清風南海中学校・高等学校
清風南海中学校・高等学校 | |
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過去の名称 | 南海鉄道高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人清風南海学園 |
校訓 | 「徳・健・財」 |
設立年月日 | 1963年 |
創立記念日 | 5月31日 |
創立者 | 平岡宕峯 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
分校 | なし |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年単位併用制 |
設置学科 | 普通科,総合進学科 |
学科内専門コース |
スーパー特進コース 特進コース |
高校コード | 27577J |
所在地 | 〒592-0014 |
北緯34度31分2.7秒 東経135度25分40秒 / 北緯34.517417度 東経135.42778度座標: 北緯34度31分2.7秒 東経135度25分40秒 / 北緯34.517417度 東経135.42778度 | |
外部リンク | 清風南海学園ホームページ |
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清風南海中学校・高等学校(せいふうなんかい ちゅうがっこう・こうとうがっこう、英称:Seifu Nankai Junior/Senior High School)は、大阪府高石市綾園に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。
概要
現在は学校法人清風南海学園の運営する泉北地域(大阪府高石市綾園)の共学中高一貫校であるが、元々は南海電気鉄道が設立した、南海電鉄の運転士を養成する学校法人南海学園南海高等学校(定時制、電気科)が母体である。社会状況の変化により、南海高等学校は1960年代初頭には入学者が皆無となり、廃校も検討されるようになった。しかし、かねてから堺市教育委員会や泉北地域の各自治体から地域への高校新設要望があり、学校法人清風学園理事長・平岡宕峯が「泉北地域に男子校の私立高校を新設したい」という構想をもっていたことなど、南海電鉄と清風学園の要望が一致し、学校法人南海学園を同清風学園に譲渡する形で「学校法人清風南海学園」が設立された。なお、学校法人清風学園とは別の組織である。
1983年4月に清風南海中学校を併設開校し、中高一貫教育となる。
上記の歴史的経緯から、男子校であったが、1999年度より中学校が、そして2002年度より高等学校も共学となった。
教育方針、行事など、清風学園と重なる部分が多い。仏教の戒律の精神に基づく厳格な学則は有名である。
建学の精神
「徳・健・財、三拍子そろった姿でルールを守り、世の中のために尽くす人間となるために、勤勉努力する理想的な人物を育成する。」
沿革
- 南海高等学校
南海高校は中学校を卒業後新卒の南海電鉄の社員に高等学校教育を行い、南海電鉄の運転士を養成する企業内高校だった。しかし、社会状況の変化により、南海高等学校は1960年代初頭には入学者が皆無となり、廃校も検討されるようになった。
南海高等学校は泉北郡高石町羽衣998番地(高師浜駅に併設)に位置し定時制電気科を設置する高等学校であったが、清風南海学園はそれを引き継がず、現校地[注 1](大阪府高石市綾園)に1963年7月、全日制普通科高校として開校している。したがって、清風南海高等学校は学校法人は継承したものの、実質的には南海高等学校と清風南海高等学校との間には教育活動上の連続性はほとんどない。
- 1962年12月26日 - 南海電鉄、学校法人南海学園を清風学園に譲渡することを決定。
- 1963年
- 2月16日 - 学校法人清風南海学園が大阪府から認可される。
- 4月1日 - 清風南海高等学校が開校。当初は清風高等学校内に仮校舎を置く。
- 7月 - 現在地に移転。
- 1983年4月 - 清風南海中学校を併設開校。
- 1999年4月 - 中学校男女共学実施。
- 2002年4月 - 高等学校男女共学実施。
- 2005年9月 - 同学園で初めて、文化部が中心となって活躍する「文化・芸術の日」が本年より始まる。
- 2015年4月 - 中学、高校共に新入生より男子のカッターシャツのデザインを一新。スーパーグローバルハイスクールにも認定される。
- 2016年9月 - 高等学校の生徒全員にノートPCの購入を義務付けるなど、教育のICT化を進めている。
