ストロー

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ピンクのストローを挿したコップ入り飲料

ストローstraw)は、飲み物などを飲む際に用いられる器具[1]コップなどの容器に入った飲料を飲む際に用いられる細い筒状の道具であり、飲料水に挿したストローの先端を吸うことで、コップを持って傾けたり、直接口をコップに付けたりせずに飲料水を口に運ぶ事が出来る。

ポリプロピレンなどのプラスチックで作られる場合が多く、紙製あるいはプラスチック製の袋に封入されている製品もある。市販されている小型の紙パック入りの飲料ではストローがプラスチック製の袋に封入された上で商品に付属されている場合が多い。

名称と歴史[編集]

元々、ストローの原材料は麦の穂を切り取った残りの麦稈(ばっかん)すなわち麦わら (straw) そのものが利用されていたためこの名前で呼ばれる。普通の麦わらと区別するには drinking straw と呼ぶ。

日本でも1950年代後半ごろまでは喫茶店やカフェで麦わらが使われており、紙封入りの麦わらを、冷えた飲み物のコップに付着した水滴を利用して縦に貼り付け、ウエートレスが席へ運ぶ姿が見られたものである。日本で麦を裏作として栽培しなくなり、より低価格で調達できるものが登場するにつれ、その原材料がプラスチックへと変遷してきたが、麦わらを模した中空の形状や用法は変わっていない事から現在でも変わらぬその名で呼ばれ続けている。「ストローハット」の語も本来は麦藁帽子を指すが、現代では多種多様な素材が存在し、総じて形状からストローハットと呼ばれているように本来の意味が曖昧になっている。

なお、調理用語において「ストロー」とは麦わら程度の太さに切ることを指す(ストローポテトなど)[1]。またストローの「吸い上げる」という意味合いから、交通機関の発達により人口が移動し偏る現象はストロー現象と呼ばれている。

形状と太さ[編集]

ストローの形状は単に直線に細長い筒状のもの(ストレートストロー)が一般的であるがこのほかに、中間に特殊な蛇腹加工を施する事で折り曲げとその角度固定を自由とし仰向けの状態でも容易に使用可能な「曲がるストロー」(ステイストロー、フレックスストロー)や、中間をいくつかに分割しさらに入れ子式にする事で収納時にコンパクトになる「伸びるストロー」といった機能的に長けたデザインのものや、先が二つに分かれており二人で同時に吸わないと飲めない「アベックストロー」、中間を長くとり曲げ加工や膨張収縮させて意匠的デザインに長けたものなど、あるいはそれらの複合デザインのものなどが挙げられる。また、もっぱらかき氷に用いられるストローとして、先端をスプーン状に開いた「スプーンストロー」がある。

様々な太さ 数字の単位は㎜

太さに関しては通常の太さ以外に、カクテルなど主にマドラーの代用としても使用されるより細く強いストローや、タピオカ果実などの固形物が入っている飲料に使用される太いストローなど、用途に合わせた内径の違いが存在する。またストローの太さは液体を汲み上げるために必要な吸引力の差を生む。

細ければ細いほど小さな吸引力ですむが一度に汲み上げる量が減り、また太ければ太いほどより多くの吸引力が必要となるが汲み上げられる量も多くなる。例えばマクドナルドのストローは通常よく使われるタイプの物より太いが、これは飲む際に最もおいしいと感じさせるために必要な吸引力を独自研究した上での計算された太さでありマーケティング戦略の一環であると言われている。

作用原理[編集]

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ストローの上方から空気を吸引することで液体を重力に逆らって持ち上げることができる。この作用原理には、大気圧の力が関係している。

液体をストロー上方へ運ぶ直接的な力は、コップ内の液体にかかっている空気の重さ、すなわち大気圧の力そのものである。ストローを吸う行為は直接的にはストロー内の空気を吸い出すという行為であり、外部の大気圧に対してストロー内部の気圧を低くするだけの行為である。これによりストロー内部に密着している液体表面だけが大気からの圧力より開放されるが、それ以外の液体表面には依然として大気圧の重みがかかっている状態になる。常に大気圧に押さえ付けられている液体はより低い気圧のほうへ押し出されざるを得ないが、結果的にそこはストロー内部の空間となる。

脚注[編集]

  1. ^ a b 『料理食材大事典』主婦の友社 p.441 1996年

関連項目[編集]