「嬰ヘ長調」の版間の差分

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* [[ゆず (音楽グループ)|ゆず]]の「[[3カウント]]」
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* [[松田聖子]]の「[[あなたに逢いたくて〜Missing You〜]]」「大切なあなた」
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* [[花頭巾]]の「にっぽん昔ばなし」(TBS・毎日放送系列『[[まんが日本昔ばなし]]』OP曲)
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2013年12月24日 (火) 00:59時点における版

嬰ヘ長調
嬰ヘ長調
各言語での名称
英語 F sharp major
独語 Fis-Dur
仏語 Fa dièse majeur
伊語 Fa diesis maggiore
中国語 升F大調
音階

全音を、半音を示す。
関係調
同主調 嬰ヘ短調
平行調 嬰ニ短調
属調 嬰ハ長調
属調平行調 嬰イ短調
下属調 ロ長調
下属調平行調 嬰ト短調
前後の調と異名同音調
異名同音調 変ト長調
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嬰ヘ長調(えいへちょうちょう)は、西洋音楽における調のひとつで、嬰ヘ (F) 音を主音とする長調である。調号はシャープ6箇所(F, C, G, D, A, E)である。

音階と和音

音階構成音
上行→下行 1 2 3 4 5 6 7 8 7 6 5 4 3 2 1
自然長音階 F♯ G♯ A♯ B C♯ D♯ E♯ F♯ E♯ D♯ C♯ B A♯ G♯ F♯
和声的長音階 F♯ G♯ A♯ B C♯ D E♯ F♯ E♯ D C♯ B A♯ G♯ F♯
旋律的長音階 F♯ G♯ A♯ B C♯ D♯ E♯ F♯ E D C♯ B A♯ G♯ F♯

赤マスは一般に臨時記号により表される

和音構成音
コードネーム F Gm Am B C Dm Edim FM7 Gm7 Am7 BM7 C7 Dm7 Em7-5 C7(9)
第9音 D
第7音 E F G A B C D B
第5音 C D E F G A B C D E F G A B G
第3音 A B C D E F G A B C D E F G E
根音 F G A B C D E F G A B C D E C
和音記号 I II III IV V VI VII I7 II7 III7 IV7 V7 VI7 VII7 V9

コードネームは実際の楽譜では異名同音的に変えられることがある。

特徴

嬰ヘ長調と変ト長調は異名同音であり、かつ調号の使用も6箇所であり、五度圏ではハ長調の対蹠に位置する。しかし、調号を書く際に嬰記号をヘから書く点や、同主調である嬰ヘ短調がシャープ3箇所で済む点から、嬰ヘを主音とする音調は嬰ヘでまとめる(嬰ヘ長調、嬰ヘ短調)ことも多い。一方、変記号はロから書き、トは5番目となるが、こちらも変ロでまとめる(変ロ長調はフラット2箇所、変ロ短調はフラット5箇所)ことも多い。ハ長調と最も離れているため、ある意味最も複雑で混沌とした印象を受ける。

ヴァイオリンでは音階中に開放弦が1個も含まれないため、大変弾きづらい調である。

ドビュッシーローマ賞を獲りメディチ荘に滞在中仕上げた交響組曲『春』に対し、サン=サーンスは嬰ヘ長調であることを理由に「管弦楽に適さない」として酷評した。ドビュッシーがメディチ荘滞在を最低期間の2年で切り上げたのはこの不評も一因だったとされる。

一方ピアノの場合、嬰ヘ長調は黒鍵の位置関係から手にはまるため弾きやすい。ショパンは未完の教則本の中で、ピアノの練習は嬰ヘ長調、変イ長調ロ長調から始めたほうがよいと指摘しており、事実ショパンにはこれらの調性による作品も多い。とは言えども、調子記号の使用箇所が6箇所と多いので読譜は極めて困難な調の1つでもある。

嬰ヘ長調の曲の例

変ト長調の曲の例も参照のこと。

クラシック音楽

ポピュラー

関連項目