「タリーズコーヒー」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
TAM-SAN (会話 | 投稿記録)
マーケティング要素が強すぎるためコメントアウト範囲を拡大
TAM-SAN (会話 | 投稿記録)
反論なし。コメントアウト範囲を削除
タグ: サイズの大幅な増減
67行目: 67行目:


=== 店舗数・出店方針 ===
=== 店舗数・出店方針 ===
<!--
日本では、郊外型の[[ショッピングモール]]など大型の複合型商業施設や[[オフィスビル]]を中心に積極的な展開を行っている。

資金も無い中でベンチャーを立ち上げた創業者の松田公太は、世界最大手の[[スターバックスコーヒー]]と互角に戦う為に様々な出店戦略を発案する。オフィスビルを中心とした積極的な展開はその一つ。日本初となる席の無い店舗は三井物産の大手町本部の一階に開店した。
-->


[[2006年]][[4月3日]]の[[麻布十番]]店をもって300店舗を達成し、最後の進出県である[[鳥取県]]も2014年4月30日に全国で555店舗目となる[[鳥取大学医学部附属病院]]店を外来ホールに開店し、全都道府県への出店を達成した[4]。
[[2006年]][[4月3日]]の[[麻布十番]]店をもって300店舗を達成し、最後の進出県である[[鳥取県]]も2014年4月30日に全国で555店舗目となる[[鳥取大学医学部附属病院]]店を外来ホールに開店し、全都道府県への出店を達成した[4]。
120行目: 115行目:
*テレビ局
*テレビ局
**[[住友不動産六本木グランドタワー]]1階「ナナナリア」内([[テレビ東京]]オフィシャルショップ併設)
**[[住友不動産六本木グランドタワー]]1階「ナナナリア」内([[テレビ東京]]オフィシャルショップ併設)
<!--
=== 飲料製品における伊藤園との共同開発 ===
2006年10月にタリーズコーヒージャパンが伊藤園の連結子会社となったことを受け、翌2007年5月から両社の共同開発により「TULLY’S COFFEE」ブランドの製品を伊藤園で発売することとなり、手始めに、[[関東地方]]の[[コンビニエンスストア]]限定でチルドカップコーヒーを発売した<ref>[http://www.itoen.co.jp/news/detail/id=20317 BARISTA'S SPECIAL(バリスタズ スペシャル) デビュー「 LATTE[ラテ] 」「 BLACK[ブラック] 」] - 株式会社伊藤園 ニュースリリース 2007年5月9日(2013年12月29日閲覧)</ref>。その後、販売エリアは拡大し、同年8月には[[甲信越地方]]と[[静岡県]]に拡大、翌2008年5月のリニューアル時には[[東海地方]]に拡大、2009年7月のリニューアル時には[[関西地方]]にも拡大した。2010年8月発売の「Specialty ESPRESSO(スペシャルティ エスプレッソ)」から全国発売となった。

2007年12月には店頭で提供されているホット飲料用容器を再現した業界初の「シアトルトップ」を採用したホット専用のチルドカップコーヒー「Winter Shot(ウィンターショット)」を[[東京都]]内のコンビニエンスストアでテスト販売。その後、2008年11月に「シアトルトップ」を改良してリニューアルし、販売エリアを関東・甲信地方と静岡県に拡大、翌月には[[北海道]]・[[東北地方|東北]]・[[北陸地方|北陸]]・東海・関西に拡大、翌々月には残りの[[中四国地方|中四国]]・[[九州地方]]にも拡大し、ブランド初の全国発売となった(既発売のチルドカップ製品よりも販売エリアが広く、地区によっては取り扱いが本製品のみの場合があった)。2009年11月には全国一斉に発売を再開した。

そして、2009年11月に初の缶製品となるボトル缶入りブラックコーヒー「BARISTA'S CHOICE Black(バリスタズチョイス ブラック)」を全国で発売。その後、チルドカップ製品がすべて販売終了となり、2017年1月時点ではボトル缶を中心とした缶製品のみのラインナップとなっている。

販売数量は年を重ねるごとに右肩上がりに拡大し、2015年11月5日には、同年の販売数量が10月末の時点で1,000万ケースの大台を突破したことを発表した<ref>[http://www.itoen.co.jp/news/detail/id=24524 「 TULLY'S COFFEE 」ブランド年間販売数量 1,000万ケースを突破!] - 株式会社 伊藤園 2015年11月5日(2015年11月15日閲覧)</ref>。

