラデー定数という。アボガドロ数(NA)に関して言うなら、1クーロンは電気素量の1.036 × NA × 10−5 倍の電荷となる。この値が1に近いのはまったくの偶然である。

大きさの目安として、一回の落雷の電荷は、約1クーロンといわれている[1]

脚注[編集]

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  1. ^ 鈴木皇 『電磁気学』 サイエンス社〈サイエンスライブラリ 物理学〉、1978年[要ページ番号]。全国書誌番号:78010858OCLC 47370300

関連項目[編集]


国際単位系(SI)の電磁気の単位
名称 記号 次元 組立 物理量
アンペアSI基本単位 A I A 電流
クーロン C TI A·s 電荷電気量
ボルト V L2T−3MI−1 J/C = kg·m2·s−3·A−1 電圧電位
オーム Ω L2T−3MI−2 V/A = kg·m2·s−3·A−2 電気抵抗インピーダンスリアクタンス
オームメートル Ω·m L3T−3MI−2 kg·m3·s−3·A−2 電気抵抗率
ワット W L2T−3M V·A = kg·m2·s−3 電力放射束
ファラド F L−2T4M−1I2 C/V = kg−1·m−2·A2·s4 静電容量
ファラドメートル F/m L−3T4I2M−1 kg−1·m−3·A2·s4 誘電率
ファラドダラフ F−1 L2T−4MI−2 kg1·m2·A−2·s−4 エラスタンス
ボルトメートル V/m LT−3MI−1 kg·m·s−3·A−1 電場(電界)の強さ
クーロン平方メートル C/m2 L−2TI C/m2= m−2·A·s 電束密度
ジーメンス S L−2T3M−1I2 Ω−1 = kg−1·m−2·s3·A2 コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
ジーメンスメートル S/m L−3T3M−1I2 kg−1·m−3·s3·A2 電気伝導率(電気伝導度・導電率)
ウェーバ Wb L2T−2MI−1 V·s = kg·m2·s−2·A−1 磁束
テスラ T T−2MI−1 Wb/m2 = kg·s−2·A−1 磁束密度
アンペア回数 A I A 起磁力
アンペア毎メートル A/m L−1I m−1·A 磁場(磁界)の強さ
アンペアウェーバ A/Wb L−2T2M−1I2 kg−1·m−2·s2·A2 磁気抵抗(リラクタンス)
ヘンリー H L2T−2MI−2 Wb/A = V·s/A = kg·m2·s−2·A−2 インダクタンスパーミアンス英語版
ヘンリーメートル H/m LT−2MI−2 kg·m·s−2·A−2 透磁率