コンテンツにスキップ

マイネレーツェル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイネレーツェル
2008年4月13日 阪神競馬場
欧字表記 Meine Ratsel
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2005年4月4日(19歳)
抹消日 2010年11月17日
ステイゴールド
ケイアイベール
母の父 サクラユタカオー
生国 日本の旗 日本青森県三戸郡南部町
生産者 佐々木牧場
馬主 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
調教師 五十嵐忠男栗東
調教助手 田中大輔[1]
競走成績
生涯成績 29戦4勝
獲得賞金 1億7322万3000円
テンプレートを表示

マイネレーツェルは、日本競走馬。馬名は冠名の「マイネ」+ドイツ語で謎という意味の「レーツェル」である。2006年八戸市場1歳で200万円でビッグレッドファームに落札された。ラフィアンターフマンクラブにおける募集価格は800万円(1口8万x100口)。父に似て非常に小柄でありながらタフな馬であった。おもな勝鞍はフィリーズレビューローズステークス

来歴

[編集]

2歳

[編集]

2007年7月にデビュー。4コーナー7番手からエイムアットビップを差し切り新馬勝ち。続くフェニックス賞でも2着に入ると、小倉2歳ステークスでは1番人気に支持されるが、ついていけず、直線伸びるも3着に終わる。

一息入れてファンタジーステークスに出走するが8着。ここで自己条件に出走し、圧倒的1番人気に応え快勝し、フェアリーステークスに出走し、3着。

3歳

[編集]

紅梅ステークス6着、エルフィンステークス4着と結果を出せず、続くフィリーズレビューでは池添謙一が騎乗し、単勝53.1倍の11番人気。しかし、前崩れの展開もあって、直線一気に差し切って重賞初勝利を挙げ、桜花賞への優先出走権を獲得した[2]

4月13日の桜花賞は池添謙一がトールポピーに騎乗するため、内田博幸の騎乗で出走したが、インから伸びきれず、6着。続く優駿牝馬では武豊とのコンビで挑んだが、直線塞がれる不利もあって9着に終わる。

優駿牝馬以後は夏季休養に入り、3ヶ月ぶりの実戦として9月21日ローズステークス川田将雅を鞍上に迎えて出走。レースでは最後の直線でレジネッタムードインディゴと激しいデッドヒートを繰り広げ、僅かの差で振り切って重賞2勝目[3]、ひと夏を超えての成長を証明する形となった。しかし、秋華賞では15着と大敗した。続くエリザベス女王杯では14番人気と人気を落としたが、4着と健闘した[4]。その後、愛知杯に出走。前走の好走が評価されて3番人気に支持され、直線で脚を伸ばしたが、3着に敗れた。

4歳

[編集]

年明け初戦は日経新春杯に出走し、優駿牝馬以来となる武豊とのコンビで挑んだが、15着と大敗した。その後、一息入れてヴィクトリアマイルに出走、好位からレースを進めるも直線で失速し、ブービーの17着と大敗した。続くマーメイドステークスでは先行集団でレースを進めるも直線で失速して9着に敗れた。続く小倉記念では後方からレースを進めるも最後の直線で伸び切れず人気通りの6着に敗れた。続く新潟記念では中団でレースを進めるも失速し、ブービーの17着に終わった。その後のアンドロメダステークスでは後方から追い上げてくるものの伸び切れず6着に敗れた。続く愛知杯では見せ場なく7着に終わった。

5歳

[編集]

初戦の京都牝馬ステークスでは中団待機も見せ場なく9着に敗れた。続く中山牝馬ステークスでは16着と殿負けに終わった。続く福島牝馬ステークスでは中団から徐々に進出するも直線で伸びあぐねて8着に沈んだ。中1週で挑んだ都大路ステークスでは見せ場なく8着に終わった。マーメイドステークスでは終始後方のまま14着に敗れた。休養を挟んで10月31日のカシオペアステークスでは後方から追い上げてくるものの伸び切れず6着に敗れた。11月13日のアンドロメダステークスでは見せ場なく9着に敗れた。11月17日付で競走馬登録を抹消された[5]