以下はこれまでに発売された製品の一覧で、☆印は2017年1月時点で発売されている製品、◆印はエリア限定販売品である。


* 缶製品
** BARISTA'S CHOICE Black(バリスタズ チョイス ブラック、2009年11月発売/2010年3月リニューアル/同年10月リニューアル)
** BARISAT'S CHOICE 微糖Black(2010年3月発売)
** BARISTA'S CHOICE Café Sepiano(バリスタズ チョイス カフェ セピアーノ、2010年5月発売)
** BARISTA'S CHOICE ESPRESSO FORTE STILE(バリスタズ チョイス エスプレッソ フォルテスティーレ、2010年11月発売/2011年4月リニューアル)
** BARISTA'S CHOICE ESPRESSO LATTE STILE(バリスタズ チョイス エスプレッソ ラテスティーレ、2010年11月発売)
** BARISTA'S CHOICE Black COLD STILE(バリスタズ チョイス コールドスティーレ、2011年3月発売)
** BARISTA'S CHOICE ESPRESSO 微糖スティーレ(2011年4月発売)
** BARISTA'S CHOICE ICE GRANDE 0(バリスタズ チョイス アイス グランデ オー、2011年5月発売)
** BARISTA'S CHOICE Black 香りの青(2011年10月発売) - 従来の「BARISTA'S CHOICE Black」のリニューアル品
** BARISTA'S CHOICE Black コクの赤(2011年10月発売) - 従来の「BARISTA'S CHOICE Black」のリニューアル品
** BARISTA'S CHOICE FORTE ESPRESSO(バリスタズ チョイス フォルテ エスプレッソ、2011年10月発売)
** BARISTA'S CHOICE ESPRESSO 微糖(2011年10月発売)
** BARISTA'S CHOICE CAPPUCCINO(バリスタズ チョイス カプチーノ、2011年11月発売)
** BARISTA'S Black☆ - (2012年3月発売/同年5月390mlボトル缶追加/同年10月リニューアル/2013年3月リニューアル/同年9月リニューアル/2014年3月リニューアル/同年9月-10月リニューアル/2015年2月・4月リニューアル/同年8月ホット専用追加/同年10月リニューアル/同年11月185g缶追加/2016年2月・4月リニューアル/同年8月~9月ボトル缶のみリニューアル) - 従来発売されていた「BARISTA'S CHOICE Black」のリニューアル品。当初は285mlボトル缶のみだったが、2012年5月に390mlボトル缶、2015年8月にホット専用285mlボトル缶、同年11月に「[[W (缶コーヒー)|W coffee]]」などとほぼ同容量の飲みきりサイズとして185gを順次追加発売した。なお、2016年秋のリニューアルでは、先行でホット専用が8月に、285mlボトル缶と390mlボトル缶が9月に順次リニューアルした。
** ICED COCOA LATTE(アイスココアラテ、2012年4月発売)
** THE BARISTA'S BLEND(ザ バリスタズ ブレンド、2012年4月発売)
** Iced Honey Milk Latte(アイス ハニーミルクラテ、2012年4月発売)
** BARISTA'S ICED COFFEE(バリスタズ アイスコーヒー、2012年7月発売/2014年4月リニューアル) - 発売当初は400mlボトル缶入りだったが、2014年4月の再発売時に285mlボトル缶に小容量化。同年6月に390mlボトル缶を追加発売した。285mlボトル缶は2015年4月に再々発売されている。
** Gentle roast(ジェントル ロースト、2012年9月発売)
** BARISTA'S BLEND ROYALPRESSO(バリスタズ ブレンド ロイヤルプレッソ、2012年10月発売)
** BARISTA'S Light Style BLACK(バリスタズ ライトスタイル ブラック、2013年3月発売)
** BARISTA'S DEMITASSE☆(バリスタズ デミタス、2013年11月発売/2015年10月リニューアル/2016年10月リニューアル) - 発売当初は170gだったが、2016年10月のリニューアルで165gに減容。
** BARISTA'S CAFFE LATTE(バリスタズ カフェラッテ、2013年11月発売)
** BARISTA'S BLEND☆(バリスタズ ブレンド、2013年12月発売/2015年9月容量追加/2015年10月リニューアル/2016年10月リニューアル) - 「BARISTA'S BLEND ROYALPRESSO」のリニューアル品。2015年9月に「スマートボトル」を採用した220mlボトル缶を追加して既存の缶入りと2容量となり、翌月に缶入りを170gから185gに増量。後に缶入りのみの設定となり、2016年10月のリニューアルで180gに減容した。
** COFFEE SHOP STYLE COCOA(コーヒーショップスタイル ココア、2013年12月発売)
** BARISTA'S PRIME BLACK(バリスタズ プライムブラック、2014年6月発売)
** BARISTA'S PRIME PRESSO(バリスタズ プライムプレッソ、2014年10月発売)
** [[アーモンド]][[カプチーノ]] aromacino(アロマチーノ、2014年12月発売) - 広口タイプの190gボトル缶を採用
** BARISTA'S COFFEE 微糖(2014年12月~2015年1月発売) - [[人工甘味料]]不使用の微糖タイプ(2011年10月発売の「BARISTA'S CHOICE ESPRESSO 微糖」以来の製品)。285mlボトル缶は加温時にデザインが変化するラベルを採用。
** BARISTA'S LATTE SUGARLESS(バリスタズ ラテ シュガーレス、2015年5月発売/同年10月リニューアル) - [[砂糖]]・合成甘味料不使用の無糖カフェラテ。当初は370mlボトル缶入りでコンビニエンスストア限定で発売されていたが、2015年10月のリニューアル時に全業態向けの270mlボトル缶を追加した。
** BARISTA'S THE ICE COFFEE(バリスタズ ジ アイスコーヒー、2015年6月発売) - 「BARISTA'S COFFEE 微糖」の実質的な後継製品で、発売当初は390mlボトル缶での設定だったが、2016年2月に285mlボトル缶に変更しリニューアル。
** BARISTA'S LATTE☆(バリスタズ ラテ、2015年10月発売/2016年4月370mlボトル缶追加/同年10月ボトル缶リニューアル並びに追加) - 発売当初は「BARISTA'S LATTE SUGARLESS」の185g缶仕様だったが、「BARISTA'S LATTE SUGARLESS」からのリニューアル品として、2016年4月に370mlボトル缶を、同年10月に260mlボトル缶(同時に370mlボトル缶もリニューアル)を順次追加しし、ラインナップを統合した。
** BARISTA'S ESPRESSO☆(バリスタズ エスプレッソ、2016年5月発売) - 370mlボトル缶入り・微糖タイプ。コンビニエンスストア先行発売。
** BARISTA'S THE ICE 微糖アイスコーヒー☆(2016年6月発売) - 従来発売されていた「BARISTA'S THE ICE COFFEE」の後継製品で、390mlボトル缶での設定。
** BARISTA'S CAFÉ au LAIT☆(バリスタズ カフェオレ、2016年10月発売) - 「TULLY'S COFFEE」ブランドで初めてとなる加糖タイプのカフェオレで、コーヒー規格。260mlボトル缶での設定。

