ロージズインメイ
ロージズインメイ | |||||||||||||||
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欧字表記 | Roses in May[1][2] | ||||||||||||||
品種 | サラブレッド[2] | ||||||||||||||
性別 | 牡[1][2] | ||||||||||||||
毛色 | 黒鹿毛[1][2] | ||||||||||||||
生誕 | 2000年2月9日[1][2] | ||||||||||||||
父 | Devil His Due[1][2] | ||||||||||||||
母 | Tell a Secret[1][2] | ||||||||||||||
母の父 | Speak John[1][2] | ||||||||||||||
生国 | アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1][2] | ||||||||||||||
生産者 | Margaux Farm LLC.[1][2] | ||||||||||||||
馬主 | Ken & Sarah Ramsey[1][2] | ||||||||||||||
調教師 | Dale Romans(USA)[1][2] | ||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||
生涯成績 | 13戦8勝[1][2] | ||||||||||||||
獲得賞金 | 5,490,187ドル[1] | ||||||||||||||
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ロージズインメイ(Roses in May、2000年2月9日 - )はアメリカ合衆国の競走馬・種牡馬[2]。主な勝ち鞍は2004年のホイットニーハンデキャップ、2005年のドバイワールドカップ。
戦績
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
2003年5月3日、チャーチルダウンズ競馬場でのメイドン競走でデビューし、2着。2戦目で勝ちあがり、アローワンス競走で2着、1着としたあと重賞初出走となるジェロームハンデキャップでは、勝ち馬デューリングから10馬身離された6着に終わる。翌2004年4月、キーンランド競馬場でのアローワンス競走で復帰し1着、続くオプショナルクレーミング競走1着を経てプレーリーメドウズ競馬場のG3競走コーンハスカーブリーダーズカップハンデキャップでパーフェクトドリフトを下し、重賞初制覇とした[3]。次走のホイットニーハンデキャップでも再びパーフェクトドリフトを破ってG1競走を初めて制する。秋に入ってケンタッキーカップクラシックハンデキャップを勝って重賞3連勝、2004年に入ってトータル5連勝としてブリーダーズカップ・クラシックに出走するが、ゴーストザッパーの2着に終わった[3]。2005年、初戦のドンハンデキャップでセイントリアムの2着に入った後[4]ドバイに向かい、ドバイワールドカップではスタートから逃げて最後はダイネヴァーに3馬身差をつけて勝利[3][5]。このあとの5月ごろ、日本人により80パーセントの馬主権利が取得されたことが判明[6][7]、年内はジャパンカップダートを最終目標に現役続行の予定だったが[6]、8月に左前脚に屈腱炎を発症したため引退[3]。これに先立つ7月31日にウインズ札幌で行われたトークショーで、購買者が岡田繁幸であることを岡田自らが明かし、購買には吉田照哉が協力していたことが判明した[8]。最終的にドバイワールドカップ優勝が最後のレースとなった。
競走成績
[編集]以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 頭数 | 枠番 (PP) |
馬番 (Pgm) |
着順 | 騎手 | 斤量(lb./kg換算) | タイム | 着差/タイム差 | 勝ち馬/(2着)馬 |
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2003. | 5. 3チャーチルダウンズ | メイドン | ダ7f | 7 | 4 | 5 | 2着 | P. デイ | 114/51.5 | (3馬身) | Draw Fire | ||
5.25 | チャーチルダウンズ | メイドン | ダ8.5f | 8 | 1 | 1 | 1着 | P. デイ | 115/52 | 1:44.91 | 5馬身 | (Major Decision) | |
6.22 | チャーチルダウンズ | アローワンス | ダ8.5f | 8 | 4 | 4 | 2着 | P. デイ | 116/52.5 | (2馬身1/4) | Kodema | ||
8.17 | サラトガ | アローワンス | ダ9f | 6 | 1 | 1 | 1着 | P. デイ | 115/52 | 1:50.10 | 10馬身1/2 | (Silent Fred) | |
9.13 | ベルモントパーク | ジェロームH | G2 | ダ8f | 9 | 4 | 4 | 6着 | J. ヴェラスケス | 113/51 | (10馬身) | During | |
2004. | 4.17キーンランド | アローワンス | ダ8.5f | 8 | 8 | 9 | 1着 | J. ベイリー | 116/52.5 | 1:42.61 | 12馬身 | (Best Minister) | |
5.21 | チャーチルダウンズ | オプショナルクレーミング | ダ8.5f | 5 | 3 | 3 | 1着 | P. デイ | 121/55 | 1:43.40 | 5馬身 | (Strength Within) | |
7. 3 | プレーリーメドウズ | コーンハスカーBCH | G3 | ダ9f | 6 | 1 | 1 | 1着 | M. グイドリー | 115/52 | 1:46.63 | 1馬身1/2 | (Perfect Drift) |
8. 7 | サラトガ | ホイットニーH | G1 | ダ9f | 9 | 2 | 2 | 1着 | E. プラード | 114/51.5 | 1:48.54 | ハナ | (Perfect Drift) |
9.18 | ターフウェイパーク | ケンタッキーカップクラシックH | G2 | ダ9f | 6 | 5 | 5 | 1着 | J. ヴェラスケス | 118/53.5 | 1:49.13 | 4馬身 | (Pie N Burger) |
10.30 | ローンスターパーク | ブリーダーズカップ・クラシック | G1 | ダ10f | 13 | 6 | 6 | 2着 | J. ヴェラスケス | 126/57 | (3馬身) | Ghostzapper | |
2005. | 2. 5ガルフストリームパーク | ドンH | G1 | ダ9f | 6 | 5 | 4 | 2着 | J. ヴェラスケス | 121/55 | (3馬身3/4) | Saint Liam | |
3.26 | ナドアルシバ | ドバイワールドC | G1 | ダ10f | 12 | 12 | 11 | 1着 | J. ヴェラスケス | 126/57 | 2:02.17 | 3馬身 | (Dynever) |
引退後
[編集]2006年よりビッグレッドファームで繋養され、同年は社台スタリオンステーションを除いた最多配合頭数192頭を記録[9]。2020年の種付料は受胎条件50万(出産で70万)となっている[2]。なお、種牡馬引退時にはアメリカに戻す契約が添えられている[3]。
グレード制重賞優勝馬
[編集]太字はGI(またはJpnI)競走。
- 2007年産
- ドリームバレンチノ(2012年函館スプリントステークス、2013年シルクロードステークス、兵庫ゴールドトロフィー、2014年JBCスプリント、2016年東京盃)[10]
- 2008年産
- 2009年産
- 2013年産
- 2014年産
- 2015年産
- クレイジーアクセル(2018年東京湾カップ、2019年ノースクイーンカップ、ビューチフルドリーマーカップ、クイーン賞)[17]
-
ドリームバレンチノ(2007年産)
地方重賞優勝馬
[編集]- 2007年産
- 2008年産
- 2009年産
- マイネルハーシェル(2015年文月賞)[24]
- 2010年産
- 2011年産
- 2012年産
- エムティサラ(2014年金沢プリンセスカップ、2015年北日本新聞杯、加賀友禅賞)[28]
- 2013年産
- 2014年産
- コウユーヌレエフ(2018年霧島賞)[30]
- ハドソンホーネット(2019年一條記念みちのく大賞典)[31]
- スペルマロン(2019年高知県知事賞、2020年黒潮スプリンターズカップ、珊瑚冠賞、黒潮マイルチャンピオンシップ、高知県知事賞、2021年だるま夕日賞、二十四万石賞、福永洋一記念、トレノ賞、建依別賞、黒潮マイルチャンピオンシップ)[32]
- 2015年産
- 2016年産
- 2017年産
- ダイリンウルフ(2022年ウインターチャンピオン)[37]
- 2018年産
- 2019年産
- コスモポポラリタ(2021年フローラルカップ、ブロッサムカップ、2024年九州チャンピオンシップ)[39]
母の父としての産駒
[編集]- 2015年産
- 2017年産
- 2018年産
- 2021年産
血統表