競走成績

[編集]
年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007 7. 21 小倉 2歳新馬 16 3 5 8.3 (4人) 1着 川田将雅 54 芝1200m(良) 1:10.0 (35.4) -0.2 (エイムアットビップ)
8. 4 小倉 フェニックス賞 OP 8 6 6 9.8 (4人) 2着 川田将雅 54 芝1200m(良) 1:08.6 (35.4) 0.0 ビーチアイドル
9. 2 小倉 小倉2歳S JpnIII 12 7 10 3.8 (1人) 3着 川田将雅 54 芝1200m(良) 1:09.7 (35.2) 0.4 マルブツイースター
11. 4 京都 ファンタジーS JpnIII 14 7 11 14.9 (6人) 8着 川田将雅 54 芝1400m(良) 1:22.0 (34.5) 0.9 オディール
11. 24 京都 白菊賞 500万下 8 3 3 1.9 (1人) 1着 池添謙一 54 芝1200m(良) 1:09.6 (34.2) -0.1 (パッションローズ)
12. 16 中山 フェアリーS JpnIII 16 5 10 7.2 (4人) 3着 池添謙一 54 芝1200m(良) 1:10.0 (36.1) 0.2 ルルパンブルー
2008 1. 20 京都 紅梅S OP 12 3 3 12.3 (6人) 6着 池添謙一 54 芝1400m(良) 1:24.0 (35.5) 0.3 エーソングフォー
2. 11 京都 エルフィンS OP 12 5 5 18.5 (5人) 4着 武幸四郎 54 芝1600m(良) 1:36.9 (34.5) 0.6 ポルトフィーノ
3. 16 阪神 フィリーズレビュー JpnII 16 4 8 53.1 (11人) 1着 池添謙一 54 芝1400m(良) 1.22.5 (34.9) -0.0 (ベストオブミー)
4. 13 阪神 桜花賞 JpnI 17 2 4 33.7 (9人) 6着 内田博幸 55 芝1600m(良) 1.34.7 (34.8) 0.3 レジネッタ
5. 25 東京 優駿牝馬 JpnI 18 4 8 21.5 (9人) 9着 武豊 55 芝2400m(稍) 2.29.4 (35.3) 0.6 トールポピー
9. 21 阪神 ローズS JpnII 18 8 18 23.2 (7人) 1着 川田将雅 54 芝1800m(重) 1.47.3 (35.5) 0.0 ムードインディゴ
10. 19 京都 秋華賞 JpnI 18 5 9 12.6 (5人) 15着 川田将雅 55 芝2000m(良) 1.59.2 (35.0) 0.8 ブラックエンブレム
11. 16 京都 エリザベス女王杯 GI 18 4 7 57.1 (14人) 4着 川田将雅 54 芝2200m(良) 2.12.8 (34.9) 0.7 リトルアマポーラ
12. 20 中京 愛知杯 GIII 18 8 17 6.5 (3人) 3着 川田将雅 55 芝2000m(良) 1:59.4 (35.3) 0.2 セラフィックロンプ
2009 1. 18 京都 日経新春杯 GII 16 6 11 10.2 (5人) 15着 武豊 54 芝2400m(良) 2:29.7 (38.0) 3.1 テイエムプリキュア
5. 17 東京 ヴィクトリアマイル GI 18 2 3 49.8 (12人) 17着 川田将雅 55 芝1600m(良) 1:34.8 (35.4) 2.4 ウオッカ
6. 21 阪神 マーメイドS GIII 16 4 7 19.0 (6人) 9着 川田将雅 55 芝2000m(良) 2:01.0 (35.7) 0.8 コスモプラチナ
8. 2 小倉 小倉記念 GIII 18 6 11 12.0 (6人) 6着 福永祐一 54 芝2000m(良) 1:58.4 (35.1) 0.1 ダンスアジョイ
8. 30 新潟 新潟記念 GIII 18 4 7 13.0 (7人) 17着 松岡正海 54 芝2000m(良) 2:00.3 (33.5) 0.7 ホッコーパドゥシャ
11. 14 京都 アンドロメダS OP 17 1 2 24.2 (7人) 6着 川田将雅 54 芝2000m(重) 2:01.2 (34.7) 0.7 ナムラクレセント
12. 19 中京 愛知杯 GIII 18 5 9 21.4 (9人) 7着 川田将雅 55 芝2000m(良) 2:00.3 (34.4) 0.6 リトルアマポーラ
2010 1. 31 京都 京都牝馬S GIII 15 1 1 19.4 (10人) 9着 和田竜二 54 芝1600m(稍) 1:37.2 (35.0) 0.8 ヒカルアマランサス
3. 14 中山 中山牝馬S GIII 16 5 9 28.6 (13人) 16着 三浦皇成 55 芝1800m(良) 1:49.2 (36.1) 1.6 ニシノブルームーン
4. 24 福島 福島牝馬S GIII 16 5 9 40.0 (13人) 8着 石橋脩 54 芝1800m(稍) 1:49.5 (36.7) 0.6 レジネッタ
5. 9 京都 都大路S OP 14 4 6 53.3 (9人) 8着 佐藤哲三 54 芝1800m(良) 1:46.1 (33.3) 1.3 シルポート
6. 20 阪神 マーメイドS GIII 16 1 1 28.6 (9人) 14着 和田竜二 54 芝2000m(良) 2:01.9 (36.9) 2.4 ブライティアパルス
10. 31 京都 カシオペアS OP 11 2 2 42.2 (8人) 6着 幸英明 54 芝1800m(稍) 1:48.7 (36.6) 0.9 トゥザグローリー
11. 13 京都 アンドロメダS OP 13 8 12 117.1 (10人) 9着 国分恭介 52 芝2000m(良) 2:00.4 (35.8) 0.9 アドマイヤメジャー

