コンテンツにスキップ

スペツィア・カルチョ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スペツィア・カルチョ
原語表記 Spezia Calcio
愛称 Aquileアークイレ ()
クラブカラー    
   
創設年 1906年
所属リーグ セリエB
所属ディビジョン 2部(2023-24
昨季リーグ順位 1部 17位(2022-23
ホームタウン リグーリア州 ラ・スペツィア
ホームスタジアム
スタディオ・アルベルト・ピッコ
収容人数 10,336
代表者 アメリカ合衆国の旗 フィリップ・レイモンド・プラテク・ジュニア
監督 イタリアの旗 ルーカ・ダンジェロ英語版
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

スペツィア・カルチョSpezia Calcio)は、イタリアリグーリア州ラ・スペツィアを本拠地とするサッカークラブ。2023-24シーズンからはセリエBに所属。

歴史

[編集]

1906年創設。1929年のイタリアプロリーグ発足後は、主にセリエBを主戦場としていた。第二次世界大戦によるリーグ中断中にセリエA、セリエBのチームにより行われた、カンピオナート・アルタ・イタリア (Campionato Alta Italia) での優勝経験があるが、1951年のセリエC降格以降、長らくチームは低迷することになってしまう。

転機が訪れたのは、それから半世紀以上が過ぎた2004年のことである。2004-05シーズン、セリエC1のリーグ戦は7位だったもののコッパ・イタリア・セリエCを獲得。勢いは止まることなく、翌2005-06シーズンはセリエC1・ジローネAで優勝を成し遂げ、実に55年ぶりのセリエB昇格を決めた。また同年、セリエC1のグループリーグ優勝チーム同士が争う、スーペルコッパ・ディ・レガ・ディ・セリエC1において、ジローネB優勝のSSCナポリを破り(1-1の引き分けながらアウェーゴールルールでスペツィアの勝利)優勝を決めている。

しかし、2008年にチームは経営破綻。新たにASDスペツィア・カルチョ2008(Associazione Sportiva Dilettantistica Spezia Calcio 2008)として、セリエDから再スタートを切ったクラブは、1年でレガ・プロ・セコンダ・ディヴィジオーネ(旧セリエC2)に昇格し、現在のクラブ名に改称した。2011-12シーズン、レガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ・ジローネBで優勝し、セリエBに復帰。同年はコッパ・イタリア・レガ・プロスーペルコッパ・ディ・レガ・ディ・プリマ・ディヴィジオーネも制した。

その後はセリエBの中位もしくは昇格プレーオフ圏内の順位を維持するなど定着。2019-20シーズンは3位で終え、昇格プレーオフで、キエーヴォフロジノーネに勝利してクラブ創設114年目にして初のセリエA昇格を果たした[1]。セリエA昇格により一時的にスタディオ・ディノ・マヌッツィで公式戦を戦うことになった。

その2020-21シーズンはセリエA初挑戦ながら16節にアウェイでSSCナポリに、22節ホームでACミランに勝利するなど奮闘し、最終的には38試合、9勝12分17敗で15位と残留争いとは少し離れ、充実したシーズンを送った。

2021-22シーズン前、セリエA昇格と残留に導いたヴィンチェンツォ・イタリアーノと契約延長を行うも、ACFフィオレンティーナに引き抜かれたため、チアゴ・モッタを新監督に招聘した。

2022-23シーズンはリーグ戦で6勝しか挙げられなかったが、1年を通してほぼ常に残留圏に留まり17位でシーズンを終えた。しかし、このシーズンから導入された新レギュレーション(降格圏をまたぐ順位で複数チームが最終勝ち点で並んだ場合、得失点差などのその他の成績にかかわらずプレーオフで降格チームを決める)によって翌シーズンの所属ディビジョンは、スペツィアと同じく最終勝ち点31で18位だったエラス・ヴェローナとの残留プレーオフの結果に委ねられた。プレーオフでは数的有利に立つもPK失敗などが響いて1-3で敗れたため、これまでならセリエAに残留できた17位でありながらセリエB降格となった[2]

タイトル

[編集]

国内タイトル

[編集]

国際タイトル

[編集]
  • なし

過去の成績

[編集]
シーズン リーグ戦 コッパ・イタリア
ディビジョン 順位
1995-96 セリエC1・ジローネA 34 7 10 17 23 40 31 15位
1996-97 34 4 11 19 17 41 23 18位
1997-98 セリエC2・ジローネB 34 11 17 6 31 24 50 5位
1998-99 セリエC2・ジローネA 34 14 13 7 38 21 55 5位
1999-00 34 21 13 0 52 17 76 1位
2000-01 セリエC1・ジローネA 34 15 7 12 39 32 52 5位
2001-02 34 19 13 2 53 20 70 2位
2002-03 34 11 15 8 37 32 48 6位 1回戦敗退
2003-04 34 13 12 9 35 33 51 6位
2004-05 36 13 13 10 46 38 52 7位
2005-06 34 17 12 5 42 22 63 1位 1回戦敗退
2006-07 セリエB 42 11 13 18 50 61 46 19位 1回戦敗退
2007-08 42 6 16 20 45 66 33 21位 1回戦敗退
2008-09 セリエD・ジローネA 36 23 9 4 62 27 78 2位
2009-10 レガ・プロ・セコンダ・ジローネA 34 16 12 6 47 27 60 2位
2010-11 レガ・プロ・プリマ・ジローネA 34 12 12 10 38 33 47 5位 1回戦敗退
2011-12 レガ・プロ・プリマ・ジローネB 34 17 11 6 48 29 62 1位 2回戦敗退
2012-13 セリエB 42 12 15 15 52 58 51 13位 3回戦敗退
2013-14 42 16 14 12 46 48 62 8位 ベスト16
2014-15 42 18 13 11 59 40 67 5位 3回戦敗退
2015-16 42 17 15 10 47 45 66 7位 ベスト8
2016-17 42 15 15 12 38 34 60 8位 ベスト16
2017-18 42 13 14 15 46 45 53 10位 3回戦敗退
2018-19 36 14 9 13 53 46 51 6位 3回戦敗退
2019-20 38 17 10 11 54 40 61 3位 3回戦敗退
2020-21 セリエA 38 9 12 17 52 72 39 15位 準々決勝敗退
2021-22 38 10 6 22 41 71 36 16位 2回戦敗退
2022-23 38 6 13 19 31 62 31 17位 ベスト16
2023-24 セリエB 38

