フューチャー・ショック (ハービー・ハンコックのアルバム)

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フューチャー・ショック
ハービー・ハンコックスタジオ・アルバム
リリース
録音 1983年 ニューヨーク OAOスタジオ、RPMスタジオ[1]
キーボード・オーヴァーダブ&アディショナル・レコーディング:ロサンゼルス ガレージ・セール・スタジオ[1]
ジャンル フュージョンエレクトロヒップホップ
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース ハービー・ハンコック、マテリアル
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(オーストリア[2]
  • 9位(スイス[3]
  • 16位(オランダ[4]
  • 19位(スウェーデン[5]
  • 22位(ドイツ[6]
  • 27位(イギリス[7]
  • 43位(アメリカ[8]
  • ハービー・ハンコック アルバム 年表
    カルテット
    (1982年)
    フューチャー・ショック
    (1983年)
    サウンド・システム
    (1984年)
    テンプレートを表示

    フューチャー・ショック』(Future Shock)は、アメリカ合衆国ジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコック1983年に発表したスタジオ・アルバム。なお当初日本盤は、アルバムタイトル・収録曲とも「フューチュア・ショック」と表記してた。

    背景[編集]

    マテリアルの主要メンバーとして活動していたビル・ラズウェルとマイケル・バインホーンが全面参加した[1]。なお、ハンコックはその後も『サウンド・システム』(1984年)、『パーフェクト・マシーン』(1988年)、『FUTURE 2 FUTURE』(2001年)といったアルバムでラズウェルを起用している[9]。ハンコックはマルコム・マクラーレンの曲「バッファロー・ギャルズ」を聴いてスクラッチという手法を知り[1]、本作ではDJのグランドミキサーD.ST(後にグランドミキサーDXT英語版と改名)がターンテーブルを担当し、シングル曲「ロックイット」は、スクラッチが使用された最初期のメジャー・ヒット曲として知られる[10]

    タイトル曲はカーティス・メイフィールドのカヴァーで、オリジナル・ヴァージョンはメイフィールドのアルバム『バック・トゥ・ザ・ワールド』(1973年)からのシングル・ヒット曲である[11]

    反響[編集]

    アメリカのBillboard 200では43位に達し、ハンコックのアルバムとしては『モンスター』(1980年)以来の全米トップ100アルバムとなった[8]。また、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位、R&Bアルバム・チャートでは10位を記録した[8]。その後も売り上げを伸ばし、リリースから約11年後の1994年10月には、RIAAによりプラチナ・ディスクの認定を受けた[12]

    全英アルバムチャートでは27位に達し、自身3作目の全英トップ40アルバムとなった[7]。オーストリアのアルバム・チャートでは5回(10週)連続でトップ10入りし、最高7位を記録する大ヒットとなった[2]

    本作からの第1弾シングル「ロックイット」は、アメリカでは総合シングル・チャートのBillboard Hot 100で71位に達し、ハンコックのシングルとしては「カメレオン」以来9年ぶりにHot 100入りを果たした[8]。また、『ビルボード』のダンス・ミュージック/クラブ・プレイ・シングル・チャートでは1位を獲得した[8]

    全英シングルチャートでは「ロックイット」が最高8位を記録するヒットとなり、続いてシングル・カットされた「オートドライヴ」は33位、「フューチャー・ショック」は54位に達した[13]

    評価[編集]

    収録曲「ロックイット」は、第26回グラミー賞で最優秀R&Bインストゥルメンタル・パフォーマンス賞を受賞し、ハンコック初のグラミー受賞となった[14]

    Richard S. Ginellはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「率直に言って、このレコードは不可解である。非人間的で機械的な質感と、硬いリズムにより、興味深い生命力とセンス・オブ・ユーモアがもたらされている」と評している[15]。また、ロバート・クリストガウは本作にBプラスを付け、「ロックイット」に関して「ハービー自身よりもマテリアルおよびグランドミキサーD.STのおかげで、ここ数年では最も新奇なインストゥルメンタル曲、そしてハンコックのキャリアを通じて最高のポップ・チューンとなった」と評している[16]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はハービー・ハンコック、ビル・ラズウェル、マイケル・バインホーンの共作。

    1. ロックイット - "Rockit" - 5:28
    2. フューチャー・ショック - "Future Shock" (Curtis Mayfield) - 8:05
    3. TFS - "TFS" - 5:47
    4. アース・ビート - "Earth Beat" - 5:13
    5. オートドライヴ - "Autodrive" - 6:27
    6. ラフ - "Rough" - 6:58

    リマスターCDボーナス・トラック[編集]

    1. ロックイット(メガ・ミックス) - "Rockit (Mega Mix)" - 6:18

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]

    [脚注の使い方]
    1. ^ a b c d Future Shock”. herbiehancock.com. 2021年11月7日閲覧。
    2. ^ a b Herbie Hancock - Future Shock - austriancharts.at
    3. ^ Herbie Hancock - Future Shock - hitparade.ch
    4. ^ Herbie Hancock - Future Shock - dutchcharts.nl
    5. ^ swedishcharts.com - Herbie Hancock - Future Shock
    6. ^ Offizielle Deutsche Charts
    7. ^ a b HERBIE HANCOCK | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    8. ^ a b c d e Herbie Hancock - Awards”. AllMusic. 2016年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月7日閲覧。
    9. ^ Tingen, Paul (2002年7月). “Herbie Hancock”. Sound on Sound. SOS Publications Group. 2021年11月7日閲覧。
    10. ^ Rockit by Herbie Hancock”. Songfacts. 2021年11月7日閲覧。
    11. ^ Maginnis, Tom. “Future Shock - Curtis Mayfield”. AllMusic. 2021年11月7日閲覧。
    12. ^ Gold & Platinum”. RIAA. 2021年11月7日閲覧。
    13. ^ HERBIE HANCOCK | full Official Chart History | Official Charts Company
    14. ^ Herbie Hancock - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2021年11月7日閲覧。
    15. ^ Ginell, Richard S. “Future Shock - Herbie Hancock”. AllMusic. 2021年11月7日閲覧。
    16. ^ Christgau, Robert. “CG: Herbie Hancock”. 2021年11月7日閲覧。

    外部リンク[編集]