繁殖成績

[編集]
馬名 誕生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 マイネルネーベル 2012年 鹿毛 キングカメハメハ (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
→井田莊一郎
→熊谷孝也
栗東・五十嵐忠男
大井納谷和玖
盛岡・飯田弘道
浦和・長谷川忍
→浦和・吉田正美
水沢・三野宮通
79戦9勝(引退)
2番仔   2013年 鹿毛 コンデュイット
3番仔 マイネルブロッケン 2014年 青鹿毛 アイルハヴアナザー (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
→門脇ゆり
栗東・五十嵐忠男
高知・細川忠義
60戦6勝(引退)
4番仔 2015年 黒鹿毛
5番仔 オリアナフィオーレ 2016年 栗毛 グラスワンダー (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
→(株)ファーストビジョン
栗東・五十嵐忠男
名古屋・植松則幸
20戦0勝(引退)
6番仔 ノルトリヒト 2017年 鹿毛 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
→インターフェース(同)
栗東・五十嵐忠男
笠松尾島徹
11戦0勝(引退)
7番仔 マイネルエニグマ 2018年 栗毛 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 栗東・五十嵐忠男
→栗東・吉田直弘
19戦3勝(現役)
8番仔 タートザッヘ 2019年 鹿毛 ロージズインメイ (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
→(株)ファーストビジョン
栗東・五十嵐忠男
金沢加藤和宏
→高知・那俄性哲也
金沢・加藤和宏
→浦和・川島豊
27戦7勝(引退)
9番仔 アンノウンレディ 2020年 鹿毛 ルーラーシップ (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 栗東・五十嵐忠男
→美浦・清水英克
14戦1勝(引退)
10番仔 マイネルバーテクス 2021年 黒鹿毛 エピファネイア 美浦・水野貴広 12戦1勝(現役)
11番仔 サーリアル 2022年 鹿毛 ブリックスアンドモルタル 栗東・宮徹 2戦0勝(現役)
  • 2024年10月6日現在

血統表

[編集]
マイネレーツェル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系

ステイゴールド 1994
黒鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ゴールデンサッシュ 1988
栗毛
*ディクタス Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ

ケイアイベール 1996
栗毛
サクラユタカオー 1982
栗毛
*テスコボーイ Princely Gift
Suncourt
アンジェリカ *ネヴァービート
スターハイネス
母の母
ダイアナスキー 1991
鹿毛
マルゼンスキー Nijinsky
*シル
ダイアンベンチヤ *ヴェンチア
マルイチジョウオー
母系(F-No.) ダイアンケー系(FN:9-c) [§ 2]
5代内の近親交配 Princely Gift 5×4、Northern Dancer 5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [6]
  2. ^ [7][6]
  3. ^ [6]


脚注

[編集]

出典

[編集]

外部リンク

[編集]