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カリフォルニアクローム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カリフォルニアクローム
プリークネスステークス(2014年5月17日)
欧字表記 California Chrome
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2011年2月18日
Lucky Pulpit
Love the Chase
母の父 Not for Love
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州
生産者 Perry Martin & Steve Coburn
馬主 California Chrome LLC
調教師 Art Sherman(アメリカ
競走成績
タイトル エクリプス賞年度代表馬(2014年・2016年)
最優秀3歳牡馬(2014年)
最優秀古牡馬(2016年)
生涯成績 27戦16勝
獲得賞金 13,432,650USドル
WBRR M124 - I124 / 2014年[1]
M121 / 2015年[2]
I133 - M133 / 2016年[3]
勝ち鞍
G1サンタアニタダービー2014年
G1ケンタッキーダービー2014年
G1プリークネスステークス2014年
G1ハリウッドダービー2014年
G1ドバイワールドカップ2016年
G1パシフィッククラシック2016年
G1オーサムアゲインS2016年
G2サンフェリペステークス2014年
G2サンパスカルステークス2016年
G2サンディエゴH2016年
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カリフォルニアクロームCalifornia Chrome2011年2月18日 - )はアメリカ合衆国競走馬種牡馬

主な勝ち鞍は2014年サンタアニタダービーケンタッキーダービープリークネスステークスハリウッドダービー2016年ドバイワールドカップパシフィッククラシックオーサムアゲインステークス

2014年・2016年のエクリプス賞年度代表馬。

経歴

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2011年2月に、カリフォルニア州で生まれる。母馬は8,000ドル、種付け料は2,000ドルであったという[4]。ペリー・マーティンとスティーヴ・コバーンの共同生産馬。なお、コバーンは所持していた同馬の所有権30%を2015年後半にテイラーメイドファームに売却したため、馬主名はCalifornia Chrome, LLC名義に変更になった。アメリカのアート・シャーマン厩舎に所属、またクルーミーと呼ばれる熱狂的なファンがいる。

2013年4月にデビュー。当初は勝ったり負けたりが続いたが6戦目で出遅れて敗退したところで猛烈なゲート訓練を実施。ゲート難を克服し、ジョッキーもベテランのエスピノーザに乗り替わったところ圧倒的な内容で4連勝し、大本命として迎えたケンタッキーダービーを快勝した。カリフォルニア産馬としては、1962年のDecidedly 以来のケンタッキーダービー制覇であった[5]。 その後プリークネスステークスも制してカリフォルニア産馬史上初の2冠を達成したが、3冠制覇を目指したベルモントステークスでは4着に終わった。ゲートが開いた直後外枠の馬に蹄の付け根を蹴られて負傷したのも敗因の1つとしてあげられている。蹄の回復後2戦目のBCクラシックは勝馬からクビ差の3着に敗退。しかし11月のハリウッドダービーでは見事勝ちきった。2014年にダートと芝のG1を勝ったのは同馬だけであり、ケンタッキーダービー勝ち馬が同年に芝のG1を勝ったのはあのセクレタリアト以来で史上2頭目になる。これにより後半はやや失速したものの見事エクリプス賞で全米年度代表馬と全米3歳牡馬チャンピオンを獲得する。

2015年は復帰戦のG2を2着した後ドバイワールドカップに遠征して2着。その後ロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズステークスを目指すがレース前日に蹄から熱が出たため回避、6月に帰国後アーリントンミリオンステークスを目指すもX線検査で砲骨に損傷が見られたため結局この年は全休になってしまった。その為、鞍上が同じエスピノーザである同年の米国三冠馬アメリカンファラオとは、同馬が年内で引退した事もあり対戦する機会はなかった。

2016年にドバイワールドカップを再度遠征してレース中に鞍ずれがあったものの優勝し[6]、帰国後は連戦連勝を続けていたが、ブリーダーズカップ・クラシックでは、3番手以下を10馬身近く引き離したデットヒートの末、アロゲートに半馬身差敗れた。その後12月のウィンターチャレンジステークスに出走。中団の外を追走すると3〜4コーナーで捲って、直線でも持ったままで後続を突き放して12馬身差の楽勝となった。

