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井上琴絵

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

井上 琴絵
Kotoe Inoue
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1990-02-15) 1990年2月15日(34歳)
出身地 日本の旗 京都府京都市
ラテン文字 Kotoe Inoue
身長 163cm
体重 59kg
血液型 A[1]
選手情報
所属 アメリカ合衆国の旗 LOVBオースティン
愛称 コトエ
ポジション L
指高 213cm
利き手[1]
スパイク 288cm
ブロック 267cm[1]
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井上 琴絵(いのうえ ことえ、1990年2月15日 - )は、日本の女子バレーボール選手である。

来歴

京都府京都市出身。4人兄弟姉妹の次女(兄、姉、弟がいる)。小学3年生のとき、姉の影響を受け自身もバレーボールを始めた[1]

京都橘高等学校では2006年春高バレー(準優勝)、2007年国体(優勝)に出場したほか、2007年アジアユース選手権・2008年アジアジュニア選手権(優勝)を経験した。

JTマーヴェラス 時代

2008年、JTマーヴェラスに入部。第57回黒鷲旗大会で準優勝を果たし、同大会の若鷲賞に選ばれた。同年9月開催のアジアジュニア選手権で優勝に貢献し、ベストリベロ賞を受賞した。

2009年4月、全日本代表に登録された。2010年も全日本候補に選出され[2]、同年9月のアジアカップに出場した。2010-11Vプレミアリーグで初優勝に貢献し、同リーグのベストリベロ賞に輝いた。また、第60回黒鷲旗大会との2冠を達成した。

2015年5月第64回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会に出場。井上はベストリベロ賞を受賞する活躍を見せ、JTマーヴェラスの優勝に貢献。チャレンジリーグに所属するチームによる優勝は大会史上初[3]

2015年6月、チーム新体制が発表。井上はチームキャプテンに就任した[4]

2017年3月23日、日本バレーボール協会により本年度の全日本登録メンバーに選出された[5][6]

2017年6月13日、ワールドグランプリの登録メンバー18名に選出[7]。この後のオランダラウンド、仙台ラウンド、香港ラウンドの登録メンバー14名にも選出された[8][9][10]

2018年5月末日を以てJTを退部[11]。同年9月、全日本コーチのフェルハト・アクバシュが監督を務めるルーマニアCSMブカレストに移籍した[12]

デンソーエアリービーズ 時代

2019年8月29日、デンソーエアリービーズへの移籍入団が発表された[13]

2021年、日本代表に選出されネーションズリーグにも出場したが、東京五輪代表の最終選考から漏れ、五輪出場は叶わなかった[14][15]

2021年7月13日、デンソーエアリービーズからの退団が発表された。移籍希望での退団[16][17]

NECレッドロケッツ 時代

2021年9月1日、NECレッドロケッツへの移籍入団が発表された[18]

2021年11月13日、2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN岡山シーガルズ戦(川崎市とどろきアリーナ)でVリーグ通算230試合出場となったため、シーズン終了後に「Vリーグ栄誉賞」を受賞した[19][20]

2023年、2022-23シーズン終了をもってNECレッドロケッツを退団し[21][22]イスラエルのハポエル・クファル・サバに移籍した[23]。しかし、同年10月7日よりパレスチナ・イスラエル戦争が勃発し、イスラエルリーグでのプレーが困難となり断念。同年、タイナコンラチャシマに移籍した[24]。チームはタイリーグ英語版優勝を果たし、井上はMVP、ベストリベロのタイトルを獲得した[25]

2024年、アメリカ合衆国リーグ・ワン・バレーボール移籍が発表された[26]

所属チーム

球歴

国内大会

ユース / ジュニア代表

  • 2007年 アジアユース選手権:優勝
  • 2008年 アジアジュニア選手権:優勝

日本代表(2009-2010年 / 2017-2021年)

受賞歴

国内大会

国際大会

個人成績

V.LEAGUEの個人成績は下記の通り[32]

大会 チーム 出場 アタック バックアタック アタック
決定本数
ブロック サーブ サーブレシーブ 総得点























































V1 2021-22 NEC 32 100 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 67 31 19 60.4 0 0 0 0
V1 2020-21 デンソー 21 83 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 304 166 63 65.0 0 0 0 0
V1 2019-20 26 93 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 320 179 66 66.2 0 0 0 0
V1 2017-18 JT 28 102 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 124 3 2 13 42 9.9 102 41 22 51.0 0 0 5 5
V1 2016-17 26 70 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 33 0 2 1 9 11.7 235 154 0 65.5 0 0 2 2
V2 2015-16 8 1 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 0 0 0 - 0 0 0 0
V2 2014-15 18 61 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 271 181 0 66.8 0 0 0 0
CM 2014-15 2 9 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 27 22 0 81.5 0 0 0 0
V1 2013-14 4 9 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 16 10 0 62.5 0 0 0 0
CM 2013-14 2 9 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 8 1 0 12.5 0 0 0 0
V1 2012-13 26 99 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 377 272 0 72.1 0 0 0 0
V1 2011-12 1 4 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 19 15 0 78.9 0 0 0 0
V1 2010-11 26 92 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 422 322 0 76.3 0 0 0 0
V1 2009-10 32 116 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 415 288 0 69.4 0 0 0 0
V1 2008-09 27 101 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 487 330 0 67.8 0 0 0 0
通算:13シーズン・大会 282 949 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 157 3 4 14 51 10.4 3070 2012 170 68.3 0 0 7 7

