エルマンノ・オルミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Ermanno Olmi
エルマンノ・オルミ
エルマンノ・オルミ
生年月日 1931年7月24日(82歳)
出生地 ロンバルディア州ベルガモ県トレヴィーリオ
国籍 イタリアの旗 イタリア
職業 映画監督脚本家撮影監督映画プロデューサー
ジャンル 映画テレビ映画
活動期間 1953年 -
活動内容 1953年 監督デビュー
配偶者 ロレダーナ・デット
家族 ファビオ・オルミ 子息
主な作品
木靴の樹
聖なる酔っぱらいの伝説

エルマンノ・オルミErmanno Olmi, 1931年7月24日 - )は、イタリア映画監督脚本家撮影監督映画プロデューサーである。

人物・来歴[編集]

1931年(昭和6年)7月24日、イタリア・ロンバルディア州ベルガモ県トレヴィーリオに生まれる。

1953年(昭和28年)、22歳のころ、映画監督としてデビュー、ネオレアリズモの時代にドキュメンタリー映画や短篇映画を多く監督した。

1961年(昭和36年)、30歳のころに発表した『定職』が、同年のヴェネツィア国際映画祭でイタリア映画批評家賞、英国映画協会賞のサザーランド杯、翌1962年(昭和37年)のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞最優秀監督賞を受賞し、注目を浴びた。1963年(昭和38年)には、『婚約者たち』が第16回カンヌ国際映画祭パルムドールにノミネートされてコンペティション上映され、OCIC賞を受賞した。同作は、フランスの同世代の映画監督ジャン=リュック・ゴダールが映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』誌上に発表した1964年(昭和39年)のベストテンで、アルフレッド・ヒッチコックハワード・ホークスの新作を抑えて第1位に推した。

1978年(昭和53年)、47歳になる年に発表した『木靴の樹』は、同年の第31回カンヌ国際映画祭パルムドールと審査員エキュメリック賞をダブル受賞、翌1979年(昭和54年)のフランス映画批評家組合の最優秀外国映画賞、イタリアのナストロ・ダルジェント賞では監督賞、原作賞、脚本賞、撮影賞の4賞を独占した。日本でも岩波ホールで劇場公開され、伊丹十三をはじめ多くのファンを得た。

1987年(昭和62年)、56歳になる年に発表した『偽りの晩餐』が、同年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞、心理学会賞、FIPRESCI賞の3賞を獲得し、翌1988年(昭和63年)には、同年の監督作『聖なる酔っぱらいの伝説』(ヨーゼフ・ロート原作)で、同国際映画祭での最高賞である金獅子賞、およびOCIC賞を獲得、同作は翌1989年のナストロ・ダルジェント賞の監督賞と脚本賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の監督賞と編集賞を獲得した。

2001年(平成13年)、70歳で発表した『ジョヴァンニ』でも、同年のフライアーノ国際映画祭で最優秀作品賞、ナストロ・ダルジェント賞監督賞、翌2002年(平成14年)のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では監督賞、作品賞、製作賞、脚本賞の4賞を獲得している。

2003年(平成15年)、日本人女優の市川純を主演に起用したことで話題となった『屏風の陰で歌いながら』では、翌2004年(平成16年)のナストロ・ダルジェント賞では、オルミのオリジナル脚本に原作賞が授与された。

これまで60本あまりの作品を監督、30以上の映画賞を受賞し、世界的に高く評価されているが、日本公開作品は少ない。オペラの演出も手がける。『定職』(1961年)に主演した女優ロレダーナ・デットとの間に生まれた息子、ファビオ・オルミ[1]は撮影監督となり、父の監督作のカメラを回している。

主な監督作品[編集]

詳細は英語版イタリア語版フィルモグラフィを参照

  • 定職 Il Posto (1961年)
  • 婚約者たち I fidanzati (1963年)
  • 事情 La circostanza (1973年)
  • 木靴の樹 L' Albero degli zoccoli (1978年)
  • ミラノ Milano (1983年)*ドキュメンタリー映画
  • 偽りの晩餐 Lunga vita alla signora (1987年)
  • 聖なる酔っぱらいの伝説 La Leggenda del santo bevitore (1987年)
  • ジョヴァンニ Il Mestiere delle armi (2001年)
  • 屏風の陰で歌いながら Cantando dietro i paraventi (2003年)
  • 明日へのチケット Tickets (2005年)*オムニバス映画
  • ポー川のひかり Centochiodi (2006年)
  • 楽園からの旅人 Il villaggio di cartone (2011年)

主な受賞[編集]

『定職』

『婚約者たち』

『事情』

木靴の樹

『ミラノ』

  • 1982年 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞ヨーロッパダヴィド賞
  • 1986年 ナストロ・ダルジェント賞最優秀短篇監督賞

『偽りの晩餐』

『聖なる酔っぱらいの伝説』

  • 1988年 ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、OCIC賞
  • 1989年 ナストロ・ダルジェント賞監督賞、脚本賞
  • 1989年 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞監督賞、編集賞

『ジョバンニ』

  • 2001年 フライアーノ国際映画祭最優秀作品賞
  • 2001年 ナストロ・ダルジェント賞監督賞
  • 2002年 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞作品賞、監督賞、製作賞、脚本賞

『屏風の陰で歌いながら』'

  • 2004年 ナストロ・ダルジェント賞原作賞

『ポー川のひかり』

  • 2007年 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞批評家賞

功労賞

[編集]

  1. ^ John Wakeman, World Film Directors, Volume 2, 1945-1985, New York: The H.W. Wilson Company, 1988 ISBN 0824207637, p.710-715.

外部リンク[編集]