横浜市立大学附属市民総合医療センター
横浜市立大学附属市民総合医療センター | |
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情報 | |
正式名称 | 公立大学法人横浜市立大学附属市民総合医療センター |
英語名称 | Yokohama City University Medical Center |
前身 |
仮病院 横浜共立病院 十全醫院 横浜十全医院 横浜市立医学専門学校付属十全医院 横浜医科大学付属病院 横浜市立大学付属病院 横浜市立大学医学部附属浦舟病院 横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター |
標榜診療科 | 内科、血液内科、リウマチ科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器外科、消化器内科、腎臓内科、循環器内科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、内分泌内科、糖尿病内科、眼科、耳鼻いんこう科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科 |
許可病床数 |
726床 一般病床:676床 精神病床:50床 |
機能評価 | 病院機能評価3rdG:Ver1.0 |
開設者 | 公立大学法人横浜市立大学 |
管理者 | 榊原 秀也(病院長)[1] |
開設年月日 | 1871年(明治4年)4月 |
所在地 |
〒232-0024 |
位置 | 北緯35度26分1秒 東経139度37分30秒 / 北緯35.43361度 東経139.62500度座標: 北緯35度26分1秒 東経139度37分30秒 / 北緯35.43361度 東経139.62500度 |
二次医療圏 | 横浜南部 |
PJ 医療機関 |
公立大学法人横浜市立大学附属市民総合医療センター(こうりつだいがくほうじんよこはましりつだいがくふぞくしみんそうごういりょうセンター)は、神奈川県横浜市南区浦舟町にある横浜市立大学附属の大学病院である。神奈川県災害医療拠点病院の一つ。略称は「市大センター病院」。現在でも「十全医院」という古い略称で呼ばれることがある。
概要
[編集]1871年(明治4年)に早矢仕有的らによって横浜に設立された[2]、西洋式病院として長崎養生所(現・長崎大学病院)に次いで日本で二番目に古い歴史と伝統を有する病院である。
黎明期の十全醫院時代にアメリカ・オランダ改革派教会の宣教医師デュアン・シモンズ(英: Duane B. Simmons)が病院に勤務し、ジェームス・カーティス・ヘボンと共に横浜の近代医学の基礎を築いた。その功績を称えて、院内にはシモンズ博士記念碑がある。
1923年(大正12年)の関東大震災によって壊滅した横浜十全医院は、その3年後の1926年(大正15年)に「東洋一」とも謳われた最先端の設備をもって、現在の浦舟町の場所に新築された。
1944年(昭和19年)の横浜市立医学専門学校(現:横浜市立大学医学部)の設立時の母体となり、現在も横浜市立大学附属の大学病院となっている。横浜市立大学医学部は1987年(昭和62年)に横浜市金沢区福浦へ移転したが、病院自体はそのまま存続している。
週刊ダイヤモンドの「頼れる病院ランキング」において、2012年、2013年に全国1位に選出された[3]。
施設の老朽化が問題になっており、母体である横浜市立大医学部と共に、米軍から根岸住宅地区の返還を受けた跡地に新築移転する(またそれに合わせ、横浜市立大学附属病院と統合する)構想がある[4]。
沿革
[編集]- 1871年(明治4年)4月 - 横浜元弁天に「仮病院」を設立。近隣火災により類焼し、9月に閉院。
- 1872年(明治5年)7月 - 太田町六丁目(現中区北仲通り6)に仮病院が開設され、「横濱市病院」と命名[5]。
- 1873年(明治6年)12月: 野毛山の修文館跡地(現在の横浜市立老松中学校敷地内)に移転、「横浜共立病院」となる(1872年12月説もあり)[5]。
- 1874年(明治7年)2月 - 神奈川県立への移行に伴い「十全醫院」と改称。
- 1891年(明治24年)4月 - 神奈川県から横浜市に移管されて「横浜十全医院」と改称。
