ザ・ニュー・スタンダード
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『ザ・ニュー・スタンダード』 | ||||
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ハービー・ハンコック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ニューヨーク マンハッタン・センター・スタジオ[1] ストリングス、ブラス、ウッドウィンド:ウェスト・ハリウッド シグネット・サウンド[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | ヴァーヴ・レコード | |||
プロデュース | ハービー・ハンコック、ガイ・エクスタイン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ハービー・ハンコック アルバム 年表 | ||||
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『ザ・ニュー・スタンダード』(The New Standard)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコックが1996年にヴァーヴ・レコードから発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ポップ・ミュージックの楽曲を取り上げた内容で、ハンコックのソロ・ピアノによる「マンハッタン」のみオリジナル曲である[4]。ハンコックは本作では、アコースティック・ピアノの演奏に専念した[5]。
反響・評価
[編集]アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200には入らなかったが、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位に達した[6]。スウェーデンのアルバム・チャートでは3週連続でトップ50入りし、最高39位を記録した[2]。
第39回グラミー賞では、収録曲「マンハッタン」が最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞した[7]。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ハンコックの演奏は今なお絶好調で、燃えるようなソロがたくさん披露されている」「これらの曲が後にジャズ・スタンダードとなるかどうかは疑わしいが、ハービー・ハンコックは印象に残る『新しい』音楽の創造に成功している」と評している[5]。なお、ニルヴァーナのカヴァー「オール・アポロジーズ」は、Christopher R. Weingartenが2019年に選出した「The 25 Best Nirvana Covers」において7位にランク・イン[8]。
収録曲
[編集]- ニューヨーク・ミニット - "New York Minute" (Don Henley, Danny Kortchmar, Kai Winding) - 8:35
- ドン・ヘンリーのアルバム『エンド・オブ・ジ・イノセンス』(1989年)より。
- マーシー・ストリート - "Mercy Street" (Peter Gabriel) - 8:37
- ピーター・ガブリエルのアルバム『So』(1986年)より。
- ノルウェーの森 - "Norwegian Wood (This Bird Has Flown)" (John Lennon, Paul McCartney) - 8:07
- ホエン・キャン・アイ・シー・ユー - "When Can I See You" (Kenny "Babyface" Edmonds) - 6:17
- ベイビーフェイスのアルバム『フォー・ザ・クール・イン・ユー』(1993年)より。
- バッド・ガール - "You've Got It Bad Girl" (Stevie Wonder, Yvonne Wright) - 7:15
- スティーヴィー・ワンダーのアルバム『トーキング・ブック』(1972年)より。
- ストロンガー・ザン・プライド - "Love Is Stronger Than Pride" (Sade Adu, Andrew Hale, Stuart Matthewman) - 8:00
- シャーデーのアルバム『ストロンガー・ザン・プライド』(1988年)より。
- スカボロー・フェア - "Scarborough Fair" (Paul Simon, Art Garfunkel[1]) - 8:24
- イギリス民謡。サイモン&ガーファンクルのアルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』(1966年)収録のヴァージョンを元にしている。
- シーヴス・イン・ザ・テンプル - "Thieves in the Temple" (Prince) - 7:33
- プリンスのアルバム『グラフィティ・ブリッジ』(1990年)より。
- オール・アポロジーズ - "All Apologies" (Kurt Cobain) - 5:08
- マンハッタン - "Manhattan (Island of Lights and Love)" (Herbie Hancock, Jean Hancock) - 4:06
日本盤&ヨーロッパ盤ボーナス・トラック
[編集]- ユア・ゴールド・ティースII - "Your Gold Teeth II" (Donald Fagen, Walter Becker) - 5:14
日本スペシャル・エディション盤(POCJ-9091/2)ボーナス・ディスク
[編集]1996年8月の「ライヴ・バイ・ザ・レイク河口湖」におけるライヴ録音を収録[9]。
- バッド・ガール - "You've Got It Bad Girl" (S. Wonder, Y. Wright) - 21:03
- シーヴス・イン・ザ・テンプル - "Thieves in the Temple" (Prince) - 17:42
- ドルフィン・ダンス - "Dolphin Dance" (H. Hancock) - 12:09
参加ミュージシャン
[編集]- ハービー・ハンコック - ピアノ
- マイケル・ブレッカー - ソプラノ・サクソフォーン、テナー・サクソフォーン
- ジョン・スコフィールド - エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、エレクトリック・シタール
- デイヴ・ホランド - ベース
- ジャック・ディジョネット - ドラムス、エレクトリック・パーカッション
- ドン・アライアス - パーカッション
アディショナル・ミュージシャン
- ストリングス(on #2, #3, #4, #6)
- ウッドウィンズ&ブラス(on #2, #3, #6)
脚注
[編集]- ^ a b c CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b swedishcharts.com - Herbie Hancock - The New Standard
- ^ Herbie Hancock - The New Standard - hitparade.ch
- ^ 日本初回盤CD (POCJ-1330)、2005年再発CD (UCCU-5325)共通ライナーノーツ(佐藤英輔、1995年12月)
- ^ a b Yanow, Scott. “The New Standard - Herbie Hancock”. AllMusic. 2021年12月2日閲覧。
- ^ “Herbie Hancock - Awards”. AllMusic. 2016年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月2日閲覧。
- ^ “Herbie Hancock - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2021年12月2日閲覧。
- ^ Weingarten, Christopher R (2019年4月5日). “The 25 best Nirvana covers”. Entertainment Weekly. Meredith Corporation. 2021年12月2日閲覧。
- ^ “ハービー・ハンコック/ザ・ニュー・スタンダード・スペシャル・エディション (2CD) (限定) (廃盤)”. CDJournal. 2021年12月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- ザ・ニュー・スタンダード - Discogs (発売一覧)