年が明け、引退レースとなった2017年1月28日のペガサスワールドカップに出走するも9着に敗れた[7]。引退後はテイラーメイドファーム種牡馬入りし[8]、アメリカでの種付けシーズン終了後には、チリでシャトル供用されることも発表された[9]

2019年11月19日、株式会社ジェイエスより2020年シーズンより北海道新ひだか町アロースタッドにて繋養されることが発表された。[10]

競走成績

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出走日競馬場競走名頭数人気着順騎手距離タイム着差1着(2着)馬
2013.4.26ハリウッドパーク未勝利95人2着A.デルガドAW4 1/2f-1馬身Time for a Hug
5.17ハリウッドパーク未勝利91人1着A.デルガドAW4 1/2f52.422 3/4馬身(Charisma Code)
6.15ハリウッドパークウィラードLプロクター記念S92人5着L.サエズAW5 1/2f-7 1/4馬身Kobe's Back
7.31デルマーグラデュエーションS75人1着C.ナカタニAW5 1/2f1:03.482 3/4馬身(Moving Desert)
9.4デルマーデルマーフューチュリティSG1113人6着A.デルガドAW7f-2馬身Tamarando
11.1サンタアニタゴールデンステートジュヴェナイルS93人6着A.デルガドダート8f-3馬身Better Bet
12.22ハリウッドパークキンググローリアスS101人1着V.エスピノーザAW7f1:22.126 1/4馬身(Life Is a Joy)
2014.1.25サンタアニタカリフォルニアCダービー102人1着V.エスピノーザダート8 1/2f1:43.225 1/2馬身(Tamarando)
3.8サンタアニタサンフェリペSG271人1着V.エスピノーザダート8 1/2f1:40.597 1/4馬身(Midnight Hawk)
4.5サンタアニタサンタアニタダービーG181人1着V.エスピノーザダート9f1:47.525 1/4馬身(Hoppertunity)
5.3チャーチルダウンズケンタッキーダービーG1191人1着V.エスピノーザダート10f2:03.661 3/4馬身(Commanding Curve)
5.17ピムリコプリークネスSG1101人1着V.エスピノーザダート9 1/2f1:54.841 1/2馬身(Ride On Curlin)
6.07ベルモントパークベルモントSG1111人4着V.エスピノーザダート12f--Tonalist
9.20パークスペンシルベニアダービーG281人6着V.エスピノーザダート9f--Bayern
11.1サンタアニタBCクラシックG1142人3着V.エスピノーザダート10f1:59.88-Bayern
11.29デルマーハリウッドダービーG161人1着V.エスピノーザ芝9f1:47.882馬身Lexie Lou
2015.2.7サンタアニタサンアントニオSG282人2着V.エスピノーザダート9f-1 1/2馬身Shared Belief
3.28メイダンドバイワールドCG191人2着V.エスピノーザ2000m(ドバイ式表記)2.03.242 3/4馬身Prince Bishop
2016.1.9サンタアニタサンパスカルSG271人1着V.エスピノーザダート8 1/2f1.43.391 1/4馬身(Imperative)
2.25メイダンTrans Gulf Electromechanical TrophyHandicap81人1着V.エスピノーザ2000m(ドバイ式表記)2.04.242馬身(Storm Belt)
3.26メイダンドバイワールドCG1121人1着V.エスピノーザ2000m(ドバイ式表記)2.01.833 3/4馬身(Mubtaahiji)
7.23デルマーサンディエゴHG251人1着V.エスピノーザダート8 1/2f1.40.841/2馬身(Dortmund)
8.20デルマーパシフィッククラシックSG191人1着V.エスピノーザダート10f2.00.135馬身Beholder
10.1サンタアニタオーサムアゲインSG151人1着V.エスピノーザダート9f1:48.072 1/2馬身(Dortmund)
11.6サンタアニタBCクラシックG191人2着V.エスピノーザダート10f-1/2馬身Arrogate
12.17ロスアラミトスウィンターチャレンジS101人1着V.エスピノーザダート8 1/2f1.40.0312馬身(Point Piper)
2017.1.28ガルフストリームパークペガサスワールドCG1122人9着V.エスピノーザダート9f-29 1/2馬身Arrogate

