フローラルカップ

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フローラルカップ
開催国 日本の旗 日本
主催者 北海道
競馬場 門別競馬場
第1回施行日 2001年9月6日
2023年の情報
距離 ダート1600m
格付け H3
賞金 1着賞金400万円
出走条件 サラ系2歳牝馬(地方全国交流)
負担重量 定量(54kg)
出典 [1]
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フローラルカップは、ホッカイドウ競馬で施行される地方競馬重賞競走である。北海道文化放送より優勝杯の提供を受けており、名称は2010年より「UHB杯 フローラルカップ」。

概要[編集]

2001年に、サラブレッド系2歳牝馬限定の重賞競走として新設された。ホッカイドウ競馬のグレードではH3に格付けされている。

第8回までは旭川競馬場で施行していたが、2009年より門別競馬場に変更された。

本競走はスタリオンシリーズ競走に指定されている。また地方交流競走に指定され地方他地区所属馬も出走が可能なほか、2012年よりJRA認定競走(上級認定競走)としても施行され、優勝馬は認定馬となる。

2018年は当初9月20日に施行予定であったが、地震の影響による開催中止があり同月26日に行われることとなった[2]

条件・賞金等(2023年)[編集]

出走条件
サラブレッド系2歳牝馬、地方全国交流
負担重量[1]
定量(54kg)
賞金等
賞金額は1着400万円、2着112万円、3着84万円、4着56万円、5着28万円[3]
日本軽種馬協会の「NAR2歳牝馬限定競走勝馬馬主への副賞贈呈事業」の対象競走となっており[3]、優勝馬馬主には40万円の副賞金が贈られる。
スタリオンシリーズに指定されており、ダノンプレミアムの翌年度の配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている。
優先出走権付与
上位2着までに入った馬にブロッサムカップの優先出走権が付与される。

トライアル競走・ステップ競走[編集]

2020年まではエーデルワイス賞(JpnIII)のトライアル競走として施行されており、上位2着までに入った馬にはエーデルワイス賞の優先出走権が付与されていた。2021年からはブロッサムカップのトライアルとなっている。

また、JRA阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)に向けたステップレースへの北海道ブロック代表馬選定競走に指定されており、優勝馬はアルテミスステークス(GIII・東京競馬場)・ファンタジーステークス(GIII・京都競馬場)のいずれかに出走できる。

高額払戻金[編集]

第4回は単勝11番人気のヨウヨウが勝ち、3連単の払戻金は3,766,440円となった。これはホッカイドウ競馬における歴代2位(2008年4月現在)、重賞では最高の払戻金額であった。

歴代優勝馬[編集]

回数 施行日 開催地 距離 頭数 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 2001年9月6日 旭川 1600m 14頭 トヤママズル 牝2 北海道 1:47:7 米川昇 成田春男
第2回 2002年9月5日 旭川 1600m 10頭 ダンシングチーフ 牝2 北海道 1:46:9 服部茂史 角川秀樹
第3回 2003年9月4日 旭川 1500m 12頭 ケイジーロマン 牝2 北海道 1:40:6 坂下秀樹 田部和則
第4回 2004年9月15日 旭川 1500m 12頭 ヨウヨウ 牝2 北海道 1:39:1 岡島玉一 米川昇
第5回 2005年9月14日 旭川 1500m 7頭 ヨシノアルテミス 牝2 北海道 1:37:7 山口竜一 桧森邦夫
第6回 2006年9月13日 旭川 1500m 10頭 フェアリーライド 牝2 北海道 1:38:0 齊藤正弘 米川昇
第7回 2007年9月12日 旭川 1500m 12頭 カミヒコーキ 牝2 北海道 1:36:6 佐々木国明 若松平
第8回 2008年9月18日 旭川 1500m 12頭 ネフェルメモリー 牝2 北海道 1:38:2 井上俊彦 米川昇
第9回 2009年9月22日 門別 1700m 9頭 オノユウ 牝2 北海道 1:50:1 山口竜一 角川秀樹
第10回 2010年9月23日 門別 1700m 8頭 クラーベセクレタ 牝2 北海道 1:50:2 佐々木国明 廣森久雄
第11回 2011年9月15日 門別 1700m 10頭 エミーズパラダイス 牝2 北海道 1:50:2 服部茂史 田中淳司
第12回 2012年9月27日 門別 1700m 10頭 カイカヨソウ 牝2 北海道 1:50:4 五十嵐冬樹 廣森久雄
第13回 2013年9月17日 門別 1700m 10頭 ノットオーソリティ 牝2 北海道 1:49:6 服部茂史 田中淳司
第14回 2014年9月23日 門別 1700m 7頭 ステファニーラン 牝2 北海道 1:52:2 宮崎光行 松本隆宏
第15回 2015年9月22日 門別 1600m 12頭 タイニーダンサー 牝2 北海道 1:43:7 桑村真明 角川秀樹
第16回 2016年9月21日 門別 1600m 7頭 オーブスプリング 牝2 北海道 1:44:7 桑村真明 角川秀樹
第17回 2017年9月20日 門別 1600m 12頭 ミスマンマミーア 牝2 北海道 1:43:5 宮崎光行 松本隆宏
第18回 2018年9月26日 門別 1600m 13頭 スズカユース 牝2 北海道 1:46:4 岩橋勇二 田中淳司
第19回 2019年9月19日 門別 1600m 11頭 ミステリーベルン 牝2 北海道 1:44:3 宮崎光行 小国博行
第20回 2020年9月17日 門別 1600m 10頭 ブルーカルセドニー 牝2 北海道 1:42:3 五十嵐冬樹 川島洋人
第21回 2021年9月22日 門別 1600m 8頭 コスモポポラリタ 牝2 北海道 1:42:7 五十嵐冬樹 櫻井拓章
第22回 2022年8月10日 門別 1600m 10頭 スティールグレイス 牝2 北海道 1:42:7 桑村真明 角川秀樹
第23回 2023年9月6日 門別 1600m 10頭 アメリアハート 牝2 北海道 1:46.8 小野楓馬 小野望

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b キャンペーン”. SPAT4プレミアムポイント. 2023年9月4日閲覧。
  2. ^ “【ホッカイドウ競馬】10月2日(火)よりナイター開催が再開 11月13日から追加開催も”. 競馬ラボ. (2018年9月21日). https://www.keibalab.jp/topics/36537/ 2018年9月24日閲覧。 
  3. ^ a b 令和5年度第11回門別競馬番組表[ 更 正 ]” (PDF). ホッカイドウ競馬. 2023年9月4日閲覧。

各回競走結果の出典[編集]

参考文献[編集]

  • 『2013ホッカイドウ競馬ガイド』北海道軽種馬振興公社(門別競馬場・各場外発売所で無料配布)