脚注

  1. ^ a b c d e f 「NECレッドロケッツ」『2022-23 V.LEAGUE公式プログラム チームの顔』、日本文化出版、2022年12月、176頁、ASIN B0BHGDWTZD 
  2. ^ 月刊バレーボール 2010年7月号 20ページ
  3. ^ 黒鷲旗 男子サントリー、女子JT優勝 若鷲賞は石川祐希”. バレーボールマガジン (2015年5月10日). 2021年9月8日閲覧。
  4. ^ 井上琴絵選手が新主将になりました!”. JTマーヴェラス (2015-06-XX). 2021年9月8日閲覧。
  5. ^ 2017年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会 (2017年3月23日). 2021年9月8日閲覧。
  6. ^ 全日本女子メンバー発表 古賀、黒後、宮下、石井、長岡、新鍋、岩坂、佐藤美弥、佐藤あり紗、田中瑞稀ら”. バレーボールマガジン (2017年3月23日). 2021年9月8日閲覧。
  7. ^ ワールドグランプリの登録メンバー18名が決定 古賀、岩坂、宮下、佐藤美ら”. バレーボールマガジン (2017年6月13日). 2021年9月8日閲覧。
  8. ^ ワールドグランプリオランダラウンド14名決定 古賀、岩坂、新鍋、宮下、冨永他”. バレーボールマガジン (2017年7月7日). 2021年9月8日閲覧。
  9. ^ ワールドグランプリ仙台ラウンド14名決定 古賀、岩坂、新鍋、宮下、佐藤美、内瀬戸他”. バレーボールマガジン (2017年7月13日). 2021年9月8日閲覧。
  10. ^ ワールドグランプリ香港ラウンド14名決定 古賀、岩坂、新鍋、佐藤美、奥村、井上他”. バレーボールマガジン (2017年7月20日). 2021年9月8日閲覧。
  11. ^ 井上琴絵選手退部のお知らせ”. JTマーヴェラス (2018年5月8日). 2018年5月9日閲覧。
  12. ^ Campioana României la volei, CSM București, a transferat două jucătoare din naționala Japoniei!”. CSMブカレスト. 2018年9月4日閲覧。
  13. ^ デンソーエアリービーズ 新メンバー入団のお知らせ”. デンソーエアリービーズ (2019年8月29日). 2021年9月8日閲覧。
  14. ^ 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)火の鳥NIPPON出場内定選手12人決定”. 日本バレーボール協会 (2021年6月30日). 2021年7月13日閲覧。
  15. ^ “【主な代表漏れ】16年リオ経験の長岡望悠、鍋谷友理枝ら 五輪女子バレー”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年6月30日). https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/volleyball/news/202106300000611.html 2021年7月13日閲覧。 
  16. ^ 2020-21シーズン 退団選手のごあいさつ”. デンソーエアリービーズ (2021年7月13日). 2021年7月13日閲覧。
  17. ^ デンソー 井上琴絵、鍋谷友理枝が退団。両選手とも移籍希望”. バレーボールマガジン (2021年7月13日). 2021年7月13日閲覧。
  18. ^ 2021-22シーズン 新加入選手とスタッフのお知らせ”. NECレッドロケッツ (2021年9月1日). 2021年9月1日閲覧。
  19. ^ NECレッドロケッツ・井上 琴絵選手 Vリーグ出場通算230試合出場達成のお知らせ”. Vリーグ機構 (2021年11月13日). 2021年11月13日閲覧。
  20. ^ 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 最終順位および個人賞の決定について”. Vリーグ機構 (2022年4月15日). 2022年4月16日閲覧。
  21. ^ 2022-23シーズン勇退・退団選手のお知らせ”. NECレッドロケッツ (2023年4月25日). 2023年4月25日閲覧。
  22. ^ “NEC 井上琴絵、澤田由佳、サラ・ウィルハイト、吉田あゆみが退団 V1女子”. バレーボールマガジン. (2023年4月25日). https://vbm.link/653604/ 2023年4月25日閲覧。 
  23. ^ “元NECの井上琴絵がイスラエルリーグのハポエル・クファル・サバに移籍”. バレーボールマガジン. (2023年8月25日). https://vbm.link/661568/ 2023年8月25日閲覧。 
  24. ^ 元日本代表の井上琴絵がタイリーグのナコンラチャシマに入団。「新たなご縁に感謝して頑張りたい」」『バレーボールマガジン』2023年11月14日。2023年11月14日閲覧。
  25. ^ タイリーグで日本人の3選手が活躍! MVPの井上琴絵「チームの優勝、2連覇に貢献できてとても嬉しかった」”. バレーボールマガジン. 2024年3月8日閲覧。
  26. ^ Grubbs Alves Cesar Inoue And Hayden Join LOVB” (英語). www.lovb.com. 2024年6月9日閲覧。
  27. ^ 黒鷲旗 男子サントリー、女子JT優勝 若鷲賞は石川祐希”. バレーボールマガジン (2015年5月10日). 2021年9月8日閲覧。
  28. ^ 2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN|シーズン結果・表彰選手”. Vリーグ オフィシャルサイト. 2021年9月8日閲覧。
  29. ^ 019-20V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 閉幕のご報告”. デンソーエアリービーズ (2020年1月31日). 2021年9月8日閲覧。
  30. ^ Thailand Federbrau clinch Asian Women's Club Champion - Asian Volleyball Confederation”. AVC 公式サイト (2010年7月5日). 2021年9月8日閲覧。
  31. ^ 火の鳥NIPPON、中国に敗れグラチャンバレー2017を5位で終える”. 日本バレーボール協会. 2017年9月14日閲覧。
  32. ^ 井上琴絵|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2022年6月11日閲覧。

外部リンク