ジーメンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ジーメンス
siemens
記号 S
国際単位系 (SI)
種類 組立単位
コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
組立 Ω-1
定義 1Aの直流の電流が流れる導体の二点間の直流の電圧が1Vであるときのその二点間の電気のコンダクタンス
語源 ヴェルナー・フォン・ジーメンス
テンプレートを表示

ジーメンス(siemens、記号:S)は、コンダクタンスアドミタンスサセプタンス単位で、SI組立単位の一つである。

その名はドイツ物理学ヴェルナー・フォン・ジーメンスにちなむ。1971年の第14回国際度量衡総会(CGPM)において、ジーメンスをSI組立単位に導入することが採択された。

コンダクタンスは電気抵抗逆数であり、ジーメンスは電気抵抗の単位オーム(Ω)の逆数として定義される。日本の計量単位令では「1アンペアの直流の電流が流れる導体の二点間の直流の電圧が1ボルトであるときのその二点間の電気のコンダクタンス」と定義しているが、この定義はオームと同じものである。

ジーメンスを他の単位で表すと以下のようになる。

S = Ω-1 = A · V-1 = C2 · s · kg-1 · m-2 = A2 · s3 · kg-1 · m-2

モー[編集]

コンダクタンス・アドミタンス・サセプタンスの単位として、かつてモー (mho) が用いられていた。これはオーム (ohm) を逆につづったもので、ムオーと読まれることもある。1モーは1ジーメンスに等しい。単位記号は Ω を上下逆さにした を用いた。この特異な記号は、手書きで代数を用いて計算をするとき S(ジーメンスの単位記号)よりも変数と見誤りにくいという利点がある。

すでにジーメンスは科学一般や電気・電子工学の分野で広く用いられているが、モーは「モー特性」といった電力工学分野の用語にいまもその名を残している。

かつて用いられたジーメンス[編集]

1860年から20世紀半ばまで、「ジーメンス」もしくは「ジーメンス水銀単位」が電気抵抗の単位として使用されていた。その定義は「温度0における長さ1メートル、断面積1平方ミリメートルの水銀の電気抵抗」というもので、およそ0.953オームであった。この単位は、1881年以降第二次世界大戦まで電信電話事業者の間で広く使用された。

組立単位[編集]

ジーメンス毎メートル[編集]

ジーメンス毎メートル
記号 S/m
国際単位系 (SI)
種類 組立単位
電気伝導率
定義 1mあたり1Sの電気伝導率
テンプレートを表示

ジーメンス毎メートル(記号: S/m)は、電気伝導率(電気伝導度・導電率)の単位である。1ジーメンス毎メートルは、1メートルあたり1ジーメンスの電気伝導率と定義される。ジーメンス毎メートルは電気抵抗率の単位、オームメートル(Ωm)の逆数である。

国際単位系(SI)の電磁気の単位
名称 記号 次元 物理量
アンペアSI基本単位 A A 電流
クーロン C A·s 電荷電気量
ボルト V J/C = kg·m2·s−3·A−1 電圧電位
オーム Ω V/A = kg·m2·s−3·A−2 電気抵抗インピーダンスリアクタンス
オームメートル Ω·m kg·m3·s−3·A−2 電気抵抗率
ワット W V·A = kg·m2·s−3 電力放射束
ファラド F C/V = kg−1·m−2·A2·s4 静電容量
ファラドメートル F/m kg−1·m−3·A2·s4 誘電率
ファラドダラフ F−1 kg1·m2·A−2·s−4 エラスタンス
ボルトメートル V/m kg·m·s−3·A−1 電場(電界)の強さ
クーロン平方メートル C/m2 C/m2= m−2·A·s 電束密度
ジーメンス S Ω−1 = kg−1·m−2·s3·A2 コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
ジーメンスメートル S/m kg−1·m−3·s3·A2 電気伝導率(電気伝導度・導電率)
ウェーバ Wb V·s = kg·m2·s−2·A−1 磁束
テスラ T Wb/m2 = kg·s−2·A−1 磁束密度
アンペア(アンペア回数) A A 起磁力
アンペア毎メートル A/m m−1·A 磁場(磁界)の強さ
アンペアウェーバ A/Wb kg−1·m−2·s2·A2 磁気抵抗(リラクタンス)
ヘンリー H Wb/A = V·s/A = kg·m2·s−2·A−2 インダクタンスパーミアンス英語版
ヘンリーメートル H/m kg·m·s−2·A−2 透磁率
無次元数 χ
磁気感受率