現所属メンバー

[編集]
2024年2月1日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK オランダ イェルーン・ズート
2 DF ポーランド プシェミスワフ・ヴィシニェフスキ
3 DF クロアチア ロコ・ユレシュキン
4 DF ポルトガル ジョアン・モウティーニョ
5 DF アルゼンチン グレゴリオ・タンコ ()
7 FW イタリア サルヴァトーレ・エリーア
8 MF ハンガリー ナジ・アーダーム
9 FW イタリア フランチェスコ・ピーオ・エスポージト
10 MF イタリア サルヴァトーレ・エスポージト
11 MF スロベニア ティオ・ツィポト
13 DF ポーランド アルカディウシュ・レツァ
14 DF イタリア ルカ・ヴィニャーリ
15 MF イタリア ニッコロ・ピエトラ
16 FW イタリア ディエゴ・ファルチネッリ
20 FW イタリア ジュゼッペ・ディ・セーリオ
21 MF イタリア ジョヴァンニ・コッラディーニ
No. Pos. 選手名
23 DF ドイツ ルーカス・ミュール
24 FW イタリア ルーカ・モーロ
25 MF イタリア フィリッポ・バンディネッリ
26 DF アルバニア クリスティアン・クニャータ ()
28 GK イタリア ジャン・マルコ・クレスピ
29 MF イタリア フランチェスコ・カッサータ
33 DF ジョージア (国) イヴァ・ゲラシュヴィリ ()
37 DF チェコ アレシュ・マテユ
40 GK ボスニア・ヘルツェゴビナ ペタル・ゾフコ
43 DF ギリシャ ディミトリス・ニコラオウ キャプテン
55 DF ブルガリア ペトコ・フリストフ
77 DF イタリア ニコロ・ベルトラ
80 MF イタリア ラシッド・コウダ ()
97 MF ポーランド フィリップ・ヤギェウォ
99 FW イタリア ダニエレ・ヴェルデ

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。

ローン移籍

[編集]
in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
3 DF クロアチア ロコ・ユレシュキン (ピサSC)
8 MF ハンガリー ナジ・アーダーム (ピサSC)
9 FW イタリア フランチェスコ・ピーオ・エスポージト (FCインテルナツィオナーレ・ミラノ)
14 DF イタリア ルカ・ヴィニャーリ (コモ1907)
20 FW イタリア ジュゼッペ・ディ・セーリオ (アタランタBC)
No. Pos. 選手名
24 FW イタリア ルーカ・モーロ (USサッスオーロ・カルチョ)
29 MF イタリア フランチェスコ・カッサータ (ジェノアCFC)
33 DF ジョージア (国) イヴァ・ゲラシュヴィリ (FCディナモ・バトゥミ)
97 MF ポーランド フィリップ・ヤギェウォ (ジェノアCFC)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK ポーランド バルトウォミェイ・ドロンゴフスキ (パナシナイコスFC)
-- DF スペイン サルバ・フェレール (アノルトシス・ファマグスタ)
-- DF イタリア シモーネ・バストーニ (エンポリFC)
-- DF イタリア ジャンルーカ・スクレミン (FCルメッツァーネ)
-- DF イタリア ラウレンス・セルペ (SSトゥッリス・カルチョ)
-- MF イタリア ミルコ・アントヌッチ (コゼンツァ・カルチョ)
No. Pos. 選手名
-- MF デンマーク ジュリアス・ベック (オーフスGF)
-- MF スウェーデン エミル・ホルム (アタランタBC)
-- MF ポーランド シモン・ジュルコフスキ (エンポリFC)
-- FW スロバキア ダヴィド・ストレレツ (ŠKスロヴァン・ブラチスラヴァ)
-- FW ラトビア ライモンツ・クロリス (MFKヴィシュコフ)

歴代監督

[編集]

歴代所属選手

[編集]

GK

[編集]

DF

[編集]

MF

[編集]

FW

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Sport, Sky. “Storico Spezia, prima volta in A. Out il Frosinone” (イタリア語). sport.sky.it. 2020年8月20日閲覧。
  2. ^ セリエA残留プレーオフは18位ヴェローナに軍配! 17位スペツィアが降格”. Soccer King (2023年6月12日). 2023年6月24日閲覧。

外部リンク

[編集]