第11回ベルリン国際映画祭
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第11回ベルリン国際映画祭は1961年6月23日から7月4日まで開催された。
概要
[編集]1961年のベルリン国際映画祭は、ジャン=リュック・ゴダール、ベルンハルト・ヴィッキ、ミケランジェロ・アントニオーニ、黒澤明などの作品がコンペティションに選出され、強力なラインナップとなった。その中から金熊賞に選ばれたのはアントニオーニの『夜』であった。
受賞
[編集]- 金熊賞:『夜』(ミケランジェロ・アントニオーニ)
- 銀熊賞
- 審査員特別賞:『女は女である』(ジャン=リュック・ゴダール)、『Makkers staakt uw wild geraas』 (フォンス・ラデメーカーズ)、『Mabu』 (カン・デジン)
- 監督賞:ベルンハルト・ヴィッキ (『Das Wunder des Malachias』)
- 男優賞:ピーター・フィンチ (『No Love for Johnnie』)
- 女優賞:アンナ・カリーナ (『女は女である』)
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
A Morte Comanda o Cangaço (The End of the Cancageiros) |
ヴァウテル・ギマランエス・モッタ | ブラジル |
Almurahikat | アーメド・ディアエディン | エジプト |
Amélie ou le temps d'aimer (Amelie or The Time to Love) |
ミシェル・ドラック | フランス |
Antigoni | Yorgos Javellas | ギリシャ |
Anuradha (Love of Anuradha) |
リシケーシュ・ムカルジー | インド |
マラキアスの奇蹟 Das Wunder des Malachias |
ベルンハルト・ヴィッキ | 西ドイツ |
ミシシッピー氏の結婚 Die Ehe des Herrn Mississippi |
クルト・ホフマン | スイス 西ドイツ |
I faresonen (Zone of Danger) |
Bjørn Breigutu | ノルウェー |
Kirik çanaklar (The Broken Pots) |
メムドゥー・ユン | トルコ |
五日間の恋人 L’Amant de cinq jours |
フィリップ・ド・ブロカ | フランス イタリア |
L'Assassino (The Assassin) |
エリオ・ペトリ | イタリア フランス |
夜 La notte |
ミケランジェロ・アントニオーニ | イタリア |
La Patota | ダニエル・ティナイレ | アルゼンチン |
Los Jóvenes (Young People) |
ルイス・アルコリサ | メキシコ |
Mabu | カン・デジン | 韓国 |
Makkers Staakt uw Wild Geraas (That Joyous Eve) |
フォンス・ラデメーカーズ | オランダ |
No Love for Johnnie | ラルフ・トーマス | イギリス |
黒いシルク Prae dum[1] |
Tom Wisawachart ラット・ペスタニー ラッタナワディー・ラッタナーパン |
タイ |
Question 7 | スチュアート・ローゼンバーグ | アメリカ合衆国 西ドイツ |
びっくり大将 Romanoff and Juliet |
ピーター・ユスティノフ | アメリカ合衆国 |
結婚泥棒 The Pleasure of His Company |
ジョージ・シートン | アメリカ合衆国 |
Traumland der Sehnsucht (Dreamland of Desire) |
ヴォルフガング・ミュラー=ゼーン | ギリシャ 西ドイツ |
Tulipunainen kyyhkynen (The Scarlet Dove) |
マッティ・カッシラ | フィンランド |
Two Loves | チャールズ・ウォルターズ | アメリカ合衆国 |
女は女である Une femme est une femme |
ジャン=リュック・ゴダール | フランス |
悪い奴ほどよく眠る | 黒澤明 | 日本 |
一萬四千個證人 (14000 Witnesses) |
王豪 | 台湾 イギリス領香港 |
- ^ タイ初のシネマスコープ作品
審査員
[編集]- ジェームズ・クイン (イギリス/プロデューサー)
- フランス・ロシュ (France Roche、フランス/映画・演劇批評家)
- サタジット・レイ (インド/監督)
- ニコラス・レイ (アメリカ/監督)
- ファルク・ハルナック (西ドイツ/監督)
- ヒアン・ルイヒ・ロンディ(イタリア/脚本家)
- マルク・テュルフクリュエ (Marc Turfkruyer、ベルギー/)
- ハンス・シャールヴェヒター (Hans Schaarwächter、西ドイツ/)
- Hirosugu Ozaki (日本/)
外部リンク
[編集]- 公式サイト (ドイツ語・英語)