しらゆき (練習艦)
表示
しらゆき | |
---|---|
護衛艦当時の「しらゆき」(横浜港にて) | |
基本情報 | |
建造所 | 日立造船舞鶴工場 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 | 練習艦 |
級名 | しまゆき型練習艦 |
艦歴 | |
発注 | 1978年 |
起工 | 1979年12月3日 |
進水 | 1981年8月4日 |
就役 |
1983年2月8日 2011年3月16日(練習艦に種別変更) |
退役 | 2016年4月27日[1] |
その後 | 2017年1月30日、呉基地から解体処分のため洞海湾に向け出港する。 |
要目 | |
基準排水量 | 2,950 トン |
満載排水量 | 4,000 トン |
全長 | 130m |
最大幅 | 13.6m |
深さ | 8.5m |
吃水 | 4.13m |
機関 | COGOG方式 |
主機 |
川崎ロールス・ロイス オリンパスTM3Bガスタービン × 2基 川崎RRタインRM1C × 2基 |
出力 | 45,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 29.7ノット |
乗員 | 200名 |
兵装 |
62口径76mm単装速射砲 × 1門 Mk.15 mod.2 高性能20mm機関砲 × 2基(1993年装備) Mk.29 シースパロー短SAM 8連装発射機 × 1基 ハープーンSSM 4連装発射筒 × 2基 74式アスロック8連装発射機 × 1基 68式3連装短魚雷発射管 × 2基 |
搭載機 | ヘリコプター甲板のみ(格納庫内に講堂設置のため) |
C4ISTAR |
OYQ-5 目標指示装置 SFCS-6A 水中攻撃指揮装置 |
レーダー |
OPS-14B 対空 OPS-18-1 水上 OPS-20 航海用 81式射撃指揮装置2型-21/12A |
ソナー | OQS-4 |
電子戦・ 対抗手段 |
NOLR-6B ESM+OLT-3 ECM+OLR-9B RWR Mk.137 デコイ発射機 × 2基 |
その他 | 曳航具3型 対魚雷デコイ |
しらゆき(ローマ字:JS Shirayuki, TV-3517、DD-123)は、海上自衛隊の練習艦(最終時)。はつゆき型護衛艦の2番艦。晩年には練習艦に種別変更され、しまゆき型練習艦の2番艦となった。「しらゆき」の名は「白い雪」に由来し、同じ名を持つ艦艇としては旧海軍の神風型駆逐艦 (初代)6番艦「白雪」、吹雪型駆逐艦2番艦「白雪」に次いで3代目。
艦歴
[編集]「しらゆき」は、昭和53度計画2,900トン型護衛艦2211号艦として、日立造船舞鶴工場で1979年12月3日に起工され、1981年8月4日に進水、1983年2月8日に就役し、同日付で第1護衛隊群隷下に新編された第41護衛隊に「はつゆき」とともに編入され、横須賀に配備された。
就役当初は高性能20mm機関砲(CIWS)を装備していなかったが、1993年に装備されている。
1984年、1986年、1988年と3回続けて環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加した。
1990年1月31日、第41護衛隊が第4護衛隊群隷下に編成替えとなり、定係港が大湊に転籍。
1997年3月24日、第41護衛隊が横須賀地方隊隷下に編成替えとなり、再び横須賀へ転籍。同日付、隊番号の改正により第41護衛隊が第21護衛隊に改称。
2008年3月26日、自衛艦隊の大改編により、第21護衛隊が第11護衛隊に改称され、護衛艦隊隷下に編成替え。
2011年3月16日、練習艦に種別変更され、練習艦隊第1練習隊に編入、定係港が呉に転籍。
2013年、遠洋練習航海に参加[2]。8月7日にはポーランドのグディニャ港に寄港し、同月10日には両国初となる海上合同軍事演習を行った[3]。
2016年4月27日、除籍[1]。最終所属は、練習艦隊第1練習隊、定係港は呉であった。
歴代艦長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 桐本憲明 | 1983.2.8 - 1984.1.19 | 防大4期 | しらゆき艤装員長 | 佐世保地方総監部防衛部 | |
2 | 宮本 静 | 1984.1.20 - 1986.12.19 | 学習院大・ 13期幹候 |
統合幕僚会議事務局第3幕僚室 | かとり艦長 | 1986.7.1 1等海佐昇任 |
3 | 新野克洋 | 1986.12.20 - 1987.12.10 | 防大9期 | 海上幕僚監部副監察官 | 佐世保地方総監部防衛部第3幕僚室 | |
