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酸化プラセオジム(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酸化プラセオジム(III)
識別情報
CAS登録番号 12036-32-7 チェック
PubChem 165911
EC番号 234-845-3
特性
化学式 Pr2O3
モル質量 329.813 g/mol
外観 白色の六方晶
密度 6.9 g/cm3
融点

2183 °C, 2456 K, 3961 °F

沸点

3760 °C, 4033 K, 6800 °F [1]

磁化率 +8994.0·10−6 cm3/mol
構造
結晶構造 六方、hP5
空間群 P-3m1, No. 164
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -1809.6 kJ•mol−1
標準定圧モル比熱, Cpo 117.4 J•mol−1•K−1[1]
関連する物質
その他の陰イオン 塩化プラセオジム(III)
硫化プラセオジム(III)
その他の陽イオン 酸化ネオジム(III)
酸化プロメチウム(III)
酸化セリウム(III)
関連物質 酸化ウラン(VI)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化プラセオジム(III)プラセオジムや単に酸化プラセオジムとも)は、プラセオジム酸素からなる化合物。化学式はPr2O3, 白色の六方晶を形成する[1]酸化マンガン(III)またはビックスバイト構造で結晶化する[2]

用途

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ケイ素と組み合わせることで誘電体として使用できる[2]ジジミウムガラスと呼ばれるプラセオジムをドープしたガラスは黄色になり、赤外線を遮断するため溶接用のゴーグルに使用される。ガラスやセラミックスを黄色に着色するためにも使用される[3]。セラミックスの着色には非常に濃い茶色で混合原子価の化合物である酸化プラセオジム(III,IV)(Pr6O11)も使用される。

脚注

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  1. ^ a b c Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, Florida: CRC Press, pp. 478, 523, ISBN 0-8493-0594-2 
  2. ^ a b Dabrowski, Jarek; Weber, Eicke R. (2004), Predictive Simulation of Semiconductor Processing, Springer, pp. 264, ISBN 978-3-540-20481-7, https://books.google.com/books?id=oCH9tiY7VeoC&pg=PA270&dq=%22Praseodymium(III)+oxide%22+OR+%22Praseodymium+oxide%22 2009年3月18日閲覧。 
  3. ^ Krebs, Robert E. (2006), The History and Use of our Earth's Chemical Elements, Greenwood Publishing Group, pp. 283, ISBN 978-0-313-33438-2, https://books.google.com/books?id=yb9xTj72vNAC&pg=PA283&dq=%22Praseodymium(III)+oxide%22+OR+%22Praseodymium+oxide%22 2009年3月18日閲覧。