- 1923年(大正12年)9月 - 関東大震災で倒壊・全焼[5]。
- 1944年(昭和19年)4月 - 医学専門学校設立により「横浜市立医学専門学校付属十全医院」と改称。
- 1949年(昭和24年)4月 - 「横浜医科大学付属病院」と改称。
- 1954年(昭和29年)4月 - 「横浜市立大学付属病院」と改称。
- 1991年(平成3年)7月 - 「横浜市立大学医学部附属浦舟病院」と改称。
- 1993年(平成5年)3月 - 「横浜市立大学医学部附属浦舟病院再整備基本構想」の策定。
- 2000年(平成12年)1月 - 新病院、「横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター」開院。
- 2005年(平成17年)4月 - 公立大学法人への移行に伴い「横浜市立大学附属市民総合医療センター」と改称。
診療科
[編集]- 専門診療科
- 一般内科
- 血液内科
- 腎臓・高血圧内科
- 内分泌・糖尿病内科
- 神経内科
- 乳腺・甲状腺外科
- 整形外科
- 皮膚科
- 泌尿器・腎移植科
- 婦人科
- 眼科
- 耳鼻咽喉科
- 放射線科
- 歯科・口腔外科・矯正歯科
- 麻酔科
- 脳神経外科
- リハビリテーション科
- 形成外科
- 臨床検査科
- 病理診断科
- 疾患別センター
- 高度救命救急センター
- 総合周産期母子医療センター
- リウマチ膠原病センター
- 呼吸器病センター
- 精神医療センター
- 心臓血管センター
- 消化器病センター
- 小児総合医療センター
- 炎症性腸疾患(IBD)センター
- 生殖医療センター
- 専門外来
- 女性外来
- 漢方外来
- もの忘れ外来
- 小児禁煙外来
- 診療協力部門
- 看護部門
- 看護部
- 中央部門
- 臨床検査部
- 病理部
- 放射線部
- 手術部
- 輸血部
- 薬剤部
- 栄養部
- 集中治療部
- リハビリテーション部
- 医療情報部
- 内視鏡部
- 血液浄化療法部
- 無菌室
- 結石破砕室
- 感染制御部
- 化学療法室
- 診療情報管理部
- 地域連携相談部
- 診療支援部門
- 医療安全管理室
- 管理部
医療機関の指定等
[編集]- 災害医療拠点病院
- 神奈川県内エイズ中心的受入病院
- 臓器提供施設
- 神奈川県精神科救急医療基幹病院[注 1][6]
- 神奈川県周産期救急基幹施設
- 神奈川県難病治療研究センター
- 高度救命救急センター
- WHO、ユニセフ 「赤ちゃんにやさしい病院」
- 日本医療機能評価機構(ver,5.0)
- 総合周産期母子医療センター
- 地域医療支援病院
- 肝疾患診療連携拠点病院
交通アクセス
[編集]- 京急本線「黄金町駅」下車、徒歩約10分
- 横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」下車、徒歩約5分
- 横浜市営バス68・102・158系統 「浦舟町」下車
- 京浜急行バス110系統 「浦舟町」下車
- 相鉄バス旭4系統・神奈中バス戸45系統 「市大センター病院前」下車 ※日中のみ
不祥事
[編集]2010年11月、麻酔科医師及び看護師が麻薬及び向精神薬取締法違反で神奈川県警に逮捕される。医師は懲戒解雇、看護師は懲戒免職処分となる。看護師に懲役1年、執行猶予3年の判決、医師に懲役3年、執行猶予4年の判決が言い渡された[7]。
関連項目
[編集]注釈
[編集]参照
[編集]- ^ “病院長挨拶”. 横浜市立大学附属市民総合医療センター. 2021年4月13日閲覧。
- ^ 横浜歴史情報マップ~横浜都市発展記念館
- ^ 週刊ダイヤモンド「頼れる病院ランキング」で全国1位になりました!
- ^ 根岸住宅地区跡地利用基本計画 - 横浜市
- ^ a b c 横浜市役所市史編纂係 編『横浜市震災誌 第三冊』、横浜市、1926年、506-512ページ
- ^ “神奈川県精神科救急医療体制図”. 神奈川県. 2015年8月18日閲覧。
- ^ 横浜市立大学附属市民総合医療センター医師等の不祥事について(報告) (PDF) - 横浜市公立大学法人評価委員会、2020年8月13日閲覧
外部リンク
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