LAV-600
LAV-600 | |
---|---|
種類 | 装輪装甲車 |
原開発国 | アメリカ合衆国 |
運用史 | |
配備期間 | 1986年 - 現在 |
開発史 | |
開発者 | キャデラック・ゲージ |
製造業者 | テクストロン |
派生型 | 火力支援型、偵察型、対戦車型 |
諸元 | |
重量 | 18,500 kg. |
全長 | 6.30 m |
全幅 | 2.667 m |
全高 | 2.74 m |
要員数 | 4 |
| |
主兵装 |
105mm砲×1 7.62mm機関銃×1 |
副兵装 | 40mm発煙弾発射機×8 |
エンジン |
ターボチャージャー搭載 カミンズ 6 CTA 8.3 ディーゼルエンジン |
出力重量比 | 14.59 bhp/ton |
懸架・駆動 | 6x6 |
行動距離 | 600 km |
速度 | 100 km/h (舗装道路) |
LAV-600は、コマンドゥ装甲車から派生したLAV-300を改良して開発されたアメリカ合衆国の軽装甲6輪駆動車両である。
アメリカ軍主導ではなく、キャデラック・ゲージ社のプライベート・ベンチャーとして開発された。
105mmの主砲を搭載し、LAV-300よりも優れた火力と機動性を持つ。装甲は、7.62mm弾に耐え、地雷や破砕手榴弾の攻撃に対し、乗員を保護する[1]。
エンジン音とそこから発せられる赤外線、振動を最小限に抑えることにより、ステルス性も考慮されている[1]。
開発
LAV-600は、キャデラック・ゲージ社によって、海外市場をターゲットに開発された。
最初のLAV-600のプロトタイプは1985年に完成し、同年にその開発が発表された。当初「LAV-300 A1」という名だったが、1986年にLAV-600と改名された。
1988年から、エジプトにて機動性試験と火力試験が実施された。これらの開発試験では、105 mm砲による射撃試験に成功した。これには、すべての仰角での射撃と、車両の中心線に対し90度旋回した砲塔での射撃が含まれ、両方とも兵器として満足できるものだった。
現在は、テクストロン・マリーン&ランドシステムズによって製造されている。
特徴
LAV-600には、先代LAV-300と共通のコンポーネントが多く使用され、さらに重装甲や優れた監視装置、武装など、いくつかの改良されたコンポーネントが採用された。
6つの前進ギアを備えたアリソン全自動変速機を備えた275 hp(205 kW)の出力のターボチャージャー付き6CTA 8.3 ディーゼルエンジンを搭載。最大速度100km/hで走行でき、航続範囲は600km。[2]
C-5 ギャラクシーをはじめ、C-141 スターリフター、C-17 グローブマスターIII、C-130 ハーキュリーズ輸送機を使用して空輸できるように設計されている[1]。
装備
主砲としてBAEシステムズ RO ディフェンス M-68 105mm砲が採用された。
合わせて、同時期の軽戦車であるスティングレイと同様、反動の小さい戦車砲用の砲塔を備え[2][3][信頼性要検証]、コンピューター化された射撃指揮装置とレーザー測距儀を装備、車体の前面に電動ウインチが取り付けられている。砲塔の旋回弧は360度。
副武装として、主砲とともに7.62 mm同軸機関銃を装備。また、対空用に砲塔上部に7.62mm機関銃またはM2 HB12.7mm機関銃を搭載する。
防護力
車体と砲塔は、溶接されたカドロイ装甲鋼でできており、最大7.62 mmの弾薬、砲弾の破片、および手榴弾の破片に対する防護を可能としている。
装甲床板は地雷からの防護を可能とする。弾道衝撃に対する追加の保護のため、装甲板を船体に追加することもできる。また、オプションでランフラットタイヤを装備する。
LAV-600は、オプションの核、生物、化学(NBC)保護システムを備えており[2]、これには化学兵器による攻撃に対する化学剤耐性コーティング(CARC)塗料も含まれている[3][信頼性要検証]。
脚注
関連項目
- 派生元車両
- 類似車両
- M1128 ストライカーMGS - こちらはアメリカ軍で制式採用されている。