* チルドカップ製品
** BARISTA'S SPECIAL LATTE◆(バリスタズ スペシャル ラテ、2007年5月発売)
** BARISTA'S SPECIAL BLACK◆(バリスタズ スペシャル ブラック、2007年5月発売)
** BARISTA'S SPECIAL Tiramisu Latte◆(バリスタズ スペシャル ティラミス ラテ、2007年12月発売/2008年11月リニューアル・冬季限定品)
** Winter Shot(ウィンターショット、2007年12月発売/2008年11月リニューアル)
** BARISTA'S SPECIAL 抹茶ティラミス◆(2008年3月発売・春季限定品)
** BARISTA'S SPECIAL 春ふわLATTE◆(2008年4月発売・春季限定品)
** BARISTA'S SPECIAL PREMIUM LATTE◆(バリスタズ スペシャル プレミアム ラテ、2008年5月発売/同年9月リニューアル) - 「LATTE」のリニューアル品
** BARISTA'S SPECIAL PREMIUM BLACK◆(バリスタズ スペシャル プレミアム ブラック、2008年5月発売) - 「BLACK」のリニューアル品
** BARISTA'S SPECIAL Jasmine Latte◆(バリスタズ スペシャル ジャスミン ラテ、2008年7月発売・夏季限定品)
** BARISTA'S SPECIAL DEMITASSE triple diet◆(バリスタズ スペシャル デミタス トリプルダイエット、2008年9月発売)
** BARISTA'S SPECIAL Matcha Latte◆(バリスタズ スペシャル 抹茶ラテ、2008年11月発売/2009年4月リニューアル) - 2009年4月のリニューアル時に「抹茶ラテ」に改名
** BARISTA'S SPECIAL HARD ESPRESSO◆(バリスタズ スペシャル ハードエスプレッソ、2008年12月発売)
** BARISTA'S SPECIAL 微糖 DEMITASSE◆(2008年12月発売) - 「DEMITASSE triple diet」のリニューアル品
** Winter Shot カプチーノ◆(2009年1月発売)
** 生キャラメルラテ◆(2009年2月発売・冬季限定品)
** 生チョコラテ◆(2009年3月発売・期間限定品)
** ESPRESSO◆(エスプレッソ、2009年7月発売)
** Double Milk Café◆(ダブルミルクカフェ、2009年7月発売)
** Real Espresso◆(リアルエスプレッソ、2010年4月発売)
** Light Latte◆(ライトラテ、2010年4月発売)
** Specialty ESPRESSO(スペシャルティ エスプレッソ、2010年8月発売)
** Hot Choco latte(ホットチョコラテ、2010年11月発売)
** BARISTA'S CHOICE ESPRESSO AROMA STILE(バリスタズ チョイス エスプレッソ アロマスティーレ、2010年12月発売)