4 | 竹島信博 | 1987.12.11 - 1988.12.14 | 防大12期 | 海上幕僚監部調査部 | はたかぜ艦長 | 1等海佐 |
5 | 森口幸久 | 1988.12.15 - 1990.8.12 | 防大11期 | 海上幕僚監部防衛部装備体系課 | 海上自衛隊幹部学校研究部員 | |
6 | 歌田順治 | 1990.8.13 - 1993.3.23 | 防大12期 | 海上自衛隊幹部候補生学校教官 | 海上自衛隊第1術科学校教官 兼 研究部員 |
|
7 | 外村尚敏 | 1993.3.24 - 1995.3.23 | 防大19期 | 統合幕僚会議事務局 | 海上自衛隊幹部学校付 | |
8 | 久和清幸 | 1995.3.24 - 1997.7.31 | 防大17期 | 第1海上訓練指導隊訓練科長 | 横須賀戦術訓練装置運用隊 | |
9 | 太田也寸志 | 1997.8.1 - 1998.6.30 | 防大22期 | 東京業務隊付 | 海上幕僚監部防衛部運用課 運用第1班長 |
1998.1.1 1等海佐昇任 |
10 | 井上 力 | 1998.7.1 - 1999.8.19 | 防大24期 | 統合幕僚会議事務局 | 東京業務隊付 | |
11 | 高橋 均 | 1999.8.20 - 2001.3.22 | 防大24期 | 海上幕僚監部防衛部装備体系課 | 海上自衛隊幹部学校付 | |
12 | 五島浩司 | 2001.3.23 - 2002.3.24 | 防大25期 | 海上幕僚監部人事教育部教育課 | 海上自衛隊幹部学校付 | |
13 | 山崎浩一 | 2002.3.25 - 2003.1.23 | 防大29期 | あさかぜ船務長 兼 副長 | 海上幕僚監部監理部総務課 | |
14 | 鍛冶次郎 | 2003.1.24 - 2004.8.18 | 防大26期 | 海上自衛隊第1術科学校教官 | すずなみ艤装員長 | |
15 | 酒井 良 | 2004.8.19 - 2005.8.14 | 防大31期 | あけぼの船務長 兼 副長 | 海上幕僚監部防衛部防衛課 | |
16 | 山本勝也 | 2005.8.15 - 2006.7.31 | 防大34期 | 護衛艦隊司令部 | ||
17 | 藤田勝史 | 2006.8.1 - 2007.7.31 | 防大31期 | 自衛艦隊司令部幕僚 | 海上自衛隊幹部学校付 | |
18 | 川上司朗 | 2007.8.1 - 2008.10.16 | とわだ副長 | 海上幕僚監部防衛部運用支援課 | 就任時3等海佐 2008.7.1 2等海佐昇任 | |
19 | 池内 出 | 2008.10.17 - 2009.8.2 | 防大35期 | 海上幕僚監部防衛部運用支援課 | 海上自衛隊幹部学校付 | |
20 | 北御門裕 | 2009.8.3 - 2010.8.2 | 防大32期 | あしがら船務長 | 統合幕僚学校国際平和協力センター | |
21 | 平川 崇 | 2010.8.3 - 2011.8.1 | 防大36期 | しらせ船務長 | しらせ航海長 | |
22 | 夏井 隆 | 2011.8.2 - 2012.8.23 | 防大36期 | 第1ミサイル艇隊司令 | 海上自衛隊幹部学校付 | 2012.1.1 1等海佐昇任 |
23 | 川内健治 | 2012.8.24 - 2013.11.21 | 防大34期 | ときわ副長 | 横須賀海上訓練指導隊砲雷科長 | |
24 | 奥村博隆 | 2013.11.22 - 2014.12.21 | 防大36期 | 護衛艦隊司令部 | 海上自衛隊第1術科学校主任教官 | |
25 | 川田英司 | 2014.12.22 - 2016.4.27 | 防大35期 | ふゆづき副長 | 呉地方総監部管理部勤務 |
ギャラリー
[編集]-
横須賀基地(船越地区)に停泊中の「しらゆき」(2009年)
-
横須賀港に停泊中の「しらゆき」(2010年)
-
天保山埠頭における「しらゆき」(2014年)
-
第1練習隊の3艦(2016年頃)。手前から「しまゆき」、「しらゆき」、「せとゆき」
脚注
[編集]- ^ a b 呉基地 海自練習艦が退役 Archived 2016年4月30日, at the Wayback Machine.
- ^ 平成25年度遠洋練習航海
- ^ 日本・ポーランド、初の海上合同軍事演習
参考文献
[編集]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
- 『世界の艦船』第750号(海人社、2011年11月号)