種牡馬成績

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2021年9月19日、中山3Rでネフィリムが1着となり、JRAでの産駒初勝利となった。なお、当馬は国外で種付けされた母馬が日本への輸入後に誕生した内国産馬(いわゆる持込馬)である[11]

日本への種牡馬導入は2020年であり、初年度産駒のデビューは2023年となる。

主な産駒

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※外国馬はGI級競走勝ち馬のみ記載

血統表

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カリフォルニアクローム血統シアトルスルー系/ Mr Prospector 4×3=18.75%、 Numbered Account 4×4=12.5%)(血統表の出典)

Lucky Pulpit
2001
父の父
Pulpit
1994
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr Prospector
Narrate
父の母
Lucky Soph
1992
Cozzene Caro
Ride The Trails
Lucky Spell Lucky Mel
Incantation

Love The Chase
2006
Not For Love
1993
Mr. Prospector Raise A Native
Gold Digger
Dance Number Northern Dancer
Numbered Account
母の母
Chase It Down
1992
Polish Numbers Danzig
Numbered Account
Chase The Dream Sir Ivor
La Belle Fleur F-No.A4

血統背景

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父ラッキープルピットは現役時代22戦3勝。重賞勝ちは無しでサンタカタリナS(米G2)での二着が最高。G1はサンタアニタダービーで7着に入ったのが唯一の出走。カリフォルニアクローム以外にはこれといった活躍馬はいないが、カリフォルニアクロームの活躍でカリフォルニア州のリーディングサイアーに3度なっている[12]

母Love the Chaseは現役時代6戦1勝。牝系の近親に特に活躍馬は無し。母父Not For Loveは全兄にリズムがおり、現役時代29戦6勝。重賞勝ちは無し。種牡馬として数頭の重賞勝ち馬を出しているがG1勝ち馬は無し。母父としてはカリフォルニアクローム以外に2013年のプリンセスルーニーハンデキャップ(当時G1、現在はG2)を制したStarship Truffles(父ゴーストザッパー)を出している。

脚注

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  1. LONGINES WORLD'S BEST RACEHORSE RANKINGS 2014”. IFHA. 2021年9月21日閲覧。
  2. LONGINES WORLD'S BEST RACEHORSE RANKINGS 2015”. IFHA. 2021年9月11日閲覧。
  3. LONGINES WORLD'S BEST RACEHORSE RANKINGS 2016”. IFHA. 2021年9月11日閲覧。
  4. 『優駿』2016年5月号、115頁。
  5. Local horse California Chrome a favorite to win Santa Anita Derby before Run for the Roses (英語). Sacramento Bee (2014年4月4日). 2014年6月6日閲覧。
  6. 『優駿』2016年5月号、114頁。
  7. 【ペガサスWC】アロゲートV 世界最高賞金8億円獲得、Cクローム9着スポーツニッポン、2017年1月29日閲覧
  8. カリフォルニアクロームの初年度種付料は4万ドル(アメリカ)ジャパンスタッドブックインターナショナル、2017年1月29日閲覧
  9. カリフォルニアクロームのシャトル種牡馬としての繋養先が決定netkeiba.com、2017年3月27日閲覧
  10. 超大物カリフォルニアクロームを日本で繋養へ 14、16年米国年度代表馬”. スポニチアネックス. 2019年11月19日閲覧。
  11. ダート替わりで一変、カリフォルニアクローム産駒がJRA初勝利 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年9月19日閲覧。
  12. カリフォルニアクロームの父ラッキープルピット、心臓発作で死亡(アメリカ)[生産]”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2017年2月23日). 2017年5月15日閲覧。

参考文献

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  • California Chrome (英語). Pedigree Online Thoroughbred Database. 2014年6月6日閲覧。

外部リンク

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