== メニュー ==
=== ドリンク ===
[[File:TULLY'S-COFFEE-.jpg|thumb|150px|本日のコーヒーショートサイズ]]
[[File:Tullisicecoffee.jpg|thumb|150px|アイスコーヒーショートサイズ]]
[[File:Tullis GreenTes late.JPG|thumb|150px|アイス緑茶ラテ]]
メニューは前述のとおり豊富にあり、定番のものから季節限定のものまで様々ある。
; コーヒー
: ハウスブレンドをはじめとした数種類のコーヒーが日替わりで提供される本日のコーヒー、アイスコーヒーの他、[[カフェイン]]レスコーヒー(ディカフェ)がある。その他に定番の[[カフェモカ]]、[[カプチーノ]]、[[エスプレッソ]]が用意されている。また本日のコーヒーで提供されているコーヒー豆は店内で購入が可能となっている。
; 紅茶
: オリジナルブレンド、[[ハーブティー]]、[[アールグレイ]]、[[ロイヤルミルクティー]]、[[アイスティー]]などが用意されている。
; スワークル
: フローズン状のドリンクで、マンゴータンゴ、ロイヤルミルクティー、エスプレッソ、抹茶、などがある。その他にあんず等季節ごとに新商品が提供される。
その他に[[抹茶]]ラテ、チョコラテ(チョコレートシロップはタリーズのオリジナル)、ブラッドオレンジジュースなどがある。


===フード===
; サンドイッチ
: オーソドックスなサンドイッチのほか、[[ベーグル]]サンド、[[ピタ]]サンド、[[カツサンド]]など数種類がある。
; ホットミール
: 数種の[[ホットドッグ]]、ホットベーグルサンド、ピザタイプのサンドイッチ、トリプルチーズフォカッチャなどがある。
; スイーツ
: [[デニッシュ]]、[[ケーキ]]、[[アップルパイ]]、[[ビスケット]]、スコーンなど常時数種類用意されている。
; アイスクリーム
: 他のコーヒーショップではあまり見かけないアイスクリームバーがある。
-->
== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{Reflist}}
{{Reflist}}

2017年10月12日 (木) 10:15時点における版

タリーズコーヒー
Tully's Coffee Corporation
種類 会社
略称 タリーズ
本社所在地 アメリカ合衆国の旗
ワシントン州シアトル
設立 1992年
事業内容 コーヒーショップチェーン
売上高 3600万ドル(2012年)
従業員数 480人(2012年)
関係する人物 パトリック・デンプシー
外部リンク http://www.tullyscoffeeshops.com/
テンプレートを表示

タリーズコーヒーTully's Coffee Corporation)は、アメリカワシントン州シアトルを本拠とするコーヒーチェーン店。アメリカ国外では、ブランドライセンス供与の形で日本韓国に出店している。

概説

1992年に、シアトル不動産会社を営むトム・タリー・オキーフ(: Tom Tully O'Keefe)が開業し、2006年に初の純益を計上した。アメリカ西海岸を中心に約200店舗のコーヒーショップを運営し、スターバックスに続いて全米2位の売り上げを誇る。日本では別法人による店舗展開を行っている。

同じシアトル系コーヒーショップということでスターバックスとはライバル関係であり、以前はシアトルの本社施設も向かい合わせに存在した(現在はタリーズの本社が移転した)。タリーズコーヒーは、このように対立するスターバックスに隣接して店舗を開く拡大戦略をとっていたことでよく知られる。シアトルでは、「タリーズコーヒーを探す最も簡単な方法は、スターバックスの前に立ち、あたりを見回すことだ」というジョークがよく言われる。同様にライバル関係であったシアトルズベストコーヒーがスターバックス傘下に入ったことで、ますます競争は激化している。

