オフィススイート

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オフィススイートの例。スクリーンショットはOpenOffice.org Writer / Calc / Impress / Draw

オフィススイート: Office suite)とは、パーソナルコンピュータを用いたオフィス業務に必要なソフトウェアをセットにした、ソフトウェアスイートの一種。スイートとは、「ひと揃え」という意味。より一般的にはオフィスソフト[1]とも呼ばれる。ワープロ表計算がその中心的な構成物であり、さらに個人情報管理、プレゼンテーションデータベースなどのアプリケーションが組み合わされる。

これまでにロータスコーレル、日本ではジャストシステムなどがオフィススイートを販売しているが、現在ではマイクロソフトMicrosoft Officeマイクロソフト・オフィスが圧倒的シェアを築き、他社製のスイートをほぼ駆逐している。一方でフリーソフトウェアのオフィススイートを制作する動きもあり、代表例の OpenOffice.orgオープンオフィス・オーアールジー[2]は政府系機関を中心に Microsoft Office からシェアを奪いつつある[要出典]


オフィススイートの功罪[編集]

オフィススイートは1990年代半ばに、オフィスワークがWindowsに移行する時期に始まり、それ以前にはパソコンメーカー各社が、個別に選択しバンドルしていたワープロソフトや表計算ソフトが、オフィススイートとして、実質的なセット販売割引により、まとめて扱われるようになっていった。現在では購入だけでなく報道でもワープロソフトや表計算ソフトが個別に扱われることが少なくなり、オフィススイートという集合体として扱われることが一般化している。

結果的に、購入費用は大きくなりやすく、OSの価格を上回り、パソコンの低価格化が進むことで、構成する最も高価な要素となってきた。

バンドル戦略によって、オフィススイート以外のソフトの知名度や地位が下がり、適切な選択ができない場合もある。 テキストエディターで事足りる用途のために、"ワードプロセッサーが必要"としてオフィススイートを導入することもあれば、家計簿ソフトの代わりにオフィススイート付きパソコンを購入することもある。DTPソフトの存在すら知らず、ワープロソフトや表計算ソフトで複雑な割付に腐心するようなことまである。

オフィススイートで使われる独自仕様のデータ形式が、後のインターネット普及においても無分別に利用され、結果的には以前からあったSGMLのような標準規格が一般化する機会を奪い、インターネット上の互換性問題を大きなものにしてきた。SGML自体には表現力の不足もあったが、その後XMLが規格化され、それを活かしたOpenDocument形式が規格化され、広く利用できるようになっている。またオフィススイートからPDF形式でエクスポートできる場合もある。

オフィススイートの最大の利点は、表計算の結果をグラフとしてワードプロセッサの文書に組み入れるような連携にある。反面、オフィススイートの名が表す通り、そういった使い方は一般家庭では機会が少ない。

現在では一般向けとしても、動作させるパソコンを限定したMS OfficeのOEM版搭載PCが広く販売されているが、製品寿命はパソコンのほうが短い傾向があり、5年を超える長期間の費用で考えた場合、リテール版よりOEM版のほうが高く付く場合もある。

代表的なオフィススイート[編集]

かつて販売されていたオフィススイート[編集]

  • AppleWorksアップルワークス - アップルコンピュータ
  • Justsystem Officeジャストシステム・オフィス - ジャストシステム
  • 一太郎Office&mdash オフィス - ジャストシステム
  • EPOCファミリエポック — - PFU
  • LANOFFICEランオフィス - NEC
  • Microsoft Worksマイクロソフト・ワークス - マイクロソフト
  • SMART/2スマート・ツー - 日本IBM
  • IBM Worksアイビーエム・ワークス - IBM
  • StarDivision StarOfficeスターオフィス - StarDivision

その他[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ : Office software
  2. ^ ただし Office Open XML 形式での保存は出来ない。