第47回ベルリン国際映画祭
表示
第47回ベルリン国際映画祭は1997年2月13日から24日まで開催された。
概要
[編集]コンペ部門には25本の長編と9本の短編が出品された。1997年は『イングリッシュ・ペイシェント』や『ゲット・オン・ザ・バス』など、アメリカ映画の活躍が目立ち、その中から雑誌ハスラーの創刊者であるラリー・フリントの伝記映画『ラリー・フリント』が金熊賞を受賞した。
受賞
[編集]- 金熊賞:『ラリー・フリント』(ミロス・フォアマン)[1]
- 銀熊賞
- 審査員特別賞:『河』 (ツァイ・ミンリャン)
- 監督賞:エリック・ユーマン (『ジェマ港』)
- 男優賞:レオナルド・ディカプリオ (『ロミオ+ジュリエット』)
- 女優賞:ジュリエット・ビノシュ (『イングリッシュ・ペイシェント』)
- 芸術貢献賞:ラウル・ルイス (『Généalogies d'un crime』)
- 貢献賞:ズビグニエフ・プレースネル (『バード・ストリートの島』)
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
Das Leben ist eine Baustelle (Life Is All You Get) |
ヴォルフガング・ベッカー | ドイツ |
ゲット・オン・ザ・バス Get on the Bus |
スパイク・リー | アメリカ合衆国 |
Généalogies d'un crime (Genealogies of a Crime) |
ラウル・ルイス | フランス ポルトガル |
河 He liu |
ツァイ・ミンリャン | 台湾 |
ラブ・アンド・ウォー In Love and War |
リチャード・アッテンボロー | アメリカ合衆国 |
Leneged Enayim Maaraviot (Under Western Eyes) |
Joseph Pitchhadze | イスラエル |
Lucie Aubrac | クロード・ベリ | フランス |
張込み 埋伏 |
ヤン・ヤーチョウ ホァン・チェンシン |
中国 |
クアトロ・ディアス O Que É Isso, Companheiro? |
ブルーノ・バレット | ブラジル アメリカ合衆国 |
Panna Nikt (Miss Nobody) |
アンジェイ・ワイダ | ポーランド |
ジェマ港 Port Djema |
エリック・ユーマン | フランス イタリア ギリシャ |
ロミオ+ジュリエット Romeo + Juliet |
バズ・ラーマン | アメリカ合衆国 |
ローズウッド Rosewood |
ジョン・シングルトン | アメリカ合衆国 |
夢翔る人/色情男女 色情男女 |
イー・トンシン | イギリス領香港 |
心の秘密 Secretos del corazón |
モンチョ・アルメンダリス | フランス ポルトガル スペイン |
瀬戸内ムーンライト・セレナーデ | 篠田正浩 | 日本 |
陰謀のシナリオ Smilla's Sense of Snow |
ビレ・アウグスト | デンマーク ドイツ スウェーデン |
ボスニア戦線 Territorio Comanche |
ヘラルド・エレーロ | スペイン フランス 他 |
クルーシブル The Crucible |
ニコラス・ハイトナー | アメリカ合衆国 |
イングリッシュ・ペイシェント The English Patient |
アンソニー・ミンゲラ | アメリカ合衆国 イギリス |
マイ・リトル・ガーデン The Island on Bird Street |
ソーレン・クラーク=ヤコブセン | デンマーク イギリス ドイツ |
ラリー・フリント The People vs. Larry Flynt |
ミロス・フォアマン | アメリカ合衆国 カナダ |
Три истории (Three Stories) |
キラ・ムラートワ | ロシア ウクライナ |
ツイン・タウン Twin Town |
ケヴィン・アレン | イギリス |
kitchen キッチン 我愛厨房 |
イム・ホー | イギリス領香港 日本 |
コンペティション外
[編集]- マーズ・アタック! – ティム・バートン (アメリカ)
- Le comédien – クリスチャン・ド・シャロンジェ (フランス)
- Le jour et la nuit – ベルナール・アンリ・レヴィ (フランス・カナダ)
- Mein Herz - niemandem! – ヘルマ・サンダース=ブラームス (ドイツ)
日本映画
[編集]コンペティション部門に篠田正浩の『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』が出品された。
パノラマ部門で SABUの『弾丸ランナー』、石井聰亙の『ユメノ銀河』が、フォーラム部門で井坂聡の『[Focus]』、矢口史靖の『ひみつの花園』、大友克洋、森本晃司、岡村天斎のオムニバス『MEMORIES』、小栗康平の『眠る男』がそれぞれ上映された。
審査員
[編集]- ジャック・ラング (フランス/政治家)
- ハーク・ボーム (ドイツ/監督)
- フェリッド・ブーゲディール (チュニジア/監督)
- ウンベルト・ソラス (キューバ/監督)
- デヴィッド・ヘアー (イギリス/監督・脚本家)
- ニン・イン (中国/監督・脚本家)
- マギー・チャン (香港/女優)
- マリアンネ・ゼーゲブレヒト (ドイツ/女優)
- ペア・ホルスト (デンマーク/プロデューサー)
- ボレスワフ・ミハレク (ポーランド/脚本家)
- フレッド・グロニッチ (アメリカ/アメリカ映画輸出協会)
出典
[編集]- ^ “フォアマン監督が死去、86歳 映画「アマデウス」などでアカデミー賞2度受賞”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2018年4月14日) 2021年2月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式サイト (ドイツ語・英語)