そうした競争の激化から、2012年10月連邦倒産法第11章を申請し、事実上の倒産。2013年1月4日競売の結果、米俳優パトリック・デンプシーが47店舗を920万ドルで落札した。デンプシーはアメリカのドラマ「グレイズ・アナトミー」のデレク・シェパード医師役で知られており、同ドラマの舞台であるシアトルを第2の故郷のように思っているため、タリーズコーヒーの名前と従業員を守るために入札したという。なお、日本におけるタリーズコーヒーは、タリーズコーヒージャパンが、2005年にライセンス権をアメリカ法人から買い取り、以後アメリカ法人とは独立していたため、アメリカ法人倒産の影響を受けなかった。

2013年4月よりプリペイドカード「タリーズカード」による支払いが可能になった。

日本におけるタリーズコーヒー

伊藤園 > タリーズコーヒー
堺筋本町店(大阪市中央区
河原町六角店(京都市中京区
京都三条通り店(京都市中京区)

日本における営業は、伊藤園の子会社タリーズコーヒージャパンが行っている。

創業社長の松田公太がシアトルのローカルコーヒー店(当時5店舗)の「タリーズ」と出会い、日本での営業権を交渉。1997年1月にタリーズコーヒーの日本での1年間の独占契約権を得て、8月7日に東京都中央区銀座にタリーズコーヒー1号店を開業。

1998年5月にタリーズコーヒージャパン株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。

2001年にナスダック・ジャパン(現・ジャスダック)に株式を上場し、2002年に持株会社体制に移行(フードエックス・グローブ株式会社)。

2004年にフードエックス・グローブをMBOにより非上場化し、2005年に日本における「Tully’s」商標権を完全取得。

2006年に320店舗に成長し、日本におけるスペシャルティコーヒーチェーン2位に成長したタリーズジャパンを伊藤園に譲渡。

2016年現在、店舗数は630店舗となる。

特徴

若い女性を日本での主なターゲットとしている[1]スターバックスよりも、やや上の、コーヒーの味へのこだわりが強い25歳以上に客層ターゲットを設定している[2]。このため、内装はクレマと呼ばれるエスプレッソ表面の泡のような色に壁面を統一し、カントリー風の椅子を組み合わせるなどの工夫をしている。知名度向上のため創業直後の1997年11月にインパクトのある緑色のストローを導入したところ、直後にスターバックスも同じ色のストローを採用するなど、イメージ戦略で両社は競合している。なおタリーズでも、スターバックスと同様にタンブラーやマグを持参すると値引きするサービス(タリーズは30円、スターバックスは20円の値引き)を実施している。もちろん、タリーズで売っているタンブラーやマグでなくても、同様のサービスが受けられる。[1]

メニュー面では、使用するコーヒー豆は高品質のアラビカ種のみで一杯一杯手動マシンを使っているという「スペシャルティ」にこだわっていること、アイスクリームや食事メニュー・期間限定メニューが豊富であることが特徴として挙げられる。ちなみに、社会貢献のために2003年から絵本作品を毎年募集し、優秀な作品を本にして店舗内で販売している。

また全店が完全禁煙制のスターバックスと違い、喫煙席を持つ店舗がある。喫煙席は「喫茶店で喫煙する日本的な文化」を尊重した形で、かつコーヒーの香りや居心地に影響を与えないように完全分煙されており、喫煙者用にガラスで仕切られた小部屋が用意されている。

日本のほとんどの店舗で公衆無線LANサービスのアクセスポイントを設置しており[3]、NTTドコモのdocomo Wi-Fi、NTT東日本・NTT西日本のフレッツスポット、およびNTTコミュニケーションズのホットスポットが利用可能である。

店舗数・出店方針

2006年4月3日麻布十番店をもって300店舗を達成し、最後の進出県である鳥取県も2014年4月30日に全国で555店舗目となる鳥取大学医学部附属病院店を外来ホールに開店し、全都道府県への出店を達成した[4]。

また、コーヒーチェーン業界の先駆けとして取り組んだ病院内店舗では2004年4月に好仁会東大病院店がオープンし、現在も積極的に出店している[5]。また、自動車ショールームや旅行会社、証券会社などの異業種店舗への共同出店(「シナジー店舗」と呼ばれる)や企業内など特別な環境にも積極的に出店している。その他、航空会社のスターフライヤーと提携し、機内サービスのコーヒーを提供している。

特徴的な店舗の例

慶應日吉店(神奈川県横浜市港北区

脚注

  1. ^ そのため、フラペチーノが売上を占める割合が多い。
  2. ^ 「坂井直樹のデザイン経営談義」日経デザイン、2006年2月号、P.74-77、日経BP
  3. ^ 公式サイトのショップ情報を参照の事。LANのアイコンが表示されている店舗はアクセスポイントが設置されている。

関連文献

関連項目

外部リンク