- 2020年4月 - スーパーグローバルハイスクールの認定から除外される。
校則
- 罰則を犯した者には写経を課し、改悛を求めることがある。
特徴
- 高校生が選挙活動を行うことを過去にその当時の校長が難色を示したため、生徒会が設けられていない。そのため、行事ごとに有志の委員会で行事を進める
- PTAは設置されておらず、学校運営には一切関与できない後援会のみが設けている。
- 生徒は毎朝、必ず般若心経を唱えている
- いわゆる「文化祭」のような、自由度の高い行事がなく、その代わりとして「文化芸術の日」が存在する。これは学校関係者のみが入ることができるもので、部外者の立ち入りは一切禁じられている。
教育方針
夏期休暇中に「勉強合宿」が実施されるなど、独自の教育指導を行っている。
構成
- スーパー特進コース
東大理III・文I、京大医学部・理学部など最難関国公立大学現役合格を目指すコース。1学年あたり約80~120名。
- 特進コース
京大、阪大、神大など難関国公立大学現役合格を目指すコース。1学年あたり約150~180名。
- 三ヵ年特進コース
高校からの編入コース。難関国公立大学現役合格を目指す。1学年あたり約40名。
- グローバルコース
2015年度より設置。毎年春に海外研修、高2の夏季にはタイへの修学旅行が実施される。また、大手企業による講演会も定期的に開催される。1学年あたり約70名。なおスーパー特進コースと特進コースから選出される。
組織
姉妹校
- 国内姉妹校 - 清風中学校・高等学校、清風情報工科学院
- 海外姉妹校 - 北京大学附属中学(中華人民共和国)、Brisbane Grammar School(オーストラリア)、Royal Wolverhampton School(イギリス)、Monmouth School(イギリス)、Colegio de San Juan de Letran(フィリピン)、St. Joseph's Institution(シンガポール)
不祥事
- 2007年には、文部科学省から履修漏れの通達がなされた。これを受け、学校側は時間割を例年平日60分×6時限、土曜日60分×3時限であったのを平日50分×7時限、土曜日50分×4時限に変更した。
出身者
- 武内和彦 - 東京大学大学院農学生命科学研究科教授、公益財団法人地球環境戦略研究機関理事長、東京大学未来ビジョン研究センター特任教授。東京大学大学院中退。
- 貴志祐介 - 作家。「黒い家」で、第四回日本ホラー小説大賞受賞。京都大学卒。
- 阪口伸六 - 高石市長。堺市との合併反対を表明して立候補し、当選。議会と対立し辞任するも、その後行われた市長選で対立候補が出ず、無投票で再選。同校ラグビー部(現在タッチラグビー部)OB。同志社大学卒。
- 好本達也 - 株式会社大丸松坂屋百貨店元代表取締役社長。株式会社J.フロント リテイリング取締役兼代表執行役社長。慶應義塾大学卒。
- 万城目学 - 作家。「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」などを執筆。京都大学卒。
- 山田隆道 - 作家。「虎がにじんだ夕暮れ」「神童チェリー」「雑草女に敵なし!」などを執筆。早稲田大学卒。
- 櫻井伸一 - 京都工芸繊維大学教授。京都大学大学院卒。
- 福岡良子 - 気象予報士。現NHKニュース7平日担当。同志社大学卒。[1]
- 呉城久美 - 女優。京都大学卒[1]。
- 谷井等 - 起業家。神戸大学経営学部卒業。国際的な起業家表彰制度「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2007」日本大会のセミファイナリスト。
- 高田貴久 - 起業家・教育者。「ロジカル・プレゼンテーション」「問題解決」などを執筆。東京大学中退、京都大学卒、シンガポール国立大大学院卒。
- 菅生新 - 経営コンサルタント。菅田将暉の父。同志社大学卒。
- 檜原洋平 - お笑いコンビ「ママタルト」。神戸大学卒。
最寄駅
関連項目
- 平岡英信 - 清風学園理事長。
- 南海電気鉄道 - 学園の創立に深く関わるも、1980年代後半に学園経営から撤退。
- 清風中学校・高等学校
- 大阪府中学校一覧
- 大阪府高等学校一覧
- 日本の仏教系高等学校一覧
参考文献
- 清風南海学園45周年史編纂委員会『清風南海学園創立45周年史』清風南海学園、2008年。
脚注
外部リンク
- ^ “本校卒業生 呉城久美さんトークショー出演”. 清風南海学園 (2018年11月14日). 2019年4月30日閲覧。