[編集]ロージズインメイの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 Devil His Due 1989 黒鹿毛 |
父の父 Devil's Bag1981 鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Ballade | Herbager | |||
Miss Swapsco | ||||
父の母 Plenty o'Toole1977 黒鹿毛 |
Raise a Cup | Raise a Native | ||
Spring Sunshine | ||||
Li'l Puss | Noble Jay | |||
Li'l Sis | ||||
母 Tell a Secret 1977 黒鹿毛 |
Speak John 1958 鹿毛 |
Prince John | Princequillo | |
Not Afraid | ||||
Nuit de Folies | Tornado | |||
Folle Nuit | ||||
母の母 Secret Retreat1968 鹿毛 |
Clandestine | Double Jay | ||
Conniver | ||||
Retirement | Royal Gem | |||
Marie J. | ||||
母系(F-No.) | (FN:1-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Double Jay 5 × 4 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “Roses in May (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ロージズインメイ(USA)”. JBISサーチ. 2022年11月23日閲覧。
- ^ a b c d e “Roses in May Retired with Tendon Injury”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2005年8月19日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “ドンH、ロージズインメイ敗れる”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年2月6日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “ドバイワールドC、ロージズインメイ貫禄勝ち”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年3月27日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b “Roses in May to Stand in Japan”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2005年5月4日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “ドバイ王者ロージズインメイが日本へ”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年5月5日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “ロージズインメイの購買者は岡田繁幸氏”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年8月1日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “最多種付けは新種牡馬のロージズインメイ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年8月12日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “ドリームバレンチノ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “サミットストーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “コスモオオゾラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “マイネルバイカ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ウインムート”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年6月8日閲覧。
- ^ “ローズジュレップ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ローズプリンスダム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “クレイジーアクセル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年12月20日閲覧。
- ^ “エーシンアガペー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ドリームマジシャン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “アドマイヤツバサ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “モエレトゥループ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ミヤジメーテル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “マイネエレーナ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “マイネルハーシェル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ジェネラルグラント”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “マイネルリボーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “ブラックバカラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “エムティサラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “サブノクロヒョウ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “コウユーヌレエフ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月10日閲覧。
- ^ “ハドソンホーネット”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “スペルマロン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月10日閲覧。
- ^ “コスモハーキュリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年2月21日閲覧。
- ^ “ツクバクロオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月4日閲覧。
- ^ “スーパースナッズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “アンバラージュ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月27日閲覧。
- ^ “ダイリンウルフ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “トーセンジェイク”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “コスモポポラリタ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月3日閲覧。
- ^ “マイネルファンロン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年9月5日閲覧。
- ^ “マイネルグリット”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月4日閲覧。
- ^ “ユーバーレーベン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月4日閲覧。
- ^ “クリノドラゴン”. JBISサーチ. 2022年11月23日閲覧。
- ^ a b c “ロージズインメイ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b “ロージズインメイの血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
- ロージズインメイ(USA) - 競走馬のふるさと案内所